急遽、相手方の都合で依頼が立ち消え手隙となった。列車に戻れば三月の方が出掛けていたので、彼女のベッドで寛いで待っていたんだが、いつの間にか寝てしまっていて……目が覚めたら、隣で三月が寝ていた。
ささやかで、どうしようもない程に幸せだ。
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とてもメタな副音声の話
🐲「俺も三月と触れ合いたいが丹楓も白珠と逢いたがっている…」
🐰「どっちか決めて~」
🐲「俺が決めるのか?」
🐰「うん!二人でじゃんけんして来て!」
🐲「拳(ぐー)で殴り合って決めろと言うことか?」
🐰「喧嘩しないで」
お陰で毎日毎晩殴り合いが勃発(?)している。本当に毎回困る……増えたい。
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白い玉だったものの話
岩になり、涙ながらに訴える悲愴な姿に同情心を誘われ、再び奴の質問に答え始めたのも束の間、数日回答しそびれてしまった。思い出したように訪ねてみれば──また岩になっていた。前回回答してから一週間も経っていないぞ…そんなにすぐに岩に…なるのか…?味を占めていないか???
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日記を書く、と告げて冊子に手を伸ばしたら、
「ウチも書こうとしてたの!」と、先に取られてしまった。同時に思い立ったのが妙に嬉しい。
さて、今夜の寝物語はどちらと紡ぎたい?今夜はお前に決めて貰おう。……俺は今夜も、決められそうにない。
今日はウチの勝ち!
こういうのも幸せだよね。
えー!悩んじゃう、だってどっちも逢いたいし。
寝る前のあの空気大好きだもん。
またじゃんけんして貰うしかない…!そういえば賽子で決めると決着したんだった。50以下なら俺、51以上なら譲る──
# 1D100 (1D100) > 73………。
Dan Heng