三月が呑気に口を開けて寝ている間に、書こう書こうとして後回しにし続けていた私信を幾つか。
反応、返信ともに気遣い無用だ。どうしても一言礼を伝えたかっただけだからな。
# 728.a rootless grass 宛
恐らく以前の日記でも本棚に…収めていた…ような…どうだったか…俺の記憶力が無いばかりにうろ覚えで…と悩んだ末に、まあいい覚えがあるのは確かだ入れておけ、と突っ込んだんだ。すまない。そちらに覚えがあるかは分からないが、以前は刀の付喪神だった身なので一方的にあなたの見目特徴は良く知っている。ささやかな日常の綴りもさることながら、旅人記録も興味深く読ませて貰っている。改めて、本棚への入れ返しに感謝する。
# 1350.金桂に楓 宛
先日は心理テストで楽しませて貰った。きちんと声を掛ける前に意気揚々と回答してしまった上、その感想を綴るのが遅れてしまったが…俺も彼女も概ね「その通り過ぎる」と深く頷く結果になったことを伝えておこう。羅浮のトラウマシーンと聞き、多すぎてどれのことだ……となってしまったが、羅浮にトラウマがあり過ぎるのは俺だけかと思い直した。(笑えない冗句) 御空の物語もそうだが、それに限らず名も思い出せないような街行く人々の話一つでも胸に来るものが多い……と、長くなってしまうのでこの辺りで。本棚に収めてくれてありがとう。
# 1651.エフェメラを噛む
# 1754.お気に入りは一番最後に 両名宛
書記官殿は今施錠されているようだが…以前、本棚に本書が収められているのを見かけたので、このまま二人宛に綴らせて欲しい。入れ返してくれてありがとう。勝手ながら男女の組み合わせである点に親近感を抱き、言葉繰りの美しさ、何より華やかで凝った装丁に感嘆し、本棚へ収めさせて貰った次第だ。幕が上がる仕様は本当に面白い。甘やかな二人のやりとりにはつい触発されてしまって、俺もつい筆を執りたくなるんだ。これからも見守らせて貰えたら僥倖だ。
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実は開拓者だ、と明かしてくれた者が散見されたので……お返し、になるかは分からないが。
監獄に閉じ込められた(語弊)サッカー少年たちの物語は以前三月に勧められて目を通したことがある。途中まで。最早記憶がかなり薄れつつはあるが、実は大体の顔も凡そのあらすじも知っている、と呟いておこう。確か三月は御曹司とふわふわした二人組がお気に入りだと言っていた。
お昼寝してる間になんか書いてる…!
丹恒と一緒に漫画読んで面白かったんだ、お気に入りもバラされてる…!!涎は拭いておいたから安心しろ。
資料室に漫画を持って来て、この二人が云々宝物が云々と喋っていただろう。…一生懸命自分の好きなものを話すお前は可愛い。
Dan Heng