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1 :獅/子/神/敬/一/(J/B)
2024/05/02(木) 23:54



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81 :獅/子/神/敬/一/(J/B)
2025/05/18(日) 02:20

こぎつねとふたり


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ことのあらまし2

>あなた、何処かで隠し子を……いや、銀行で採血をされたりしたのではないか?

いつものようにアポイント無しで現れた恋人の腕の中には何やら子供が抱えられていて、おいおい誰だよそいつ、と言いかけてその手の中の姿に絶句した。よくわからない獣の耳と尾があることより何より、そいつが過去においてきた惨めな自分と瓜二つだったからだ。違うのはひし、と縋り付く相手がいること、自分を守ってくれる、庇護してくれると信じることのできる相手が、期待に答えてそうしてくれていることだけ。
一瞬カッと頭に血が上ってしまった。恋人の腕からそいつを取り上げて、窓から放り出してしまいたいような、瞬間的に湧き上がったそれは怒りだったと思う。でもオレの一瞬の変化を村雨は見逃すことをせず片方の腕をすっと、こちらを制するように差し出した。
>まずは話をしよう。夕飯の支度をしてくれ。この子の分もだ。
なんでオレが、と叫び出したいような気がしたが、耳をぺたんと伏せ尻尾を股ぐらに巻いている小さな子供を見ていると、その小さな体を見ていると、一掴みで潰してしまえそうな頭蓋を見ると、大人げない自分に気がついて少し冷静になった。

言われたとおりに夕飯を用意した。何を食べるか知らない子供は何でも食べるらしいので、とりあえずは晩飯のステーキを体格に合わせて少なめに、そして火をよく通して用意した。子供の味覚に合わせて少し甘めにソースを作り、村雨の席の隣に席を用意してやる。…してやったが怯えたように腕の中で丸まり、ぎゅっとしがみついて離れない。野生の勘だろう、と村雨は言った。オレのことを本能的に敵だと思っているらしい。おそらくそれはあたりだが。

食事を終えとりあえずあらましを聞いたがワケがわからなかった。村雨がここにつれてきた理由もわかるし、あの銀行ならやべぇことを行っている可能性がないとは言えないが、この動物と人間を混ぜ合わせたような生き物についての説明がそれでつくのかはわからなかった。しかもそれが……どう考えても自分に似ているというのはどうにもこうにも落ち着かない。おまけに、
>私は家を空けていることも多いから、あなたのうちで面倒を見て欲しい。だから、今夜中にあなた達にはそれぞれに慣れてもらいたい
…だと。何いってんだコイツ。それに、オレはともかくコイツは無理だろ。つうか、まずオレが面倒見るだぁ!?
>こんな子供を一人でおいておくわけにはいかないだろう
それはそうとして、つうかこのまま面倒見るつもりかよ?
>銀行に返せばこの子がどうなるか……考えればわかることだろう
う……そりゃ…そうかもしんねぇけど、だからってお前が、そんでオレが面倒を見るギリはねぇだろ。
>義理ならあるだろう。この子はどう見てもあなたに似ている
オレがどこぞでこしらえたガキだとでもいうのか!?

そんなこと言っていると、ギャンギャン言い合うオレらの横で小さくなっていた毛玉がそっと顔を上げて見つめてくる事に気づいちまった。……たしかにコイツに聞かせる話じゃなかったな。
#ごめーわくなら、こやはかえります
#こや、大丈夫、かえれるよ
#ごはん、ごちそさまでした。おいしかったよ
たどたどしい発音で、耳をぺたりと伏せたまま、けれどにへら、と愛想笑いをするその表情は、痛いほど身に覚えがあって腹の奥が苛立った。ため息が漏れそうになるのを飲み込んだのは、その表情の意味が誰よりよくわかったからだった。そんな顔をされてただで返せるわけもなかった。腹立たしさを、どこに持っていけばいいのかわからない。
>獅子神
結局、オレが折れる羽目になり、そんなこんなで二人と一匹の暮らしが始まった。



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80 :村/雨/礼/二/(J/B)
2025/05/09(金) 00:00

こぎつねこんこん


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ことのあらまし
先日のこと、銀行からの求めに応じてある試合に臨んだ。それが、銀行が手を焼いているとあるギャンブラーを厄介払いするための大変手間かつこちらにも相応のリスクのある試合で、もちろん問題なく勝ったが後味は良いものとはいなかった。
身体的なペナルティというよりは精神的なものか。そう簡単に精神汚染されるつもりはないが、精神的なものに由来する疲労は凄かった。そもそも私が出る必要もないゲームだったが、どうしても、と請われては……銀行にたまには貸しを作るのも悪くはない。報酬も、通常の賭け金とは別に弾むという話だったので仕方なく受けたのだった。
それから数日後、担当行員がその副賞だか謝礼だかを持ってきたというので玄関のロックを解除して中に招き入れた……のだが、あのクソ行員め。何が「日頃からの感謝の気持を込めて、村雨様に喜んでいただける品を銀行が用意しました」だ。「きっと気に入りますよ」だの「珍しい品ですのできっと喜ばれます」だの「生活を豊かにします」だのと段々後半怪しくなっていたとは思っていたが……!

>こやだよ〜!

玄関に立っていたのは、おかしな獣の耳と尾をもつ、年端もいかない少年だった。豊かな金毛に湖面のブルーの瞳、ふわふわとした猫毛の合間からぴょんと立つぱやぱやとした毛に覆われた耳、パタパタと忙しなく揺れるふかふかの尻尾、覗いた鋭い八重歯、年の頃は4-5歳と言ったところだろうか…………いや、なんだこれは。尻尾をパタパタとご機嫌に揺らし、自己紹介?を済ませたこども…かつ狐のような生き物は……なんだか何処かの誰かの面影を感じる。……もしかして、隠し子か?いや、銀行の仕業か?そもそもこの耳と尾は本物か?なぜうちの玄関にいる?尋ねたいことはたくさんあったが、無垢な瞳がまっすぐにこちらを見ているので反応に困った。ヘタなことを言って傷つけたくはない……できれば、このまま笑顔でいてほしい。そう思いたくなるような顔をしていた。
>むらしゃめのおうちに、こやをおとどけにまいりました!
元気に手を伸ばす仔狐は、私が受け取り拒否した場合どうなるのだろう。もしこれが本当に銀行側が用意したもの、だった場合……脳裏に一瞬最悪の光景が浮かぶ。アレだけこちらの精神をボロボロにするような真似をしておいて、追い打ちをかけるつもりか。ため息を付いてじっと仔狐を見つめる。あまりに私の反応が薄かったせいか、仔狐は少しずつ自信をなくすように尻尾を垂らして耳をふせった。上向いていた眉もしょんもりと垂れている。
>こや、…きましたよ?
その顔を見ていると、思わず抱きしめずにはいられなかった。腕の中に小さな体を囲うと、ピロロッと耳が反応し、たれていた尻尾がまた嬉しそうに振られた。全身でひしっと抱きついてくる。こんなもの、手放せるはずもなかった。

かくして、仔狐との共同生活が始まった。

今日は何の日?

#世界赤十字デーだ
>こやの日!

>……9日になっちゃった
#残念だったな
>村雨が遅いからー!



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79 :獅/子/神/敬/一/(J/B)
2025/05/06(火) 02:21

はにかみ、恥じらい

いつの間にか眠って、目が覚めた。端末に返事はかえって来てない。寝落ちたんだろうな。体調が悪いつってたから、ちゃんと暖かくして眠ったか、それだけ気になってる。

>花は咲いたか?
ゆっくりと開きかけた花の写真を送ったらその遅さに驚いているようだった。花はそんなに急に開かねぇし、枯れたりもしないよ。バラよりはずっと保つ。フリルみたいな重厚な花弁が幾重も重なってゆったりと開いてくる。顔を寄せれば甘くて清潔な匂いがして、ちょっとだけお前みたいだなと思う。この花はゆっくり開いて、多分村雨が思ってるよりはかなり長持ちすると思う。まだ少し朝晩は冷えるし、そうだな、あと2週間はしっかり楽しめると思う。花の水を変えながら、もう一つの蕾を優しく撫でる。こっちはうまく開けば、来月まで楽しめるだろう。花の世話、つってもせいぜい水を変えるとか枝を少し切ってやるとか、そんなことくらいしかすることがない。
>私のように長く愛でてくれ
なんて、可愛いこと言われてもな。これ以上どう愛でるべきか、写真を取りながら考えてた。

すごく会いたくてたまらない。会って、抱きしめてキスがしたい。うまいもん作ってたらふく食べさせて、あれこれ世話焼いて呆れられるくらい可愛がりたい。

それができるまではこの花を愛でるか。お前の代わり、なんて務まるはずはねぇんだけど、まあ、お前が言うなら。


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78 :獅/子/神/敬/一/(J/B)
2025/04/30(水) 23:59

ふたつ目の記念日

正確には記念日っつうワケでもねぇんだが、今日はオレらにとっては大事な日というか、ある意味では記念日みてぇな?そういう日だから日記を書こうと思う。

読み返してたらやっぱり流石にあんまりだなと思ったから別の内容を書く。とりあえずまた後で。

ちょっとばかし拗ねてたら先生が花を買ってよこした。……はぁ?あんだけ花束を贈り物にするのに否定的だったろうが、と思ったが、
>せいぜいこれを私だと思って世話をすることだな
>くく……あなたはできうる限りこれを綺麗に保とうと世話を焼くだろう。その間は私のことを忘れることはないのだ。
>そして花が枯れた暁には多少なりとも落ち込んで、その心に鈍い傷を残すことができる
>なるほど花を贈るのも悪くないということか
……とかなんとか言ってた。流石にコイツ……と思ったが、花は単純に綺麗だから好きだ。いい香りがするし、部屋に彩りを与えてくれる。GWも仕事漬けで忙しいらしいからな。まー、お前の代わりにこの花束の世話をするのもいいかも知んねぇな。ドライフラワーにするのも考えたけど……お前の言う通り、なるだけ長持ちさせられるように世話して、最後枯れちまったらちょっぴり悲しんでおくとするよ。

はは……まさかオメーがプレゼントに花を選ぶ日が来るとはな……成長したな?


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