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┗琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…(21-30/61)
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30 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/17(水) 21:35
>
──…頭の傷が漸く少し和らいだ途端に、任務の伝令。
炭/治/郎がまだ隣で寝てるってのに。
おはようって言う暇も与えてくれないなんて酷くない?
夏だろうが気にならない位、久しい彼奴の体温が惜しくて正直…
# 布団から出たくなかったんですけど!?
いや、それでなくても起こされたのが早朝ってさ…
どんだけ遠征の任務なのよ。 有り得ない!
──…そんな訳で、此処…何処なの?
かれこれ蝶/屋/敷を出て数時間は歩いた気がするんだけど。
# というか山越えなんて聞いてないんだわ!!
# 先に…っ、先に説明をしておくれよぉおおっ!!
うぅ…、次…俺、いつ帰れんの?
だから単身任務は嫌なんだよぉ~…ッ!!
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29 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/16(火) 14:42
>
───…ん、…んん~、…?
…!?
あ、あれっ…?
# 俺…、炭/治/郎と寝てなかったっけ?
# いやいや待て俺! その言い方は語弊を招くでしょーが!
# あっ…でもでも此れは俺の心の声だから、誰にも聞かれな…──
# ──…って何の話だよコレ!? やだっ…俺まだ寝惚けてんの!?
# 落ち着きなさいよ俺…っ、折角…炭/治/郎と過ごせる日なんだから!
……はぁ…、…よし。
で、炭/治/郎は何処に行ったのよ?
漸く逢えたあまり、凄い話し込んじゃったなぁ。
任務の話から、鬼の話。
後は禰󠄀/豆/子ちゃんの話! …って、此れは主に俺ばっかり話してたけども!
日に日に可愛くなっていくのがいいよね…女の子って。
相変わらず、いい匂いするし…肌も焼けず色白。
怪我も治って、鈴みたいな綺麗な声で。
んふふふ…もう見てるだけで幸せだよね!
はぁ~…ん、…幸せ過ぎて身も心も溶けるぅ…♡
もうこれ、さっさと鬼/舞/辻/無/惨を倒して結婚するしか…!
…、……あ。
あぁ…でも、禰󠄀/豆/子ちゃんの話をする時…
炭/治/郎…少しだけ寂しそうな音がするんだよな。
解ってる。 解ってるけど…。
何だろ、それが何だか凄く嬉しいんだよね。
性格…悪いよな俺。
炭/治/郎が本気で俺の事、好いてくれてるの解ってるのに。
不謹慎にその儘、知らないフリして態と話を続けたりしちゃってみたり…さ。
つい、試したくなっちゃう。 信じてない訳じゃないのに…。
それでも俺は臆病だから、…何処まで愛されてるのか知りたくて。
そうやってお前さんの良心を利用して、安心を得ようとしてる。
いつか昔の時の様に棄てられるんじゃないかって。
どうしても拭えない不安も、あって。
# ……違う、炭/治/郎がそんな事…する訳無いのに。
こんな俺の気持ちを知ったら、お前はどんな顔するんだろうな…。
今の俺は、お前と釣り合えているだろうか。
今の俺は、お前に愛される資格はあるだろうか。
今の俺は、
…──! 足音がする…。
# 今はまだ、お前にこの気持ちは内緒にさせて。
# いつか、いつかは話すから。
# 俺がちゃんと、愛ってもんをきちんと理解出来る様になったら。
# そん時は…今度は、俺から二度目の告白をさせておくれ。
炭/治/郎~…! 何処に行ってたの?
もしかして、甘い物でも持って来てくれた~?♡
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28 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/16(火) 02:43
>
…もうこんな時間かぁ。
そろそろ寝る? たん…、…──。
炭/治/郎。
炭/治/郎~…!
たぁ~ん/じろぉ──~!!
やだやだ、寝ちゃったの!? こんなとこで!?
風邪引くでしょーが! ったく、もぉ~…!
っ…よい、しょ…!
重っ…やっぱ筋肉、付いてんのね。
………。
一緒に鍛錬してる筈、なのに。
何で…こいつ、こんなに身躰…綺麗なんだろうな。
腹筋とか凄…っ、硬い。
いや、俺にもあるけども…こんな、違うもんなの?
引き締まり方が違う…気がする。
# ……、…。
# …っ…、ばか…っ、俺! 今、何…想像し、て…───
い、いいから早く布団敷いて寝かせなきゃっ。
おやすみ、炭/治/郎…!
風邪引いたらまずいから、し…仕方無く一緒に寝てやるよ!
仕方無く、だからな…ッ!!
# ───…そういえばあの人達、今頃…どうしてるんだろ。
# いいなぁ…俺も早く大人になりたい。
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27 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/15(月) 22:02
>
…此れは唯の、偶然。
# ──…なんて、良く言ったもんだよなぁ…俺。
結局、誤魔化す気も隠す気も無いじゃん。
知らない振りも出来たのにさ。
あーあ…やっぱり彼奴には、匂いは誤魔化せないんだな。
まっ、…俺は最初から" 隣の棚 "には気が付いていたけども。
耳だけは良いからね。
さて…と。
無事に蝶/屋/敷に着いたし、包帯も巻き直したし…
そろそろ座敷の方に向かわなきゃ。
# おかえり、…炭/治/郎。
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26 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/15(月) 06:32
> 慰。
炭/治/郎。
炭/治/郎…。
っ…、炭/治/郎…。
…───。
# 此れは、頭の包帯の所為…?
# 意外にも、傷は深かったみたい。
# 廃屋だったからか、場所も悪かったのかな。
# 今は全く、命に別状は無いらしい。
# …そんなやばかったんだ。 知らなかった。
# 後で知った事、だけど…
# 俺、てっきりチュン/太郎が隠の人を呼んでくれたんだと思ってた。
# …けど違った。
# 俺は此の家の前で、倒れてたらしい。
# 頭から血を流して。
# 其の時は雨も降っていたらしい。
# 雨は冷たく、体温を奪っていたに違いない。
# だけど鬼との戦いで半壊してしまった廃屋じゃ雨は凌げなかっただろう。
# 同時に…傷も決して浅くはなかった。
# もし、俺が無意識に帰ろうと足を動かしていなかったら?
# もし、俺が呼吸を使って止血を試みていなかったなら?
# もし、俺が家の前じゃなくあの廃屋の中で倒れていたなら?
# 出血し過ぎて、間に合わなくて、もしかしたら、…───。
# あぁ…俺、ちゃんと必死に生に縋り付けてる。
# 必死に、足掻いて、踠いて、しがみ付いて…
# ちゃんと、生きる事を諦めてない。
# 口では、つい…弱い、死ぬ、逃げたいなんて言っちゃうけど。
# それでも俺は、本当は生きたくて仕方が無い。
# 逢いたい人が居るから。
# 共に生きたいと思う人が居るから。
# …初めて愛したい、愛されたいって願った人が居るから。
……っ、ぁ…、…
たん、じ…ろ…、っ…
…、は……っ、…──。
っ…、……ッ…、…──~─~!!
# 嗚呼……此れが人の、生存本能ってやつ?
>
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25 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/14(日) 12:29
> キメ/学。
さ、て。
大事な大事な可愛い後輩君に何を贈ろうか?
竈/門君の好きなものって何だっけ?
それとなく聞きたいけど、いざ聞くってなると少し恥ずかしいな。
ん? なになに、この騒音…───
# ──…っ、痛ぁ"ッ…!?
# な、何すんじゃいこの馬鹿猪!!
# いきなり体当たりとか何考えてんのっ、…馬鹿なの!?
# っつーか廊下走んなし! 女の子にぶつかったらどーすんのよぉおっ!!
# ……えっ?
# ソレ、…マジ?
# ───~…っ、今度…飯奢るわ! 大盛りでも何でも!
# ありがとっ、伊/之/助!!
# でも廊下走んのは止めとけ! 俺までどやされ…──ひぃ"っ!?
# だ、だからコレ地毛なんですってばぁああ"あ"~──~─…ッ!!
……はぁ。
散々な目に遭い掛けた。
何で依にも依って、あのタイミングでトミ/センが現れんのよ?
心臓、まろび出るわ。
けど…伊/之/助のお蔭でいい情報が手に入った。
# つか、彼奴…人の弁当、日頃っからジロジロ見てんの?
そっかぁ……竈/門君は…、……。
# 天麩羅の作り方、じいちゃんに教わらなきゃ。
>
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24 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/14(日) 00:00
>
炭/治/郎、生まれて来てくれてありがとう。
そのお陰でお前に出逢えた。
ガキの時には、そういうの信じた事も無かったし願った事も無いけど…
この日だけは神様に感謝したい。
# ありがとう。
>
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23 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/13(土) 17:11
>
…あぁ、もう。
信じらんない…悪い夢を見た。
鬼の顔が、俺の知っている奴の顔だった。
まさか、そんな訳無い。
俺と違って、彼奴は熱心に鍛錬に励んでた。
いつも逃げてた俺と違って。
まさか、そんな訳…。
そんな訳、無いじゃんか。
あぁ、そうだ。
昨夜は雷が鳴っていた気がした。 …その所為だ。
雷が悪い。
雷が、悪いんだ。
# ……桃でも食べて落ち着こう。
>
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22 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/13(土) 04:57
>
……っ、いてて…。
気が付いた時には頭に包帯を巻かれてた。
確か…鬼に吹っ飛ばされた記憶はある。
けど、その後は?
そういえば何かが滴る音はしていた気がする…──、……待った。
鬼は? 鬼は!? 鬼はどうなった!?
チュン/太郎! 見てたんだよな!?
鬼は? 鬼はどうなったの!? ねぇ…っ!!
っ…駄目だ、俺じゃチュン/太郎が何を言ってるか自信が無い。
でも俺が無事だったって事は、誰かが助けてくれたって事だ。
じゃなきゃ俺は今頃、喰われてるか死んでた。
もしかして…炭/治/郎なのかな、って。
お願い、これだけ教えて。
鬼は誰かが倒してくれたのか。 誰かが、頸を斬ったのか。
そうなら、一回。
違うなら、二回…鳴いて。
………。
──…そっか、…っ、良かった…。
誰が、とか。 今はそんなのどうでもいい。
あの時、もしあの儘…逃してしまったなら完全に俺の所為だ。
俺の所為で…危うく誰かが犠牲になる所だった。
何の為に鬼/殺/隊に入ったんだよ、俺。
馬鹿やろう…そんな大事な時に気を失うなんて。
だから俺は、俺が好きじゃない。
少しは戦えよ…立ち向かえよ。 変わるんじゃなかったのかよ。
変わりたかったんじゃなかったのかよ……。
俺も炭/治/郎みたいに強くなりたい。
けれど俺は知ってる。 彼奴が時々、夢で魘されている事。
起きれば彼奴は何も憶えちゃいないけど。
# その深い罪悪感の音だけは誤魔化せない。
誰にも寄り添い、優しく慈悲深いその男は…
誰の声も心も悲しみも、共に受け止めて、共に泣いてくれる。
そんな誰よりも強く決して挫けない、その男が…
もし諍えない程の罪に打ち拉がれ頽れた時は。
# 一体、誰がその男の疵を癒せると言うのだろうか?
だからこそ、俺は強くならなくちゃいけないのに。
俺は、彼奴の…──。
…あれ? チュン/太郎、その紙は何?
ま、まさか次の任務の伝令!? えっ、違う?
………。
ごめんな、チュン/太郎。 その紙…受け取れない。
何でって? …誰から来たか何と無く解る。
それに、それを見たら…その時点で、…──ううん、やっぱり何でも無い。
実は、そう思わせといて本当は次の任務なんでしょ?
だめだめ、本日の我/妻/善/逸は営業終了しましたー。
何故か解らんけど片脚の骨、やっちゃってるから三日位は待っておくれ~。
そーいう訳だから、おやすみなさ~い。
# そう、これは唯の偶然な訳ですし?
>
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21 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/13(土) 01:04
# ──…靂、…──閃…
……、…
あ、れ…? 此処…って、お屋敷?
もしかして、藤の/花の家/紋の家?
えっ…いつの間に戻って来たの俺?
確か百足みたいな気持ち悪い鬼に遭って、それから…
こっちに迫って来た時に、何かの羽搏く音が…──、…!
そうだ、チュン/太郎は!?
…もしかして俺が目ぇ醒ます迄、ずっと傍で待っててくれたの?
そうやって可愛いとこもあるんだもんなぁ、お前。
うひひひっ…大好きだよぉ、チュン/太郎~!!
そっか、お前が隠の人を呼んでくれたんだな!
ありがとね、チュン/太郎!
> 遡及。
───…っ、何とか避けられた。
次に来た時に斬り付けないと。
やらなきゃ。
今、やらなきゃ。
夜迄にやらなきゃ、コイツが人を襲…──、…!?
空が暗くなって来た…?
嘘過ぎない?
何でこんな時に空が曇るんだよ。
陽の光が無いと……
やばい、コイツ、羽搏く音に気付いて…──
駄目だ。 そっちは。
# ………っ、…。
# 何とか受け身は間に合った…筈。
# こんなに吹っ飛ばされると思わなかった。
# けれど注意は引き付けられた、…それだけで充分。
# 向こうへは絶対に手は出させない。
# あの音は、きっと…───
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