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┗119.龍兎相和(182-186/325)

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186 :丹楓の手記(崩壊:スターレイル)
2024/10/28(月) 00:00


※独自設定、捏造過多

華燭を灯す前夜
その美狐は、ある日穹から落ちて来た。

波月古海に盛大に墜落した星槎。中に独り残って居ると聞き、海中から救い出し、薄藤の、濡れ鼠ならぬ濡れ狐を腕に抱く。水を多く飲んでいたのでそれを体内から雲吟で以て取り除き、尚も呼吸の止まった青い唇に直接酸素を吹き込んで蘇生を試み…事なきを得た。後日容態を伺えば、けろりと笑って「よくあること」と宣う。……それが、余にとっては全ての始まりだ。

よく笑い、昼夜を問わず皆を照らすお前に惹かれて止まなかった。我ら五人が奇妙にも酒席を共にし、肩を並べ得る間柄になれたのは…間違いなく、白珠、お前という存在あってこそだろう。
お前に焦がれるあまり、似た狐を連れ込んでは、白珠ではないと袖にした。不義で不埒な余の行いは濯ぎきれるものでは無いが、償えぬ罪ならば抱えて往くしかあるまい。


…あの日、酒を強請ったお前を屋敷に呼び付け、夢と嘯いて天蓋の中で肌を重ねた。その終い、お前の一言で我らの虚栄は呆気なく剥がれ落ち、夢を現に変え、夢より甘い恋をした。それらの何もかもが昨日の事のようで、何百年も過去の話のようでもある。


──明日、白珠と華燭の典を挙げる。

独り寝は頑として拒絶するつもりであったが、今宵ばかりは致し方あるまい。余の為に咲き、凡そ三百年程の生涯のうち、もっともうつくしい花となる…その身支度を整えるべく発つ白珠を、薄暮の頃に見送った。
明日になればこの日の為に誂えさせた星槎に乗り、天舶司まで花嫁を迎えに行くのだ。

我が妻に相応の位を授けよと龍師に迫り、公に“楓妃”の尊号を認めさせた。薄藤と黎明が似合いのお前に良く映える差し色となるだろう。…余の色と名が、お前の一部となる。これ程の悦びが在るだろうか。

針仕事に勤しむお前の共であった行燈も今日は一度も点かぬまま。天蓋の中独り、お前に焦がれて夜を過ごしている。だがせめて…前夜であれど、お前の毛繕いだけは誰にも譲りたくはなかった。そればかりが心残りだ。

…………
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Dan Feng


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185 :白珠の手記(崩壊:スターレイル)
2024/10/28(月) 00:00


※独自設定、捏造過多

華燭を灯す前夜
紆余曲折──と書いたものの主因は花嫁修行もとい嫁に行く気がなく、その全てを放棄して星槎乗りとして生きて来たが故だけれど、嫁入りの準備にそれはもう苦労をした。まず鬼灯での染色、染め物をしたこともなければ、一生無縁だと思っていたのに。応星に手解きをして貰って、なんとか形にはなった筈。思えば本当にあの晩で全てが変わったものだと思う。そこからは曜青へ行く準備や、戻ってきてからもせっせっと針仕事に勤しみ、時には鏡流に泣きついて、ついでに景元から美味しいお菓子を分けて貰ったり、もう無理ってなったときには応星に知恵を借りた。そして何より丹楓があれで裁縫が出来ることに対して、何故だかどうしようもない程に対抗心を燃やしてしまったことを此処に告白しておこうと思う。スイカの種は飛ばせないのに裁縫が上手いなんて聞いてない。

そんなわけで二ヶ月以上をかけて仕上がった刺繍の出来は上々。満足の行く仕上がりになったと思う。鬼灯で布地を緋色に彩り、翠龍の刺繍、そして持明族の象徴たる蓮の花、龍の傍へは淡藤の狐を添えて。縫い目は多少の歪さはあるけれど、そこは御愛嬌。本当に曜青で全てを済ませていたら二ヶ月以上も会えないところで、下手したら曜青に飲月君が乗り込んできたと大騒ぎになるところだった。笑い事じゃない。

そしていよいよ、明日。全ての準備を終えて嫁入りをするのだと思うと感慨深い。両親にはタイミングが合わず会えなかったが羅浮には着いたと報せがあった。鏡流と応星がもてなしてくれるそうだ。あの二人なら安心だろう。

古い習わしではあるけれど今夜は丹楓とは違う部屋で眠り、あたしは明日の朝(というにはもうほぼ深夜ではという時間)から身体を清め、磨いて丹楓が仕立ててくれた花嫁衣装に袖を通す。丹楓の瞳──古海の色を宿した美しい上質な衣を纏って、そしてあたしは正式に楓妃となる。丹楓が「我が妻に相応の位を授けよ」と龍師に迫り、そして与えられたのが“楓妃”。我が背の君から一文字貰った贅沢で大仰な称号だけれど、それに相応しくありたいと思った。

背筋が伸びる、明日を迎えてもあたしは何も変わりはしない筈なのにそれでも間違いなくこれは節目だろう。曜青の狐族、星槎乗り、ナナシビト、雲上の五騎士…様々呼ばれるあたしを構成する全て、そこに新たに加わる楓妃。愛しいあの人の花嫁となる。昔、ひいおばあちゃんが言っていた。花嫁とは人生を花に喩えたときに一番美しく咲き誇るから花嫁なのだ、と。あたしもそうなれるだろうか、なれるといいな。


…………
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Bai Heng


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184 :丹恒(崩壊:スターレイル)
2024/10/27(日) 14:17


昨夜書ききれなかったことを少し。



今夜はどちらがいい?と聞いた途端、迷わず「ぎゅってして!」と即答する三月が余りに愛らしくて、おかしな反応をしてしまった…気がする。
普段ならば少し悩んだり、俺の意見を聞いたりする優柔不断な三月にしては珍しい即決ぷりに驚いたのもあるが…そうやって遠慮なく甘えてくれるのは、素直に嬉しい。


腕に閉じ込めて、三月の要望通りに抱き締めて眠ろうとした。尻尾でもして欲しいと強請るので足首に絡ませてやり、あやして撫でて口付けて可愛がり、夢路に誘おうとしていたんだが…これが中々寝てくれず、随分と苦戦した。
寝たかと思って見詰めていれば、瞼を重たげに持ち上げて俺の名を呼ぶのを何度も繰り返され…いいから寝てくれ、という思いと、愛おしさで板挟みだったな。…お陰で今、頗る眠い。

だが、引き摺る眠気さえも幸せの余韻だと思えば疎ましくはない。お前の残り香が消えてしまう前に、なるべく早く列車に戻ろう。

ぎゅってするのもされるのも好きだけど、寝かしつけてくれるならぎゅってして欲しいな〜って!丹恒が居てくれるのが嬉しくてつい夜更かししちゃった。ウチも眠いし、今夜は早寝して明日は朝からずっと一緒にいようね!



Dan Heng


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183 :丹恒(崩壊:スターレイル)
2024/10/26(土) 23:50


便乗して一枚。…それにしても、時間が経つのが早い。



「丹恒のその顔、好きだもん」
…そんな風に言われたら、敵わない。

大好きだから仕方ないよね!



ひとつ覚えたこと。
名を呼んでからの口付けは不意打ちにならないらしい。

名を呼んで、それから寄せた唇はすんなり受け入れてくれるのに、距離の近さに惹かれて自然と寄せたそれには赤くなる…何度もしている事だろうに、未だそんな顔を見せてくれるのかと嬉しくなってしまった。…可愛い。

不意打ちはずるいし、…されるのわかっててもなんかどきどきしちゃうから。何回しても慣れないし、ずっとときめくよ!



他愛ない会話と、手遊びの時間が心地好い。
桃色の髪を構って、頬を撫でて、擽って。戯れに背に乗って潰せば、重いと文句を言いながらも楽しげに笑う。そうしてお前と戯れるのが幸せで、つい手を出してしまう。…以前は全くの逆だったというのにな。

丹恒ってウチの上に乗るの好きだよね。まあウチも丹恒に構われるの大好きだけどね!付き合う前はウチがいっぱい構ってってしてたのに、付き合ってからは丹恒の方が積極的な気がする。ウチもいっぱい構って!ってしちゃお。



Dan Heng


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182 :三月なのか(崩壊:スターレイル)
2024/10/26(土) 23:26


今夜は丹恒と夜更かしの日!わくわくしながらとりあえず確保しちゃう。今夜もくっついて寝ようね!



今日は折角だから折り紙の小鳥マッチを丹恒としたんだ。ウチが三連勝してちょっと拗ねた顔してるの可愛かった!拗ねてないって言いながらそっぽ向いてたのが可愛くて、ウチも丹恒のどんな顔でも好きかもって思っちゃった。

一緒の夜更かしはやっぱり一番楽しいね!



そういえばこの間のミームウイルス騒動のとき、穹から丹恒が「自助バナナ」なんて口走った話を聞いたんだ。ミームウイルスのせいとはいえ、ウチもちょっと見たかったなんて言ったら躊躇いがちにやってくれて、可愛いって言えばウチにもやれって言ってくるの!恥ずかしいけど、丹恒のお願いだしってやってみせたら「可愛い」って丹恒は布団に埋まってた。まさかバナナにときめく趣味があるの!?って思ったけど、丹恒曰くウチのやることなすこと全部が可愛くて悔しいんだって。丹恒がそう言ってくれるのが嬉しくて幸せなんだよね、すごく。丹恒も幸せだといいな。
ああ、勿論。幸せだ。…だが埋まった話まで書かなくとも…、…布団ではなく枕だ。



寝る前に髪を乾かして貰いながら丹恒が書いてくれたページを眺める、これってめちゃ贅沢じゃない?丹恒にお世話されるの好きで、いつもつけてくれるヘアオイルの香りが心地良いし、丹恒は髪を乾かすのも上手なんだ〜。お礼のほっぺのちゅうも忘れずにしないとね!日記も書き終わったからあとは寝るだけ。寝ちゃうの惜しいな、まだ丹恒とお喋りしてたいのに目蓋が重くなっちゃう。大好き過ぎて全然時間が足りない、いっぱい一緒にいるのに不思議。丹恒先生、なんでだと思うー?

ウチはね、大好きだからだと思うんだよね。

……久しぶりにマーカーを引いた。その問いについて議論の余地は無い、答えはお前が導き出したそのひとつしかないだろう。



March 7th


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