今宵の白珠はよく笑った。余は冗談の覚えが無く、多く話す方でもない。にも関わらず余との会話で、何をああも可笑しげに笑うのか。……まあ、お前の笑顔が見られるのならば理由は何でも構わぬ。
絹のような艶肌、品のある甘い香を纏う毛並み。お前の全てが心地好く、愛おしい。その耳が余の声のする方へ動くさまは健気で……
…眠い。続きを白珠、お前に託して余は寝る。
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無茶振りして寝ないでください、なんて夢路にいるあなたには聞こえないとは思いますけどね。すっかり甘えん坊になったあたしの龍は寝際にも我儘を連ねて、それを願いだと口にするので──叶えるのは祝言のあと、と。そう口にするとほんの僅か落ち込んだかと思えばまたいつも通りの不遜、唯我独尊、龍尊様って感じで。そんなところも好きなんですけど、感情に連動して耳が下がるのもまたあなたらしくて。今夜は何処に口付けて寝ましょうか、リクエストされていたような気がしますけどそう言われると違う所にしたくなってしまうのは仕方ないですよね。とはいえそんなことをすればまた不満そうに翠の瞳が細められるだけなので、今夜はその龍冠へよく眠れるおまじないをかけて口付けてあげる。
おやすみなさい、丹楓。
夢の中でも沢山可愛がってください、ね?♡12/12【お花の形のピンクッション】
少し前に可愛いピンクッションが欲しいと言っておったじゃろ、これは車掌からのプレゼントじゃ!三月ちゃんの裁縫の腕は見込んでおるが…次に作るオレの服はもう少し格好良いデザインにしてくれんか?頼むぞ!
パム
Dan Feng