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┗2285.[時計の針を亡くした時計](169-173/177)
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169 :
阿近
2015/06/23(火)21:59:57
雨の音。
懐かしい音がする。
懐かしい雨の匂いだ。
覚えてない、記憶なのに、懐かしく感じる。
あれ、は、
(亡くした筈の、)
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170 :
阿近
2015/06/27(土)21:53:15
ふらふらしてたら珍しく人にぶつかった。
本当にふらふら、ただ呑気に歩いてただけ。
(それと夕餉の事を考えていたら、)
ああ、すみません、なんて言って、その相手を見たら、知り合いだったわけで。
その人は俺より優秀で、軽口を本当に笑いながら、本当にただの軽口を言って、ひらひらと手を振って去っていった。
…呑んでたのか?
ちょっと赤い頬が気になったが、どうでもいい話か。
とりあえずもう一度夕餉について思慮。
>----------------
優秀なあの人は、本当に優秀で。
あの背中は誰にも真似できないし、俺はしたくない。
でも、それは。
ある種の嫉妬と、羨望と、憧れ。
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171 :
朽木白哉
2015/07/05(日)17:31:59
夕暮れ時。
思い起こす記憶。
自責の念。
憧憬の遭難。
誰そ彼。
>---------------
愛した記憶は、
過去の残像に。
夢物語の愛に、
自らの意味を。
孤独の希望は、
桜の蜃気楼へ。
傷口の痛みは、
刃の切っ先で。
標は喉元に、
いざ、参る。
>--------------
何故、溢れるのだろうか。
兄への気持ちは。
止めどなく、溢るる、雨の音。
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172 :
阿近
2015/07/11(土)21:08:37
…暑い。
暑くて暑くて、暑い。
空は青くて、目眩がする程に青い。
溶けそうな日差し。
暑い。
遠くで聞こえる蝉の声。
更に暑い。
酷く、暑い。
>暑くて、酷く、懐かしさを覚えて。
>余計に暑くなる、阿呆。
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173 :
黒崎一護
2015/07/18(土)20:28:11
暑い空の下、不意に意識を線路に戻せば、そこには陽炎があり。
ただ陽炎がゆらゆら揺れて自分を追い詰めるみたく魅せる幻は。
揺れ動く感情の色を映して、俺が独りにした人を思い出させる。
自分が随分と酷い人間だった事を思い出し、そして突き放すのはその陽炎。
手を伸ばせば揺らめき、虚空を握るだけ。
けれど陽炎は自分を酷い人間だと、追い詰めていくのだ。
そうだ、
そうだった、
俺は、酷い人間だった。
泣ける筈の物語から目を逸らしていた。
酷い人間を追い詰めていく陽炎から目を逸らしていた。
あの影は、自分を追い詰めていくのだ。
それを本能というかの様に。
まるで生き物だ。
>真夏の下の陽炎。
>俺を苛んでいく。
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