今日はウチがお留守番の日、なんか何処かの星では短冊に願い事を書くと願いが叶うっていう寓話があって、星穹列車でもやることになったんだ。
ウチと丹恒も短冊を書いて、穹も書いてたけどホタルに見せてからにするって内容を教えてくれなかった。ホタルに関することゴミ箱のことのような気がする。

姫子とヨウおじちゃんは忙しそうで部屋の前に短冊と書き置きをしたから後で書いてくれるといいな〜、ウチとパムは列車の飾り付け！
飾りをいっぱい作って、部屋を装飾するのも悪くないよね。
帰ってきたら丹恒びっくりするかな、カメラ持って待ち構えちゃお。

今日は出かける前に丹恒がすごく寂しがってて、眉間に寄る皺も、ウチが着いていこうか？なんて聞いたら悩むのもめちゃ可愛かった。

丹恒のそういうとこ、結構好きなんだよね。

あと連れてきたかったうさぎと龍はだめなんだって、残念って思ってたら新しい子を連れてきてくれた！
こうやって甘やかしてくれるとこほんと大好き。
ウチも丹恒に何かしてあげたいな〜って思うけど、何がしてあげられるんだろ。

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最近列車の中ではロビンの曲を流して貰ってるんだ〜！
ほんと良い曲だよね、暉長石号でのロビンもすごく素敵だったし。

暉長石号といえば穹がホテルの件に続いて、なんか色々やってたっぽいのを後で聞いた。

思えば最近、穹の様子が変な気がする。
暉長石号──今の名前なんだっけ……あの子がつけたけど思い出せないから後で丹恒先生に聞くとして。

あの船でもいきなり小鳥の真似をしたときはどうしようかと思ったし…。
ホタルもその光景を見ていたみたいで、それでも「元気いっぱいだよね」で済ませてたからこれが恋は盲目…！？
いやでも声は掛けてくれなかったから違うのかも…。

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そういえば今度トパーズが生態艦でホームパーティもするらしく、ウチも丹恒も招待を受けたんだ〜。
楽しみ！

トパーズはアベンチュリンに色々手伝って貰うって言ってたし、この間女子会したときにも優しい顔でアベンチュリンの話をしてて聞いてて楽しかった！

その女子会でトパーズとホタルとお揃いのルームウェアを買って初めて着たんだけど、その写真を丹恒に送ったら「俺が一番に見たかった」ってちょっと拗ねてた。独占欲強くて、ほんと好き！

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白露が列車に来たときに言ってたんだけど、また夢を見たんだって。

真っ白な赤い目の猫を膝に乗せて、隣には顔は思い出せないけど誰かがいて、自分はその人をすごく好きだったんだなって感じる夢。
でも最後はまた涙が止まらなくて、すごく苦しかったって言ってた。

なんで白露は列車に乗ると夢を見るんだろう？

不思議。

沢山書いてくれて嬉しい。戻ったら一緒に短冊を吊るそう、もう少し待っていてくれ。
今日も愛してる。

March 7th

先日余の屋敷で着せる為に購入した白い着物に合わせ、白い扇子を選んだ。また贈り物ばかりと呆れられて仕舞うだろうか。何かお前の為に見繕わねば落ち着かぬ。いずれ羅浮の、ありとあらゆる物をお前に贈り尽くしたら飽きもしよう。否、そうなったら次は曜青の物を取り寄せようか。

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贅沢にも白珠の名を貰い、白と名付けられた猫は随分利口らしく、見掛けたもの皆に可愛がられている。名付け親に良く似たものだと感心する一方で、相変わらず余に懐く気配は無い。生意気で、可愛げの無い所は似ても似つかぬ。余の白珠はもっと愛想良く気立て良く、余がその毛並みや肌を撫でてやれば、途端に心地好さげに微睡むのだ。
俺の白珠、と呼べば、あなたの白珠ですよ、と返してくれる。これが愛おしくて何度も繰り返してしまう。飽きられなければ良いのだが。

猫は懐かぬ癖に一丁前に髪にだけは戯れて来る。今日は三度も引っ張られた。名を呼んでやれば少しは余の言うことも聞くだろうか……。
しかし、見れば見るほどに鏡流にそっくりである。瞳の色などそっくりそのままだ。

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仕方なく、白、と名を呼んでみたが態度が変わる気配は無い。解せぬ。

そんなに貢いだらいよいよ狐族の星槎乗りが高貴な龍尊様を誑かした…なんて、噂が出回る気しかしないけど。

きっとあなたはそれさえ跳ね除けちゃうかな。

あと飽きたりしませんよ、何度でもどうぞ。

あなたの白珠は、あなたのお傍にいますよ。


Dan Feng

丹恒が日記を書いてくれてたからウチも書いてから寝ようかな！

今日、丹恒がいそいそと日記の準備をしてくれてた。
ウチは依頼で駆け回ってて、全然何もお手伝い出来てないんだけど可愛いウチのペンを作ってくれたりして、丹恒はやっぱりなんでも出来てすごいよね！

寝る前にお喋りしたり、くっついたりする時間が好きで毎日寝るのがすごく惜しいんだよね。
でもまた明日って言ってくれるのも、眠気が限界でもギリギリまで傍にいてくれるのが嬉しい。

そんなわけでまた丹恒と新しい日記帳を埋めていくのも楽しみだよってここで書いとくね！

写真に残すのと同じでこうして文章に残せば忘れることもないし！

最近の丹恒はこの間ウチがちょっと拗ねて角引っこ抜くよ！って言ったのが相当お気に入りなのか、穹とか景元将軍にそんな話をしてるっぽいんだよね。

丹恒のツボはたまにわかんないけど、でも丹恒がそうやってウチの話を誰かにしてくれるのは嬉しいし、幸せ！

あんまり夜更かししてるとまた丹恒に怒られちゃいそうだから今日はここまで！

そういえばあのうさぎと龍は連れて来られないのかな、また丹恒先生に聞いてみなきゃ。

おやすみ、丹恒。
また明日ね！

今日もだーいすき！

三月の突拍子もない発言は大体好きだな、元気が良くて可愛い。だが角は抜けない。
俺も同じ気持ちだ、今日も明日も、これから先もずっと。


March 7th

記念すべき一頁目を貰おう。

三月と書く日記はこれで四冊目になる。500頁書ききったものが一冊と、保管しているものが二冊あり、その頁数を合わせれば331頁となる。…全て合わせて二人で書いた頁数は831、1000も夢では無いな。

この一冊でそれを迎えることを先ずは目標に、再び少しばかり筆を執ろう。

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当たり前に三月の部屋で寝るようになって、何日経っただろうか。寝支度を済ませて、部屋で寛ぐ彼女を見たら…つい出来心で乗ってしまった。重いと言いながらはしゃぐ姿も可愛かったし、ああして隙間なく寄り添いながら過ごす時間は何より幸せだ。あの時、本当はもう少し深く触れたいと思ってしまっていたことをここに告白しておく。

三月の撮った色んな写真を見て、穹が列車に乗るより以前の思い出話をしたりなどして過ごした。交際を始めた当初は俺が独占欲を見せる度に驚いていた様子だったが、今ではすっかり少し嫉妬するだけで嬉しそうにする。……いや、喜ばれても此方は妬いているので困るんだが。

その後は腕の中でうとうとする三月を寝かしつけて…今こうして日記を書いている訳だが、俺も眠い。もっと、書き残しておきたいことがあるのに…諦めよう。

おやすみ、三月。また明日。

おやすみ、丹恒！
今夜も丹恒が悪夢を見ませんように！
ウチが守ってあげる！

Dan Heng