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┗おばけ(25-29/29)
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29 :
日
11/04-22:39
なりメの世界に死の概念は無い。
なんでも出来て、何にでもなれる世界だ。
空だって飛べるし、魔法だって使える。
綴る者の想像次第で何だって出来る。
それこそ、死んだ者が生き返る事だって。
─不死の怪物を退治する方法を知っていますか?
玉藻の前や全ての魔法を手に入れたランプの魔人なんかでも良いですけれど、古今東西の大体の物語ではそういう害を成す怪物は長い長い、気が遠くなる様な永い時間何かに封じ込めてやり過ごすんですよ。退治が出来ないから、自分達が場から居なくなるまで抑え込むんです。
私が炎に焼かれているというのはね、つまりは殺せないから殺しても生き返ってしまうから封じられているんですよ。
貴方の、アーサーさんの傍に居たいという想いが強過ぎて、何かに託けて傍に這い寄ろうとする浅ましい怪物なので。傍に寄ったら、害してしまいますから。
何故、愛してくれなかったのか。どうして、傍に居てくれなかったのか。誓ってくれたのに。どんな気持ちで、心が冷えきった後も私を利用し続けたのか。会えないのが寂しくて、苦しくて、それでも何時かまた一緒に笑い合える日が来るかもしれないという一縷の望みが消えなくて。追い縋る私を疎ましく思っていたのに、結局貴方からは何もしてくれなかった。手を振り払う事も、別れも、息の根を止める事も。嘘吐き。愛していたのに、信じていたのに。不誠実だとは思わなかったのだろうか。散々愛を囁いて信用させて心酔させた後に飽きたからと、もう自分には必要が無いからと梯子を外して落ちて割れた私を見て何も感じなかったのでしょうか。
貴方が壊した私を、見てさえもくれなかった。さよならも、くれなかった。愛していないなら、せめて終わりが欲しかった。
さよならをくれないせいで、あの日からずっと終われないまま。舞台から降りれないままでいる。…ああ、ほら…駄目ですね。恨み言が止まらない。消化不良も良いところですからね…貴方にとってはもう、捨てて手元に無くなったものでしょうけれど。私は今もまだ両手に抱えて持て余しているんですよ。
ただ、これだけ恨むのと同時に、甘かったあの日々の味が、幸せが忘れられなくて、名前を呼んで此方を見てくれたあの瞳が恋しくて、胸が痛くて傍に行きたいと。触れたいと、衝動的に思ってしまうんですよね。
愚かな事です。
あれだけ蔑ろにされたのに、傍に行った所で、触れたところでもう二度と同じ日々が帰っては来ない事をどうしようも無く知るだけなのに。私が渇望して止まないものは過去にしか無い事は知っているのに。
中毒症状なんでしょうね、そう思う様にしています。ダメ絶対というやつです。
あの日の、二度と戻らない。二度と会わない
と強く誓った私の絶望と決意を、私は尊重して守らねばならないので。最後の、矜恃です。終われないので、許せないままでいようと思った次第です。昔貴方も別れるなら相手の傷になりたいと仰っていたので、私がこうして痛みに喘いでいるのも本望なのかなとも思いますし。ずっと苦しむ事を、望んでおいでなんでしょうかね。さよならをくれなかったのはそういう意図なんでしょうか。今となっては分かりようもないですけれど。
袂を分かった日から、幾年か経ちましたね。
私は、もう燃えなくても立ち上がって貴方の元に行く気力は無くなったので…あとは燻ってこの自意識が無くなるのを独り穴の底で待つだけです。
少しだけ、貴方を思い出して涙する日もまだありますけれど、それだけです。
眠ったら、土を掛けておいてくださいね。二度と起き上がらない様に。
死んだと自他共に認識すれば、二度と起きては来ないので。ちゃんと、殺して下さい。
おやすみなさい。
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28 :
日
04/25-02:14
ああ、此処は寒くて寂しい…
ずっと、時計の針は止まったまま。
苦しいまま、楽になれないまま。
見返すのも怖くなった思い出は、美化されて
手が届かないからこそ美しくなって
…そう語ると、なんだか星の様ですね。
…目蓋を閉じましょう。
あの星の光に指先が触れる事は無いのだから。
せめて、夢のなかで。
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27 :
日
09/17-22:18
ああ困った。
貴方に逢いたい。
こんな感情、抱いてはいけないのに。
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26 :
日
08/13-19:56
少し前に、貴方に似た声を聞きました。
なんだか、色々と思い出してばかりで
鼻の奥がツンと痛くなるのを堪えてはボンヤリと貴方との日々を思い出す時間が少し増えました。
散々酷くされたのに、思い出は良いことばかりが出てきて…きっと今、貴方に会ったところで憎く思ってしまうのでしょうけれど。
でも、貴方も何処かで穏やかに幸せに過ごしていて下さったら良いなとも思うんです。
泣いていたり、しないと良いなと。
貴方も、もう何処にも居ないのに。
可笑しいですよね。
笑ってください。
爺の戯言です。
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25 :
日
07/25-22:02
貴方の思い出にびしゃびしゃに浸って、
独りで泣く夜もいつか無くなるのでしょう。
手紙を読み返してはキラキラしていたあの気持ちも今では鈍ってしまった。
あんなに鮮やかで甘くて苦しくて酸っぱくて涙の味がしたのに。
多分、未だにこうして手紙を読み返して泣くのは、貴方を忘れたくないから。
忘れてしまう事がわかるから、忘れない様に縋っているだけなのかもしれません。
ああ、それでも。まだ。
貴方に呼ばれた音色を思い出しては、涙が出るのです。
もう一度は、二度と来ないですけれど。
貴方が私を呼んでくれる声が、とても好きでした。
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