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┗1622.玉散る刃の巡恋歌(116-120/186)
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116 :
志波海燕
2010/11/11(木)01:11:28
昨今、日が落ちるとえらく寒ィのな。
風邪をひいた訳でもねえのに洟が垂れやがる。
紡ぎてえ言葉達が僅かな隙間を擦り抜けて行く。
オマエに伝えたい事や、アイツに伝えたいコト。オメーにも言わなきゃならねえ事が山程有る筈なのに。
何故口を吐いて出て来ねえんだかなァ。
眠ィからか寒ィからか。
はたまた面倒臭えから、か。
楽しみたいからこそ精一杯遣りてえし、手ェ抜いたりするのは本意じゃねえ。
本調子じゃ無ェ面を晒したくねえから、ンな時は潜っちまうに限るんだが…故に足が遠退く。
俺は他愛無き話をしたいだけなのに、下駄が持つ小難しィ論理が其れを邪魔する。
彼奴は俺で、俺は彼奴だが。
ンな時は。
毎度面倒な野郎だな、と。
独り呟くのが俺の常だったりする。
── 快眠 ──
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117 :
浦原喜助
2010/11/19(金)00:22:12
何となァく解っては居たんス。
図らずも目にした言葉。
お節介な機能の所為で、本来ならば目にする筈の無かった其れをアタシは見て仕舞った。
─── と、同時に
キミ宛に綴っていた言葉。
偶然とは云え、頭で考えるよりも先に此の手で握り潰していた。
気になるならばキミに直接聞けば良いだけなのに、アタシには如何しても聞けなかった。
隠している訳でも無いんでしょうから、尋ねるのは今からでも遅くは無いのに。
けど、ね。
越えてはいけない境目ってのはどんな間柄であろうと存在するんス。
此れを破って仕舞ったら微妙な均衡なんざアッと云う間に崩れ去る。
言うべきこと
聞くべきこと
言わぬべきこと
聞かぬべきこと
─── ちゃァんと解ってますから
求め過ぎないように
悟られないように
今夜も精一杯笑いながら、アタシはキミを腕に抱くだけ。
性悪野郎に確りと仮面を被せて、キミだけに酔い痴れるんスよ。
── 紛ヒ物 ──
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118 :
志波海燕
2010/11/21(日)01:13:18
笑顔が引き攣ってる自覚は有る。
実際目ェ笑ってねえしな。
だが、気付かれて無え自信も有る。
俺の立ち位置は昔ッから少しも変わっちゃいねえらしい。
『偽善者面』
俺は彼奴等が思っている程に心が広い訳でも無く、誰彼構わず受け入れられる性格でも無い。
捻くれられてゴタ付くのを単に避けてるに過ぎん。
大半はくだらねえ義務感に背中を圧されてるだけのハナシだ。
気分が乗らねえ時は目を瞑れ。
嫌なモンなら見なけりゃ良い。
当たり前の事が出来無ェ手前に…苛立ちを憶える月夜。
其れでもオマエには。
ただいま、を言いてえなんざ幾らなんでも虫が良過ぎるか。
抑え難い衝動と共に。
──『混沌』──
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119 :
志波海燕
2010/11/22(月)04:11:07
久々に、
眠れねえ。
執務に差し支えちまう、と。
解っちゃいるんだが。
時間の流れってヤツは制御出来ねえ代物だ。
譬え其の場限りの手段を講じて先延ばしにしようが、明日になれば日はまた昇る。
手前で選んだ道だ。
己の誇りを忘れる無かれ。
副隊長の腕章はダテじゃねえだろうが。
確りしやがれ。
…って、最近はンな話ばかりだなァ、オイ。
考えている以上に煮詰まってるのかもしれねえや。
『起きて相手しろ!』
とか、隣で寝てる奴に八つ当たり。
あー、寝れねえッ!
── 夜明ケ前 ──
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120 :
志波海燕
2010/11/27(土)23:16:26
無意識か。
其れとも彼奴なりの気遣い、か。
動揺しちまった手前が腹立たしい癖に一字一句比べては安堵してる俺が居た。
ンな筈はねえし絶ッ対に違うのに、だ。
解ってる。
アイツはもう居ねえ。
アイツはアイツなりの路を見付けて幸せな顔して笑ってる筈だ。
好きなモン探し当てて前見て進んでる。
何時迄もダチで居ようと誓っただろう。
譬え手ェ離れても、譬え二度と会う事が無くても、オメーは俺の大切な友人だろう。
一生忘れねえよ。
頼むから、
笑って居てくれ。
頼む。
息災であれ。
── 紅ノ鳥 ──
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