昼間は三月が駆け回っている間に俺が列車で留守番をしながら日記を書き、夜は俺が眠ってから三月が書いてくれる……という流れが通例化しているな。朝起きて日記を開いた時に、お前の文字があるととても嬉しい。
俺たちのことなので何れは飽きて筆が疎かになって行くのだろうが、無理せず続けられたら良い。目指すは二冊目の満了だ。
──さて、お返しと行こう。
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俺の三月の可愛いところ
# 顔
美醜の話ではなく…いや、美醜に於いても自称「美少女」は相応だと思ってはいるが。何よりその表情豊かなさま、特に笑顔は格別だな。花が咲くような笑顔、とは彼女の為にある言葉ではないかと思う程だ。泣き顔、拗ね顔……感情のままにころころと変わる、その全てが愛おしいと思っている。
丹恒って結構ウチの顔好きだもんね!
# 仕草
大仰で、感情表現豊か。動きまで煩い…とも言える。照れた時に自分の髪を弄るくせや、胸を叩いて来る痛くない拳、カメラの前で作る様々なポーズ、それから…俺の背を引っ掻く、脚も使ってしがみついて来る、など。
後半ちょっと恥ずかしくない!?
# 一生懸命
結果の是非はさておき、三月は常に何事にも意欲的だ。俺への愛情表現に関しても同様で、特に俺の欲を煽ったり、俺を喜ばせたりする事に関して努力を惜しまない。何もしなくとも俺の気持ちは変わらないのに、こうも熱心に気持ちを向けられては……益々好きになってしまう。
ウチはいつだって全力だもん!
# 構いたがり
今では三月が「ねえねえ」と俺の名を呼び、袖を引き、意味のあることも無い事も俺に話したがり、自分の好物さえ必ず一口俺に寄越す……そうでないと、物足りなく感じるようになってしまった。正確には……「寂しい」と。
好きだからいっぱい構うんだよー!
# 服装
美少女らしく(?)、非常に気を使っているようだ。普段のものは勿論、隙あらば新しい服……或いは部屋着、下着などを手に入れ、それを俺に見せ、くるりと回っては「可愛い?」と確認して来る。聞かなくとも分かるだろうに。そうして見目に気を遣うところも、自身の外見的魅力をよく理解しそれを楽しむ姿も、可愛らしいと思う。……が、肌はもう少し隠せないものか……?
独占欲だ〜、可愛い!
# 珍妙な言動
代表例といえば、「角引っこ抜いちゃう~」「ダンディなのかだもん」など……複数人で話している時は特にはしゃいで螺子が外れがちだ。俺はいつもつい溜息を吐いてしまうんだが……まあ、正直、手に負えないところも可愛いと……思っている。俺も重症だな。
そんなに変なこと言ってないよ!?
# 嬌艶さ
俺だけが知っていれば良いことなので、詳細は割愛する。挙げればきりがないほどには……お前は魅力的だ。恐らく、三月は俺の理性を破壊する術を無限に持っている、それも大半が無自覚にだ。いい加減にして欲しい。
ウチ何もしてないよ、丹恒の方がウチのこといっぱいいっぱいにするじゃん〜!
以上、愛しいものの名に因んで七つ。
俺も天才かもしれないな。
めちゃくちゃ天才〜!
さっすが丹恒先生!♡▼
三月が追記の際、「いつだって全力」を「
いつだって全裸」に誤字をしていたのが面白過ぎたので書き残しておく。服は…着てくれ…。
Dan Heng