「ここが落ち着く」と、そう言って俺を背凭れにして、立てた膝の間に収まるところ。

アドベントカレンダーに仕込んだ不夜侯のクーポン券にはしゃぐ姿。

お前を寝かしつけたら寝ると言う俺に、
「すぐねる？」と、不安げに見上げる眼差し。


…お前のかわいいところなら、少しの時間で幾らでも見付けられる。これだけはきっとお前に負けない、自信があるんだ。本当は幾ら記録に残しても足りない。どうしようもないほど、恋をしているのは俺の方だと。
起きたら熱烈な言葉にちょっと照れちゃうけど嬉しい。夜更かしするなら一緒がいいもん。ひとりで起きてるのは寂しいじゃん！…ウチだってすごく恋してるよ、大好きって言っても足りないくらい。ウチの方が丹恒のこと大好きだもん〜！


Dan Heng

なにこれーー！？ちょっとアンタこれどういうこと…！？ゴミ…じゃないけど、なんか油の匂いする…！？匂いついてない？というかこれ作る丹恒もすごいけどこれ…どうしたらいいの…？教えて丹恒先生！油の匂いが染み付いたこの子を救う方法を……。ウチには無理だよ、勇者でもこれは救えないもん。最初の町で魔王と遭遇しちゃった感じ。木の棒じゃ魔王には勝てないじゃん。

# 今日のなのかメモ
アドベントカレンダーの中が油っぽい匂いになっちゃった！
急募：油の匂いを消す方法、折り紙の龍

…すまない、油断した。口を酸っぱくして「ゴミだけは入れるな」と言い聞かせていたんだが…曰く、「丹恒の作品だからゴミじゃない」と言い張っている。俺もまさか態々ゴミ箱から探し出すとは思って──いや、あいつはそういう奴だった。兎も角、匂いは暫くすれば自然に取れるだろう。その子を救う方法は……考えておく。善処しよう。


March 7th

書きたいことが多く、どうしても一頁が長くなってしまうのが最近の悩みだ。

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# 三月のエプロン
たまたま過去のナナシビトが残していた新品未使用、且つ三月によく似合いそうなエプロンをシャラップが見付けてくれた。思った通りよく似合っていて、本人も気に入ったようで何よりだ。しかし、他の乗客に全力で料理を止められていた為に使われることがなかったというこのエプロンの本来の持ち主…姫子さん以上の強者だったかもしれないな。

# うさぎの置物
アドベントカレンダーに三月が忍ばせていた龍の置物の相方を、6日の引き出しから無事に発見した。いつの間に仕込んだのか、小さな付箋に「見つかっちゃった！」と台詞まで添えてあって…三月の悪戯心があまりに可愛い。
早速龍と並べてベッドの傍に置いておいた。俺は三月と違って植物や仔犬の言葉は理解出来ないし、当然無機物(※オムニックを除く)との意思疎通は図れないが……きっと、あの龍も一人ではなくなって嬉しいことだろう。

# 「丹恒先生はえっち」
………その言い方は止めてくれと言っているんだが、俺が困るほど楽しげに言うようになってしまった。勘弁してくれ。

丹恒ってば論文とかコラム書き慣れてるから長くなっちゃうんじゃないかな、ウチみたいにもっと気楽に書いてもいいかも！でも長い文章も好きだし、どっちでも結局嬉しいんだよね。昨日は楽しかったね、次のお休みもわくわくしちゃう！ピノコニーでまたデートしようね！


Dan Heng

# 今日のなのかメモ。

丹恒と一緒に火鍋を作ったんだ〜。シャラップに場所を借りて、ウチも人参の皮を剥いたり、切ったり。丹恒先生の教え方が上手でウチってば料理の才能もあるのかも！？なんて思ったりもして。丹恒に手料理を強請られるとは思わなかったけど今度何か挑戦してみてもいいかも。…そういえば丹恒の好きな食べ物ってなんだろ？

あとクリスマスツリーの飾り付けもしたよ！パーティ車両に飾って、クリスマスまでもう少しって感じ。クリスマスは何しようかな、楽しみだね！


# 今日の丹恒メモ

初めて三月と一緒に料理をしたが、思っていたよりも楽しく、三月も喜んでくれていたようだ。完成した火鍋は二人で食べた後で皆にも食べて貰ったので、明日また感想を聞いてみよう。レシピを教えてくれた椒丘にも感謝している…感想を伝えなくては。
三月がいつか俺の為に手料理を振舞ってくれるらしい。どんなものでも嬉しい、楽しみだ。

その後はパーティ車両にクリスマスツリーを設置し、穹、パム、姫子さん、ヴェルトさん…列車の仲間たちみんなで飾り付けをした。…そしてサンデーにもひとつ付けて貰ったんだが、実は彼にお願いした天使のオーナメントは対になっているんだ。明日にでもこっそりもう一つを一緒に飾り付けておこうと思う。
天辺の星は穹とじゃんけん対決の末に三月が勝利し、俺が肩車をしてやり無事完成。最後に照明を落として点灯式をしたが、中々の出来栄えだろう。

三月の部屋に戻ってからは、列車の仲間ではなく恋人としての時間を過ごした。…それでも物足りないのだから難儀している。
三月の真似をしてみたが、やはり俺が書くとメモというより記録じみてしまうな。長くなってしまった。

丹恒先生のメモの方が長い〜。足りない分はまた今度、なーんてね！

# 追加のなのかメモ
丹恒先生はえっち


March 7th