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┗Ringwanderung(489-493/498)

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493 :
11/14-21:15

#20181114 21:15 -Leben
>気がつくと見慣れた景色も変わっていた。
街路樹は色付き、時折、住宅街の片隅にイルミネーションを施した家が散見されるようになった。木枯らしが頬を冷やし、その寒さによって信号待ちの体感時間が少しばかり長く感じる。

#また季節は巡るようだ。
早朝の寒さが厳しいと感じる時、ふと最愛が愛でている薔薇は大丈夫だろうか、と心配になる。俺が心配するほど植物は柔ではないのだろうが、考えてしまうんだ。俺は最愛と違って植物を育てるに向かない。昔、気紛れに買った花を半年足らずで枯らしてしまった。どうにも水の遣り過ぎらしい。


#11月が半分程過ぎていった。
あっという間に新年を迎える事だろう。そして、時は流れ、春が訪れたかと思えば5年目の記念日を迎える。その瞬間も今と変わらず、彼奴と共に在りたいものだ。


今日も最愛の平穏な日々を願っている。

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492 :
11/11-21:07

#20181111 21:07 -Leben
>朝から掃除日和な天気だった。
換気の為、窓を開けると気持ちの良い風が入ってきた。掃除を済ませた部屋で飲む珈琲は格別だ。己の邪念まで洗われた様に清々しい気分になる。実に良い休息日の使い方だ。


#彼奴は帰りが遅くなるらしい。
最愛の居ない夜を過ごすのは久方振りかもしれない。大抵の場合、俺が59務による不在で彼奴を待たせる事の方が多い。今回の様に逆になるのは稀だ。彼奴は何時もどんな事を考えて俺の帰りを待ってくれていたのだろうか、などと不意に考えてしまった。

特に何も思わない位には、
習慣付いてしまったかもしれないな。

#俺はといえば、
最愛が不在であることに関し、特に寂しいという想いはない。其れは消極的な意味合いではなく、必ず帰ってくるという考えが強いからだ。無論、最愛が帰宅して顔を見る事が出来れば沸き上がる喜びというのは大きい。まるで飼い犬の心地だ。そう思うと、随分と俺も彼奴に飼い慣らされたものだな。

#飼い慣らしたのは猫か狼か。
#何方でもあるか。

何にしても、
最愛が傍に居るという生活は幸福に満ち溢れている。彼奴が居ない時、こうして当たり前にある幸せを噛み締め、大切にしたいと思うんだ。大袈裟だと彼奴は笑うかもしれない。だが、其れでいい。

大袈裟だと笑ってくれ。
そのまま変わらず傍に居てくれたのなら、
これ以上に嬉しいことはない。

>Arthur.
>Ich liebe dich.
>Was meinst du?

今日も最愛の平穏な日々を願う。

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491 :
11/10-17:05

#20181110 17:05 -Leben
>近々、近隣の公園にて催し事があるらしい。
今日に引き続いて明日も天気は良さそうだ。祭り事と聞くと心做か人々が浮き足立っている様に見える。見た所、出店と生演奏程度の催しなのだろう。其処に移動遊園地でもあれば申し分ないんだが…とは言え、あっても俺が乗ることはない。


公園を見ると、
昔に最愛と公園で自転車に乗ったのを思い出す。大した時間ではないが、あれはあれで楽しいひと時だったな。彼奴は少々筋肉痛に悩まされたようだったが…懐かしいな。


#最愛との思い出は色々ある。
此処に綴ったものもそうだが、それ以外にも沢山ある。いつか酒でも飲み交わしながら語り合えたらいい。残りの頁が10を切ったな。一頁ぐらい彼奴に乱入でもしてもらいたいものだが、彼奴も多忙の身の上にあまり最近は表に顔を出さないから難しいだろうな。
>残りもこの調子で綴っていこう。



今日も最愛の平穏な日々を願う。

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490 :
11/09-07:00

#20181109 07:00 -Leben
>今朝はいつも以上に目覚めの良い朝だった。
理由は明白だ。昨晩、最愛と共に床に就いたからに他ならない。額に一瞬触れた最愛の唇や抱き寄せた腕から感じる体温、香り、その全てが安眠を与えるには十分だった。察しの通り、俺は非常に単純な男だ。

#当面の間、
俺たちの擦れ違いの日々は続く。其れでも限りある時間で寄り添うようにして過ごす時間に幸福を感じずにはいられない。
>就寝前の挨拶に添えられる「また明日」

それは呪いの類にきっと近い。
言葉通り、明朝も最愛の顔を見れるように祈りを込め、俺はその言葉を返している。


今日も最愛の平穏な日々を願う。

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489 :
11/08-18:48

#20181108 18:48 -Leben
>久々に何もやる事のない休息日だった。
朝から愛犬たちの散歩へ行き、その後に軽いジョギングをして朝食を食べる。其れから久方振りに朝市へ行った。最愛は59務で早々に家を出ていった。用事を済ませて帰宅した俺は持て余した時間で読書をしていた。

#今更ながら、
菓子の一つでも作って彼奴の帰りを待ってもよかった、と考えたがもうすっかり日が暮れていた。其れはまた次回にしておこう。無駄にひとりの時間があると色々と考えてしまうらしく、今日に限ったことでもないが、気が付くと最愛の事を考えている。


>挨拶を交わす時に一瞬だけ触れ合う肌と唇。
もっとと腕を伸ばせば届く位置にありながら其れを許さぬ時間の制約。擬かしさを募らせるばかりだ。欲求不満に似ているようだが、其れとはまた違う。ただ肉体に触れるだけでは満たされない何かを秘めている気がするんだ。俺自身、何を欲しているのか分からない位に、渇いている。感情が肉体が最愛というものの全てを求めているようだ。


#其れすらも上手く伝える事ができない。
苦しくも悲しくもない。今抱く感情は何か。愛している、という熱情と心臓を焦がされる様な恋慕の情。夫婦だというのに不思議な感覚だ。
>俺は今日もまだ彼奴に恋をし続けているらしい。


今夜も最愛の平穏な日々を願う。

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