スレ一覧
┗付箋と栞だらけのネタ帳(206-215/234)
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書
215 :
今/剣(刀/剣/乱/舞)
2016/09/20(火) 21:28
(極、及び回想の内容諸々ネタバレにつき、注意)
>>214(回避)
あるじさま、ぼくのあるじさま。
いってきたあのときから、ぼくはしったことがあります。
ぼくは、よしつねこうのまもりがたなで。でも、よしつねこうのさいごのときにはぼくはおそばになくて。
へん、ですよね。おかしいですよね。あるはずのものがなくて、ないはずのものがあるなんて。
ぼくは、「今剣」はいったいどんなものだったのでしょうか。
ないはずの、でもよしつねこうのまもりがたなであるぼくは、きっと。
ぼくのこと、よしつねこうのさいごのときのこと、かえてはいけないれきしのことをしりました。
まえに、どうしてれきしはかえていけないのか、ときいたことがあるんです。
そうしたら、そういうものだ、って。いわとおしは、きっとしっていたんですね。だから、れきしはかえてはいけないものだっていったのですね。
れきしがあったから、そんざいしている。それをかえてしまったら、そんざいしなくなってしまうから。
そんざいしているのだと、おもって、そうしてくれるものがあるから。あるじさま、そうでしょう?
あるじさまのおそばにいます。あるじさまの、ぼくですから。
だからずっとおそばにおいてください、ね。
>>214(回避)
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214 :
ライガット・アロー(ブレイクブレイド)
2016/09/17(土) 23:31
――思わず息が、止まった。
居る筈が無い。そんな事は有り得ねぇ。他の誰よりも分かっているのに、思ってしまった。
風にたなびいた長い髪が。
脳裏に、目の前に焼き付いた面影が。
あの、いつも馬鹿にしたような声が、耳に落ちて来たような気さえした。
そうして、不審げに呼び掛けられて我に戻る。そこに在るのは、今度から部下になるという奴の顔で。
いきなり呆けて何なんだと思われたって仕方無い。
よく見てみりゃ、髪の色も違うし――似ているけど、もう少し年下っぽいし。
……だが、とついつい呼び間違えそうになりながら、思う。
あの時、振り返り見たその顔に。
……あいつがそこに、居たと思ったんだ
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213 :
マ/サ/カ/ドサマ(一血卍傑)
2016/09/14(水) 23:24
(記述当時未所持の為イメージ先行、注意)
にはくなふりが鳴弦と共に飛び立ち、嚆矢を羽搏き散らす。
一雫契り祓った血が分かたれ、花を染めて色映すのは廻る天命。蘇る嘗てとは違う理を超え、向き合ったのはただ独り。
よすがに請う呼び声に、導きを経て證文なぞ無くとも我が身が声聞と告げたなら。幾年にも忘れ失せた安寧を覚え望む。
幼けない赤子のように今は届かぬけれどと、御身が差し出した手底を取った。見据えられた瞳が覚悟を貫き、懊悩と嘆く宣は無く錚々たる魄霊を束ね戦を往く。
口唇が乗せた刹那に求めるのは何が為か。
我が五体が揃うなら、往時の如く征野を駆けよう。
かの先に昼でも淀む雲が阻むのならば、無天裂く靂とも応じよう。
契り産み出す御身に掛かる遍く全てを千切り払おう。
今一度凋落の北風に反旗を翻し、命運を繋ぐ――慰みの挿頭の花として。
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212 :
ある日の104期訓練兵達(進撃の巨人)
2016/08/21(日) 22:02
>「ベルトルト……俺にも春が来たらしい」
「……はぁ……?」
>「朝から、クリスタが俺の事をちらちらと見て来るんだ。俺に気があるに違いねぇ」
「……そ、そうかい……」
>「ふっ、参ったな……まだ俺には心の準備が……おっと、クリスタから近付いて来るとはなんて積極的な……」
#「あ、あのね、ライナー……」
>>「クリスタ、放っとけって。そいつの服のケツ破けてて丸見えだって事なんてな」
『!!?』
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211 :
点蔵・クロスユナイト(境界線上のホライゾン)
2016/07/21(木) 21:34
>給金を、上げてと申請、許可が出ず 様宛
とうとう自らの書まで売りに出したので御座るか。(迫真)
……というのは勿論冗談で御座るが、御無沙汰に御座った。反応が遅れてしまい、大変申し訳御座らん。……いや、そこでエクストリーム土下座もスタイリッシュ切腹もしないで御座るよ?しないで御座るからー!……コホン。
これまでの書の記憶が消えてしまうというのも物寂しくあるで御座るが、新しく認めて綴るというのも気持ちも新たに出来て良いものに御座るな。自分……存在的な意味でも消えてばかりで御座るが、何卒今後とも宜しく御願い申し上げるで御座る。
#変わらぬ縁を、と。
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210 :
加/州/清/光(刀/剣/乱/舞)
2016/07/14(木) 22:30
主は覚えてんのかな。
この本丸でこうしてやっていくようになって、人間で言ったらそれなりに経っているんだよな。
他がどれだけなのか知らないけど、最初に比べたら結構賑やかになったんじゃない?
新入り達が増えていって、戦場も敵もその分増えていった。忙しかったり、持て余したりして何だかんだやって来たって感じだけど。
……人間の月日なんてあっという間なのに、それでも色々あるって思う。この姿として在るようになってから、ってのもあるだろうけど。
まだまだ、なんてずっと同じかもしれないけど――まだまだ、でしょ?
時代を遡って、在る歴史を守る。遡れるのは、「俺達」だけ。
それでも一番が誰かなんて、分かってるよな?
最初に選んでくれたのは、俺なんだから。始まりもこの先も、俺が居るよ。
これからもよろしくね、主。
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209 :
ス/キ/ピ/オ・ア/フ/リ/カ/ヌ/ス(DRIFTERS)
2016/07/10(日) 22:55
現状で広げられた盤の目は、劣勢だと一言で言うには生温く。有する駒の数も兵站も何もかもが圧倒的で、対抗する事など不可能だとあらゆる角度から知らせている。
勝つ、どころか生き残る事すら出来ぬであろうことは自明の理。自分が言わずとも、恐らく誰もがそう言っただろう。
――だが。
あの男は、幾度となくかの偉大なロ/ー/マを脅かした男は「ゼロじゃないさ」と言った。
まだ何も、此処が何処で、どのような状況で、向かい来るものが何であるのかすら分からぬ状況下であったというのに、嘗て雷光と呼ばれたその名に相応しい衰えぬ鋭い眼光で。
ならば、どうするべきか。その為の「武器」を知らねばならない。
「こちら」と「あちら」は時代も戦況も備えも何もかもが異なっていようとも、不充分であるかもしれぬと前置きされようとも構わない。大いに異なり変わり、知らぬものがあろうとも然したる事ではない。
ア/ル/プ/スを越えようとした筋になぞる心算は無いが、越えてみせよう。
あの男に比べたら、2000年の差など。
ティ/キヌ/ス、トレ/ピア、カン/ナエに学び。
ポ/エ/ニであの男と――あの、ハ/ンニ/バル・バ/ルカと相対した時のように。
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208 :
アルミン・アルレルト(進撃の巨人)
2016/06/12(日) 22:47
何かを切り捨てなければ、何かを得る事は出来ない。この残酷な世界で、学んだ事だ。
守る為、手に入れる為、勝つ為。
多くの大事なものと引き換えに、もっと大切で沢山のものの為に。
正直僕なんかで引き換えられるものなんて、ほとんど無い。見合わないものばかりだ。
今でも怖くて震えが止まらなくて、臆病な僕なんか。
でも、だけど。
だからといって、惜しむような事は出来ない。そうしなければ、何も成し遂げられないから。
したい事がある。見てみたい景色がある。
約束したんだ。ずっと前から、決めていた。
まだ見ぬ外の世界を、一緒に見ようって。……その為に。
今、やらなかったら先なんて無い。先の為に、今出来る事を惜しんでなんていられない。
だから。
僕が差し出せる全てを打開の天秤に乗せて、今他でも無い此処で賭けを打とう。
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207 :
土/方/歳/三(DRITERS)
2016/06/07(火) 23:16
戦が好きだった。
その筈だった。
さながら久留守の巡礼者のように、ただ累々と屠り進み行く。
男も女も老人も赤子も等しく容赦も慈悲も無く。平たく淘汰し鏖滅させる。
定められて疑いようもなく在るものに対して、嘗てすらも介在なぞある訳が無いというのに。
何の思いも沸かぬ。
何処でも良い、然したる意味も無くなる巷。ただそれだけだ。
――つまらない。
意味も無くなる場で、必要性も無い筈の感情が浮き上がる。
まるで同じだった。
いつからだったのか、思う事すら遠い。
鳥/羽伏/見、甲/州勝/沼、宇/都/宮。
白/河/口から、会/津へと上り。
そして、函/館。
何処からか、それとも既に、疾うにそれより前か、先か。
意味を失くした彼岸で、ちらつくのは忘れようもない丸十字。
あんな無茶苦茶で、めちゃくちゃな餓鬼みてぇな――いいや、もう餓鬼だ。とんだいかれた糞餓鬼との、最早戦を通り越しての喧嘩だ。
作法など糞のようにかなぐり捨て、御綺麗事に唾を吐き掛ける。それが戦だと、「あれ」は哂った。
……そうだ、と嘗て、いつか見た浅葱の空が視界の先に在る。
それこそが、俺の好きな戦だった。
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206 :
リヴァイ(進撃の巨人)
2016/05/05(木) 22:13
(ゲーム版進撃の巨人ムービー内容準拠につき、注意)
(回避)>>205
退却の命令を受け、嘗ては壁内だった場所からまだ壁内である筈の場所へと戻る。
俺の班は命令と変わらず最後尾。追い縋って来る巨人どもをあしらいながら、馬をトロスト区の外門へと急がせて漸く壁が見えて来た、といった所で、違和、と言うには違い過ぎる状態に微かに瞠目する。
……穴が空いていた。ちょうど外門の扉にあたる場所に巨大な穴。瓦礫が壁内の方に飛んでいるという事は、外側から何らかの力が入ったという事だろう。その様はあの時と、五年前に超大型巨人によってウォール・マリアの壁が破壊された時と同じだ。
恐らくその事は最後尾の俺達だけではなく、先行したエルヴィン達も気付いているだろう。しかし、それについて新たな伝令が発せられる様子は無い。つまり命令の変更は無く、今優先すべきは外門の扉の事について考えるよりも、トロスト区へ戻る事だ。
そうしてあと少しで大きく空いた外門の穴から中へ――突如、大きな「何か」によって眼前の穴が塞がれた。
見た目は岩のようにも見えるが、空いていた穴の大きさ以上でなければ穴を塞ぐ事は不可能。その上にあった穴が塞がれた、という事は少なくとも何らかによって穴を塞ぐものを移動させたという事だ。……そんな事が出来るなら、疾うに最初に壁が破られたシガンシナ区の扉の穴は塞がれている。故に、現状では考えられる方法など「無い」筈だった。
有り得る筈の無い事が、今在る。嘗ての、五年前と同じく、だが違う何かが。
エルヴィンの言葉を思い出しながら閉ざされた扉の前で仕方無く馬を一旦止めさせた所で、奇行種が迫り思考も中断される。
こんな時に、とは思えど、こいつ等はいつだってそうだろう。時間を掛ける必要性も無く始末して、改めて壁の方を見る。
外門の扉だったであろう場所は塞がれて巨人は勿論、馬が通れる隙間は無い。そうなりゃ、外から内に入る手段は一つ。立体機動装置によって壁を越える事だ。
壁にアンカーを突き刺し、ワイヤーを巻き取って壁上を登る。そこからまた壁にアンカーを刺し直してを繰り返して壁を越え、最初に眼下に入って来たのは二体の巨人。その巨人どもは外門の方へ向かって歩いており、自然と視線もそちらを追っていく。
巨人どもが向かう先。そこには、何やら転がり落ちた、といった風の二人のガキ共が居た。
その内の一人は背に交差の剣を描いた兵服を着ていることから、訓練兵だろう。そいつがもう一人の両脇を持って抱えている。もう一人の方は意識が無いのか動かず、訓練兵らしい方も両手が塞がっている事もあってか運ぶ事もままならないようだった。そんな状態に、巨人は近付いて来る。
何が起こっている。そんな疑問よりも、目の前の様子に今何をするべきなのかを身体が判断して行動を起こす。
人間を捕食する巨人。それを目の前にして動けないガキども。起こすべき行動なんざ、決まっていた。
壁を越えた身体は、中空から重力に従って風を受けながら落ちて行く。その最中でまず一体目の巨人の首許にアンカーを突き刺し、一気に巻き取る。巻き取りによる加速と降下の勢いを借りて一体はそのまま項を削ぎ斬り、アンカーは外さずにワイヤーを伸ばし切った状態で後ろから前――更に再度首許へ一回転の急旋回。次いで、横軸に勢いの付いた身体は立て直さず、もう一体の巨人の項を薙ぎ削いだ。
そこで片付いた巨人の肉塊の上に着地し、ガキどもの方へ振り返る。
>「オイ…ガキ共」
破壊された外門の扉。
その先に広がった街の惨状。
空いた穴の箇所を突如として塞いだ大岩。
大岩に座り込む消滅しかけの巨人。
此方を見る訓練兵らしきガキ共。
並べ立ててみても、どうなってやがるのか皆目見当も付かねぇ。
血と熱が混じった風が肌を掠めて通り過ぎていく。……ああ、まるで壁の外と同じじゃねぇか。
そんな中で呆けたまま此方を見るガキ共に向け、俺も思ったままの言葉を放った。
>「――これは…どういう状況だ?」
(回避)>>205
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