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┗1622.玉散る刃の巡恋歌(106-110/186)
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106 :
志波海燕
2010/10/01(金)01:03:25
育て甲斐の有るヤツ。
元々ンなに拙い訳じゃねえから飲み込みが早え。
当の本人は知ってか知らずか、何時の間にやら俺のをさり気なく真似て確りサマになってやがる。
すんなり首を縦に振るとは思えねえけど、何時か引き摺り込みてえ。
そん時は彼奴か俺か。
否、アイツの方が妥当か。
オマエの慌てる姿が目に浮かぶ。
今宵の月もさぞや綺麗だろう。
── 雨月 ──
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107 :
志波海燕
2010/10/02(土)18:15:57
予想以上に早く引き摺り込めたのは良かったが、あまりにも拙ェ手前にガックリした。
然し、精進するには時間が足り無え訳で、如何したモンかなァ、なんて。
存外真面目に考え込んでる俺が居る。
一度動かしちまうと際限無き欲求に苛まれる。
忘れてた筈の高揚感が己を蝕み、内なる俺が思考を制圧しに掛かって来る。
制御不能に陥る前に何とかしねえと。
手前で手前の首を締めちまう。
果てはオマエの首を締め、オマエが流す紅を啜り喰らうコトになっちまうから。
啼かせて、
跪かせて、
強請らせて。
最後は、オマエに幻滅されるだろう。
…ちッ、気ィ緩め過ぎだぜ。
── 強欲 ──
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108 :
浦原喜助
2010/10/03(日)04:40:46
何もかもが熱く
何もかもが狂おしく
何もかもを喰い尽くされる
真綿で首を締め付けられるが如く
囚われたら二度と逃れられ無い
堕ちる処迄堕ちてしまえたら
何も考えずに居られるだろうか
失する事への恐れも
未来への希望も
総てを運命に委ね
キミと過ごす甘美な刻のみに
手前の脳髄を完璧に委ねられたなら
其処にはきっと
死に値する程の
罪深き世界が存在するのだろう
気付いてるんスか?
キミは、
何も言わないから。
アタシも、
何も言いません。
欲に駆られてキミを抱く。
唯、其れだけだ。
── 睦言 ──
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109 :
朽木白哉
2010/10/04(月)03:07:24
勘違い甚だしい。
不粋な杞憂は徒労に終わった。
然れど、何故斯様な愚問を放つ必要が有ったのだ。
問わずとも察して居ろうに。
何故問うた。
何故態々紡がせた。
無慈悲且つ浅ましい枯渇心が故。
未だ追い込みが足りぬ、と。
未だ理性が遺っておろう、と。
彼奴の嘲りを完膚無き迄に叩きのめす為であろう。
__が聞いて呆れる。
貴様の餓鬼が如き感情は片腹痛い。
晒して何とする。
幼子の哭き顔でも愛でる心算か。
呼吸すら億劫。
瞬きすら惜しい。
自らの_を落せと乞う迄追い詰めれば、
貴様の矜恃は満たされるのか。
答えは、否。
欲する心はおどろおどろし 思ひ遣るなど綺麗事
焦がれる想ひ火体躯へ灯し 己が諸共総てを焼かん
其れが解っているにも拘らず
止められぬ、と云うのか。
引き返すには、
もう。
遅過ぎるであろうな。
── 惰眠 ──
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110 :
志波海燕
2010/10/07(木)23:32:54
当然と云えば当然。
俺で有る筈が無え。
誰しも手前が一番可愛い。
其れを本気で「違う」と言い切れる奴は、偽善者か単なる阿呆だ。
手前が一番。
彼奴が二番。
違えた歯車は、
徐々に、
少しずつ、
然れど確実に、
噛み合わなくなって。
何れは同じ答えに辿り着く。
なァんも変わらねえのに、
変わった気になって、
手前正直に足を向ける。
もう動けねえのに。
若しも神社で寝てたら。
今度こそは凍え死んじまうかもなァ。
ああ、眠ィ。
── 無力 ──
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