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┗Subterranean Rose(1-5/14)
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5 :
英◇
03/15-22:41
博愛主義者の言うことはまるで理解出来ない。
俺はただ一つのものを盲目的に愛するしか能がないからだ。
多くのものを愛せば、それだけ軽薄な愛になるに違いない。例えるなら水流の様なものだろう。ホースの先から流れる水は、先を圧迫して小さくすればする程水流は強くなる。其の儘では足元に水溜りを作るしか出来ないだけの水量でも、そうすれば、柵の向こうの薔薇に水を与えることも出来る様になるだろう。
元から多くを持ち合わせている訳でもない。さしたる魅力もない俺の愛を、多くのものを愛すために分散させたりしたら、それこそ埃ほどの価値もない稀薄なものになり果てるに違いない。だから俺は一つのものしか愛さない。
この無力な腕は、一つのものを守り通すだけで、一杯一杯だ。それなのに、如何して、たった一つのものでさえ壊して仕舞うんだろう。
独り言ちた問いに、博愛主義者はただ憐れむ様な目をして見せた。
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4 :
英◇
03/15-22:07
肉欲の伴わない俺の恋と言うものは、平たく言えば、一番になりたいという欲求に他ならないのだと、漸く理解するに至った。
そりゃあハグ位はしたいと思うし、テディベアの代わりに抱き締めて眠ったならさぞ寝心地が良いだろうとは思う。
だがキスがしたい訳でもないし、セックスも然り。出来ないことはないが、進んでしたいとも思えない。
だったら恋人でなくとも、恋と名付けなくとも良いのではないかと思うのは必然のことだろう。
けれど、友人、或いはそれより上の親友だとしても。いつか恋人が出来たら、恋人に掛かりきりになって、見向きもして貰えなくなるのだろう。俺はそれが怖かった。
恋人、恋人でなければ。繋ぎ止めておくことも出来ない。一番に優先してもくれない。独り占めだって当然、出来はしない。
そんな打算と妥協と焦燥に塗れた、歪な感情は、好きだという一言だけで、伝わる由もない。伝えられる筈もない。
そんな歪な感情の果てに、罷り間違って恋人という名目を手に入れたとして、こんな歪な感情では幸せになんてしてもやれないと、誰よりも俺自身がよく理解して居るから。
そう、こんな歪な感情は、静かに埋葬するより他なかったんだ。
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3 :
英◇
03/15-21:51
(空の本棚が置かれている)
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2 :
英◇
03/15-20:35
Hello, Hello.
この声がお前に届いてしまうことがない様に、俺は今日も祈っている。
>規約遵守/虚実混在
>閲覧注意/交流歓迎
>幾度目かの 出戻り
>若干の上司透過 有
本棚予定地>>3,0
〒:mbbs.tv
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1 :
英◇
03/15-19:58
埋めた筈の其れは密やかに地中深く根を這わせ、取り返しの付かない所まで侵食されていたと、気付いても、今更。
> ( here.>>>3958 / >>2,0 )
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