スレ一覧
┗151.空腹を食べる《R20》(46-50/284)

|||1-|||
46 :ジャン・キルシュタイン
2013/11/23(土) 11:39

まだ膝は折らない






突然と湧き出す毒は、外からではなく内からこの身を蝕んでいく。厄介なこれを捨ててしまいたいと思えば思う程、まるでそれを嘲笑うように。

ジワジワと遅効性である癖にその威力は容赦が無い。だからといってオレはまだこの場から退く訳にはいかないのだ。見据えてやると、決めているのだから。


けれどこれは強さなんかじゃねえ。
最後の悪足掻き。藻掻いて、藻掻いて。


[削除][編集]

47 :ジャン・キルシュタイン
2013/11/24(日) 20:01

巣窟に居座る






不意に伸ばされる掌、その意味をオレはまだ知らない。知ったところでどうなるものでもないけれど…正直な話、今は目を閉じていたい。

縛られるのは苦手だ、縛るのはもっといけない。お前が自らその身を縛らなければ何の意味もねぇんだよ。


[削除][編集]

48 :リヴァイ
2013/11/25(月) 19:26

借りてきた猫






猫を一匹預かった。毎晩と会っているあの黒猫とは違う、知り合いの猫。今月一杯俺の所で預かる事となった。

部屋で寛いでいる時、そいつは自然と俺の傍へ寄ってくる。そうして何をするでもなくただ温もりを伝えてくるのだ。
そっと頭を撫でると瞳を細めて小さく鳴く。嫌がる素振りを全く見せないのは、きっと人に慣れているからなのだろう。


ベッドへと横になると、それを合図にしてかするりと隣に潜り込む姿。
これで数日は俺も凍えなくて済む。指先から移る体温が、微睡む体に心地良い。


[削除][編集]

49 :エルヴィン・スミス
2013/11/25(月) 23:38

距離の取り方






コツンと窓を叩く音に顔を上げると、そこには数ヶ月前までは毎日のように見ていた鳩の姿があった。けれどここひと月は、その影を見ていなかった気がする。
…原因は全て私にあるが。

あの子は純粋な想いなのだろう、ずっと真っ直ぐそこにいた。目を逸らしたのは私。逃げたのも私。
それなら最後のあの子の願いを、聞くのは当然であって。


断ち切ったのは自分自身。
けれど、縛っているのも私自身で間違い無い。


[削除][編集]

50 :エルヴィン・スミス
2013/11/26(火) 16:46

皮一枚






自身が今、貼り付けているのかそうでないのか…それすらも、曖昧で。

曖昧にした。


[削除][編集]

|||1-|||

[戻る][設定][Admin]

WHOCARES.JP