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┗337.【非募集】深い森のその奥で5(962-971/1000)

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962 :アグマ
2022/08/31(水) 09:36:14


実際なっているんだが……、おいディラ
無闇に触るな

(フロストの頬を舐め続けるギーに指先を寄せるとこちらに顔を向けて警戒するように匂いを嗅ぐ様子に驚かせてしまったことを詫び。警戒を解くまで無闇に触れようとしない方がいいだろう、差し出していた手を引く代わりにまだ放心状態のフロストに肩を竦めていると、不意に伸びてきた手に慌ててディラを止めようとし。)

ギー「フー……ッ、!?
ギャウッ!!!」

(フロストの頬を舐めていると視界の端から現れた指先にビクリと耳を下げて警戒し、しかし自分やフロストを襲ってくる様子もない為恐る恐る鼻先を寄せて匂いを確かめて。それが獣人のものであるとすぐに分かり警戒を解きかけるものの死角から毛並みに触れられれば途端に毛並みを逆立てて威嚇して。)

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963 :フロスト・ルード
2022/08/31(水) 09:50:36

!?ギー!?ディラ、止めろ!
(なかなか恐怖が抜けなかったが流石にディラにギーを取り上げられれば我に帰り、悲鳴じみた声を上げて必死にディラから大切な番を取り返そうとし)

ディラ「うわすっげぇもふもふ。あのデカい奴がこれとかぜってぇ嘘だろ」
(野犬や狼にしても、下手にこちらが怯えたり警戒した様子を見せれば余計に攻撃的になると経験則で理解している為、持ち上げた毛玉が威嚇しても気にも止めず。フロストを適当にあしらいつつその場に座って毛玉を膝の上に置けば、わしゃわしゃと慣れた手つきで毛並みを撫で.......なんとなく触ったことがあるような気がする感覚に首を傾げ)

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964 :アグマ
2022/08/31(水) 10:01:49


……はぁ…、…全く…

(我にかえったフロストの制止も聞かず毛を逆立ててさらに毛玉感が増したギーを撫で回すディラにため息を吐き。危害を加えるわけでもなし、諦めてディラが満足するまでその場に腰掛けて。)

ギー「フヴヴゥッ!!!ン゙ギャゥッ、ニャヴヴ!!!」

(小さな身体では簡単に転がされてしまい、人間の膝に下ろされれば逃げようと身体を捩るもののわしゃわしゃと撫で回す手に翻弄され思うように身動きがとれずされるがままになり。激しく鳴き声を上げながらも弱々しく尻尾を丸めてジタバタと短い手足をバタつかせるだけで。)

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965 :フロスト・ルード
2022/08/31(水) 10:08:25

嫌がってるだろうがこの鬼畜!外道!お前もさっさと止めろ馬鹿狼!
(さっきまでの怯えは何処へやら全力でディラを罵倒しながら無理やりギーを取り返せば、今度こそ奪われてなるものかとしっかり胸元に抱き締め、昨日小さなディラをギーは心配してくれたのにその恩くらいはないのかと涙目で狼男を怒鳴りつけ)

ディラ「別に取って食やしねぇだろうが。で?なんでこうなってる?」
(特に痛めつけた覚えもないのに大袈裟なフロストを鼻で笑い、手を出すのは諦めたがジロジロと毛玉を観察して。なんとなく見覚えがあるような気がしないでもないが上手く思い出せず、一先ずこれがギーだと信じるにしても、自分が寝ている間に何をどうしたらこうなるのだとアグマの方に視線を向け)

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966 :ギー
2022/08/31(水) 10:29:03


ぅニ゙ャヴヴゥ…ッ!
……!…にゃぅ…みゃあぁー…!

(逃れようとしても身体を包むように大きな手が邪魔をして逃げることが出来ず、この人間に毛皮を剥がれるのかと諦めかけた瞬間フロストの声とともに身体を抱き上げられる感触に恐る恐る目を開けて。嗅ぎ慣れた匂い、見るとフロストの胸に抱かれており、一気に安心感に包まれれば縋るように目一杯胸に抱きついて。)

アグマ「一度興味を持ったら聞かんのは知っているだろう」

(漸くフロストが動き出しディラの手からギーを奪い返すのを見れば再び大きなため息をついて。すっかり怯え切ってしまったギーを哀れみながらディラの視線に気がつくと「お前がとってきたキノコが原因だ」とジト目を向けて。)

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967 :フロスト・ルード
2022/08/31(水) 11:40:54

ギー、大丈夫だから........。そこを止めるのが番であるお前の務めだろうが!これを自由にさせ過ぎるからこんな事になってるんだからな!?
(恩云々以前に、そもそも今回の事件の諸悪の根源は間違いなくディラである。その辺をわかっているのかと、ギーを宥めながらもディラをビシッと指差し涙目で抗議して)

ディラ「キノコ?.......まぁ.......食い扶持は減ったな!ッんぎゃ!?」
(そんなキノコあってたまるかと言いたいが、この二人が共謀して嘘を吐くとも思えないし、信じがたくとも事実なのだろう。しかしそれで反省したり申し訳ないと思うような性格でもなく堂々と問題ないと言い張り、ついにフロストに全力で頭を拳骨で殴られ)

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968 :アグマ
2022/08/31(水) 11:52:49


無茶言うな

(悪びれもせず肩を竦め、たった一日とはいえディラの横暴さを見ていなかったせいであっけらかんと食い扶持が減った、と言い張るディラがぶん殴られれば自業自得だとまたジト目を向けて。しかし何故ディラは元に戻りギーはそのままなのか、何か特別なことをしたわけでもないため未だフロストに縋りみゃあみゃあと鳴き続けるギーを見つめて。)

……とはいえ、やはり分からん
何故ギーは戻らんのだ

ギー「みゃう…み゙ゃあ゙ぁう……、ン゙…!」

(自分を捕まえ撫で回した人間が制裁されるのを尻目に恐怖を払拭しようとフロストの首元に必死に顔をすり寄せて。やはり人間は恐ろしい、確実なトラウマを植えつけられてはビクビクと可哀想なほど震え、その人間が昨晩出会った小さな人間とは気づきもせず。)

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969 :フロスト・ルード
2022/08/31(水) 12:11:10

ギー.......。.........私の、せいだろうか。私が、小さなギーも可愛らしいなどと、思ってしまったから......
(おそらく、食べた物などにはそれほど差はない。ならば自分がほんの僅か、一欠片でも、この姿もいいのではないかなんて不埒な事を考えてしまったのが原因かもしれないと思い至り。自分はどちらのギーも大好きだが、小さなギーは言葉も通じず不安しかないだろうし、戻りたいに決まっている。腕の中で憐れなほど震える小さなギーが可哀想で申し訳なく、どんどん悪い方に考えてしまい涙が溢れて)

ディラ「いやお前の望み通り変わるならとっくにデカくなってんだろ。にしてもあの森、ホントなんでもあんな........」
(以前にも不可思議な効果を持つキノコや植物は見かけたことがあるが、まさかこんな夢物語のような効果のあるキノコまであるとは。殴られても全然反省せず、子供の頃と唯一同じ菫色の瞳で、興味深くギーを観察し)

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970 :ギー
2022/08/31(水) 12:25:40


み゙ゃゔ………、…ゥ…?
……ンみ゙……に゙ゃぁー……?

(首元に頭を預け漸く落ち着きを取り戻し始めていたがふと悲しげなフロストの声色に気がつき顔を上げて。頬を伝う涙が毛並みにじわりと落ちてくればつられて悲しそうな鳴き声を上げながらフロストの頬を舐めて心配そうに見つめ、少しでも元気になってほしいとまだ柔らかくぷにぷにの肉球を頬に押し当てて。)

アグマ「…今更泣いて何になる
きっかけは分からんがディラは戻ったのだ、ギーもそのうち元に戻るだろう」

(フロストの雰囲気の変化を感じとってギーまで弱気になってしまいだんだん収拾がつかなくなるのを察すれば重い腰を上げてギーの小さな頭を撫でて。同時に未だギーのことが気になる様子のディラを見やると「…無闇に触るなよ?」と念を押して。)

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971 :フロスト・ルード
2022/08/31(水) 13:05:06

ギー、ギー..........
(本人としては大きなギーでも小さなギーでも一緒にいてくれるならそれだけで幸せだと思っているが、やはり眠れていない為かここに来てかなり落ち着いていた情緒がやや不安定になっていて。縋るように小さな身体を抱き締めて蹲り)

ディラ「なんで俺だけ触れねぇんだよ、ずりぃだろ」
(フロストはともかく相手だって触っているのに自分だけ触らないなんて狡いと不貞腐れ、いつも通り情緒不安定なフロストは置いておいて、なにやらフロストが心配で仕方ないらしい毛玉の頬っぺたをツンツンとつつき)

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