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Ringwanderung
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401 :
07/14-20:16


#20180714 23:05 -Leben-
今日は休息日だったが彼奴は朝から任務に出掛けて行った。相変わらずの擦れ違い振りだがこれはもういつものことだ。俺たちもこれにはもうすっかり慣れてしまった。どんなに僅かな時間でしか会えずとも心の何処かで繋がっているという確信があるから、俺たちの絆が揺らぐ事はない。
>其れが俺たちの答えだ。

#例えどんなに離れ難くとも、
92である以上、最優先すべきは59務になってしまう。其れは彼奴も俺も変わらない。俺たちは59民のためにあるのだから至極当然の事だろう。そんな立場でありながらも彼奴を俺の傍に置いておけるだけでも贅沢な話だと理解している。

時/代や情/勢が変われば、
俺たちは己の感情を超えてしかるべき場所に収まらなければならない。かつて彼奴と俺が敵対関係にあった時の様に、そんな日があっては困るのだが、59民の総意には従わざるを得ない。今が平穏な時代で良かったと心から思う。最もそんな状態が訪れようと気持ちだけは抗い続けるだろう。
>彼奴を愛していることに変わりはないのだから。


色々思考を巡らせ、
気を散らしてはみたものの今夜はどうにも身体が熱くて堪らない。

暑さのせいだと言いたい所だがこれ以上は自分を誤魔化せそうにない。彼奴を抱いたのはいつだったかと考えたが少なくとももう2年は経つだろう。思い返せばベッドでゆっくりという記憶もない。いつもお前に「次はベッドで」と言われていた気もする…これまでもベッド外が多かったか…いや、これ以上は彼奴に怒られそうだから黙っておいた方が良さそうだな。

#少し深く口付けを交わすだけで、
#もっと彼奴が欲しくなる。

俺たちにはまだ時間がない。
それ以上を許せば自制が効かなくなるのは目に見えている。理性がまだ効いているうちに身を引かねば、状況に甘んじて俺は襲いかねない所まで来てしまった。本能に従ったのならきっと俺は彼奴を傷付けてしまう。

そう考えて途中で抑制したことがある。
目を伏せた彼奴の姿を見て、きっとまた良からぬ方へ意識を飛ばしたのではとも思ったが見て見ぬ振りしか出来なかった…結局は傷付けてしまったのかもしれない。

彼奴に嫌われるような事はしたくない。
穏やかな時間を好む彼奴に行為を強要したくはない。また彼奴の口から責任を取るなどと言わせたくはない。だがそれくらいで嫌われるような関係ではないのも分かっている。なら何故と思うかもしれないがきっと後は変なプライドがそうさせているにすぎない。何かに理由をつけて浅ましい姿を晒したくないだけなんだ。
>俺はいつだって最愛の良き夫でありたい。

長たらしくこんな事を綴っている時点で、
十分浅ましい姿を露見してるかもしれないがな。恐らくそれは今に始まったことではないと言えるだろう。この手記も400頁を超えたのだからな。


#身体が疼いて仕方がない。
#白い肌に歯を立てて俺のものだと示したい。
#俺だけを見て俺の名を呼んでほしい。

>この熱の冷まし方を教えてくれ。

[][][]

403 :
07/15-17:00

#20180715 17:00 -Leben-
休息日の朝も6時前に目が覚める。暑くなる前にジョギングと軽いストレッチをこなしシャワーで汗を流す。髪を乾かして寝室へ戻ると最愛はまだベッドで夢の中だ。彼奴は今日も任務だと言っていた。今日は何をしようかと考えながら朝食の支度をする。

朝からフランシスが煩くて敵わない。
思えば昨日は誕生日だったな…珍しく惚気ているようだから少し付き合ってやることにしたが、フランシスはよく喋る。結局2時間近く恋人の話を聞いていた気がする。幸せそうで何よりだがな。

#午後は部屋で料理本と睨み合う
少し前に俺の手料理の話になったのを思い出して料理本を買って来たんだ。時間が出来たら彼奴に手料理でもと思っている。しかし、何を作るべきかという問題に直面している。気になる料理の頁をチェックしたものの…ヴルストをただ焼くだけでは手料理といって出すには些か簡素すぎる。ザワークラウトは作るとして…ポテトサラダやグヤーシュ、ポスメもいいな…しかし、芋ばかりだと嫌がられそうだ。シュニッツェルがイイかもしれん…作ったことはないが、練習をすればなんとかなるだろう。とはいえ…冷蔵庫の中が充実しているとはお世辞にも言えん状態だ。手料理を振る舞う日まで鍛錬するしかないな。

料理というと、
最愛と共にキッチンに並んで料理をしたことがあった。大抵は俺がやったんだがな。彼奴は野菜すら碌に切れないからな…見ていて心配になる。あれはあれで楽しかったな。
>また共に料理が出来る日が来るといい。

#とりあえず何か作ってみようと思う。
今日は冷蔵庫にビールも用意してあるんだ。
久々に酒がゆっくり飲めるのはとても気分がいいな。

彼奴が帰ってくるまでに、
寝てしまわないようにだけ気をつけなくてはな。

[][][]

404 :
07/16-23:21

#20180716 23:21 -Leben-
昨晩に酒を飲み過ぎたせいか何時もより1時間近く目覚めが遅かった。隣に最愛がいる休日の朝。幸せ以外に表現しようがない。二人の休日が重なることは珍しい。素直に嬉しさがありテンションも上がる。其れを悟られるのが嫌で態度は至っていつも通りに振舞っていた。
>これではあまりに幼稚すぎる。

朝から他愛もない会話をして俺よりもずっと華奢な身体を抱き締めながらキスをする。時に深い口付けに興奮を募らせては穏やかで幸福に満ちた時間を共有する。拗ねた猫の機嫌は大方良くなったらしい。
#狼の腹も少しは満たされたようだ。

何時も彼奴に甘えてほしいと考えていたが、相手に其れを求めてばかりではいけないと考えた。だから俺からも少しぐらいは甘えてみようと試みたが、やはり慣れないことはするものではないな。俺は兄貴のように良い意味で我儘にはなれないし、フェリシアーノのような愛嬌も持ち合わせてはいない。

>俺に" お前はお前だ "と彼奴は言ってくれた。
なら、もう少し自分なりに彼奴に凭れかかれる方法を模索する必要がありそうだ。


久々に最愛と身体を重ねた。
長らくその手の事から離れていると誘い文句の一つも言えなくなる。彼奴をベッドへ誘うのは口が達者なローデリヒに口論で勝つより難しい。俺は彼奴の声や姿、息遣い全てに興奮する。彼奴は声を抑えたがるようだがな。俺だけが聞く事のできる声…その声を出させているのは他でもない俺だ。それだけで独占欲が満たされる。
>あんな声で名前を呼ばれたら抑えられなくなる。

次は彼奴と___、

#今夜も良く眠れそうだ。
俺は情けないことにずっと欲求不満だったんだろう。連日の任務で疲れているであろうお前に無理をさせていなかったか少し気掛かりだ。
>いつも俺の我儘に付き合わせてすまない。
>アーサー、愛している。

#Gute Nacht,Arthur.

[][][]

405 :
07/17-23:00

#20180717 23:00 -Leben-
連日猛暑が続いている。汗でベタつくのは少々耐え難いところではあるが冷たい珈琲が美味い季節になった。執務室で書類と格闘しているとどうにも肩が凝る。だから、休憩室まで行って冷たい珈琲を飲んだりしている。
>59務の中で唯一の至福の時間だ。

#もうすぐ付き合って4年になる。
彼奴の元に帰って来てからというもの俺は我儘を言ってばかりのように思う。対象的に彼奴はあまり我儘を言わない。其れはやはり少し寂しい。しかし、長くただ静かに流れてしまった歳月が彼奴を変えてしまったのだとしたら、今はきっとどうする事も出来ない。この先、彼奴と向き合う中で凍り付いてしまった部分を俺自身が溶かしてやる必要があるのだろう。


俺は昔と変わらず貪欲で、
最愛に関しては独占欲も支配欲も強い上に嫉妬深い。 愛故と言えば幾分か聞こえはいいが此の愛は鉛の如く重いだろう。狂気といっても過言ではない。今も彼奴は其の感情をも抑え込むなと言ってくれるのだろうか。今日は何故だか考えても仕方のないことをつい考えてしまう。

#最愛と出掛ける約束をした。
第一候補は夏祭りだ。彼奴と行きたいことややりたい事が沢山ある。この数年、彼奴とは何処へも行けていなかった。俺も行きたい場所を考えながら眠るとしよう。多忙なお前の負担になるのでは、と考えた節はあったが…彼奴が楽しみにしてくれていて安心した。
>提案してよかった。

助言をくれた友人にも感謝しなくてはな。

今夜もお前の平穏な日々を願っている。
#Gute Nacht,Arthur.

[][][]

406 :
07/18-21:10

#20180717 21:10 -Leben-
昼食を取りながら何気無く最愛の日記を読んでいたら、柄にもなく無性に彼奴を抱き締めたくなってしまった。たまに彼奴を甘やかしてやりたくなる事がある。日頃の俺からしてみれば誰もが想像出来ないと口々に言うことだろうな。彼奴と出逢う前の俺だって想像付かなかったくらいだ。
>本当に縁とは不思議なものだな。


#移動の列車の中で最愛との思い出を遡っていた。
懐かしい記憶が蘇る。楽しいことも悲しいことも苦しんだことも全て、今となっては良い思い出だ。何を取っても最愛への愛しさが溢れてくる。
>俺はちっとも変わっていないな。

昔、最愛が言っていた言葉をふと思い出した。

#失うのが怖いから少しでも一緒にいたいと人は祈る。 それが恋であり、生きているうちにその人との子孫を残したいと願うようになるのが愛だ。 この"祈り”と”願い”をあわせて『恋愛』と呼ぶ。

いつの日か最愛が男の体では子を宿せないと拗ねたこともあったな。彼奴との子はさぞ可愛いことだろうが俺はお前さえいれば幸せだ。彼奴がいれば何も要らないくらいには最愛に惚れている。時折、お前の中に出さなかったのは、彼奴の拗ねた姿が見たかったからだと言ったらお前から盛大に馬鹿という言葉が飛んできそうだな。
>もうこの話も時効だろう。


#それから最近嬉しい事があるんだ。
よく彼奴が好きだ言ってくれるようになった。こんなことを書くと彼奴は素直じゃないから言わなくなってしまうかもしれんが手記に書きたくなるくらい俺には喜ばしいことだ。俺も同じだけ…いや、それ以上に彼奴に想いを伝えたい。上手く伝えられるかは相変わらず課題だが、努力するつもりだ。
>愛しているぞ、アーサー。


今日もお前の平穏な日々を願う。



  - - -



#日頃は老夫婦のように落ち着いている。
穏やかな日々を過ごしながら、俺は彼奴に欲情させられてばかりだ。万年発情期と言われても最近は否定出来る気がしない。かといって他で済ませる気にもならない。そんな事が有ろうものなら彼奴に喉元を掻き切られそうだ。何より…もう彼奴以外では考えられない身体になってしまった。

彼奴はこんな風になったりしないのだろうか、と考えるが…もうあまりないのかもしれないな。年の差というやつか、俺にその手の魅力というのが消失したか…最近はとても落ち着いているように思う。否、多忙なのだから当然か。俺ばかりこんなでは恥ずかしいな。

彼奴の元に戻ってからというもの…俺の中で悪い部分ばかりが膨らんでいく。凡ゆる感情が入り混じって酷く我儘になってしまった。このままでは嫌われてしまわないだろうか。不安かと言われればそうなのかもしれない。だが此れは解決策のない問題だ。


#浅ましき感情など、
#噛み砕いて飲み込んでしまえばいい。

理解していても難しい。
明日は夜も59務だというのに俺は何をしているんだろうか。夜中ぐらいはこんな手記も許されるだろう。

>Gute Nacht.

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