「丹恒が分裂するからやりそびれちゃったじゃん〜!!」すまなかった。ピピシ人の笑ってはいけないチャレンジとは露知らず、俺があれを口に入れてしまったばかりに…。
特殊設定
とは言え、それなら改めて贈ってくれとねだり、無事受け取る事は叶った。大きな緑のリボンを首に巻いて「ウチがプレゼントだよ~」とはしゃぐ三月は…安直な比喩ではあるが、俺にとっては天使そのものに見えた。兎にも角にも可愛い、そうとしか言えないのだから困る。格好付けようもない。
特に…分裂のお陰で、”自分”と散々三月を取り合った末の情事では、こうまで胸が熱くなっても仕方がないだろう。非常に刺激的で、特異な体験だった。自分自身とはもっと上手くやれる気がしていたが…三月が間に挟まるとああも敵対心が湧くものかと、今考えれば面白い。機会があればまた試してみるのも良いかもしれない。…二人がかりで可愛がられるのに、お前も満更ではなさそうだったからな。
今日も何度射抜かれ、惚れ直したか分からない。
その身体を抱く度、俺とは違う柔さと細さが何度目でも何度でもいとおしくなる。
その笑顔を俺はいつも花に喩えるが…あの瞬間の、あの笑顔だけは、その一言では到底足りない。あんなにも甘ったるくて魅惑的で、眩暈がしそうな花など…如何にこの宇宙が広くとも、俺の腕の中でしか咲かないのだろう。
起きたらあんなことになってるなんて思わなかったけど、でも予定通りクリスマスプレゼントも喜んでくれたし大満足だよ!幸せで胸がいっぱいで、眠りに落ちて起きても隣に丹恒がいる。こんな幸せって他にないし、丹恒が言ってくれたことも全部嬉しいんだ。大好きだよ、丹恒。いつかあの言葉が叶いますよーに、なんてね!Dan Heng