アマゾン

綴一覧
┗2511.蒼紫-aoshi-(109-113/177)

|||1-||||リロ
109 :檜佐木修兵
2010/02/01(月)22:47:50

やっとの解放
世話になったが当分見たくねぇ
長椅子とも別離できる

ふと最後となるに腰掛け
碧い光に目をやった

何かに尽力すると
他を忘れられる、と
悲痛な嘆きを思い出す

だが入り込めば力は比例し
深い反動となって還る

裂け目からの緩い水脈が
瞬に退かぬ津波となって
あらゆる感覚を支配する

片手ですら重いと感じながら
光を掴む様に掌を握る
虚しくも空を切る感覚


頑張ったなァ、俺(笑)
珍しく自分を褒めてやる

[返信][削除][編集]

110 :檜佐木修兵
2010/02/02(火)23:08:02




>紫-shi-


重なる小さな輝きは
落ちた水滴が銀色に

>紅を奪う紫
>紫を侵す紅


アナタの手を掴み
様々に感情が繰り返す中で
アナタの奥に抱える
紅の純度の高さに
驚き、恐れた、己に無くて

身を焦がすまでの紅を
抱きしめると底に在ったのは
アナタの本当の姿

アナタの傍に、居たいと思った

誰よりも遠回りで
誰よりも深くに紅を沈めて

アナタの真に触れた時
水滴が溢れたのは変わらない
深海を揺らし零れた一雫

アナタに交わるもまた
深紅に染まり逝く

アナタの右手に俺の左手を

重なる銀色
    一ヶ月

[返信][削除][編集]

111 :檜佐木修兵
2010/02/07(日)20:28:40

>錦耿衣し陰り

彩色豊かに滑るは王気
狙う荒むは未だ透かず
故に陰るは真の錦に


後になって考える
時が経つとも終末は同様

己の脳は容易に発達しねぇ
刻むか余程の経験と共に
糧になっていくしかない

なら初夏の陽射しから
学ぶ悼みはなんの為か


どれだけ考えても
言葉にしてみれば紙の様
薄いんだよな、過程が無いから

ならその過程はどこへ運ぶ

弾けた後の赤い水滴の如く
以前の形は気に留めない


それで思考がやや容易なのか

>変な終末に辿りついたもんだ

[返信][削除][編集]

112 :檜佐木修兵
2010/02/08(月)04:04:19

深い深海に沈む気泡に
殺すことなく辿り着く

>そんな風に触れた手

痛い程の背中の感触と
比にならないアナタの想い

全て、伝わる事に痛み
回数よりも適するなら濃度

ちゃんと、分かるんだ

言葉も…
警戒を解くなら

身体も…
温もりを覚えるなら

>俺は、何度だって

手を掴むから

[返信][削除][編集]

113 :黒崎一護
2010/02/10(水)07:33:45


雪に曇りが在るように
真白く見える中枢に
点にも満たない陰り一つ

万に一つの小ささで
無にはできない在を為す

握る拳に掴めぬ水
目を閉じるも差し込む陽

届かない鎖を手繰る術
人は探ることも恐れてる

どこまでも続く鎖が
落ちる音は胸を砕くだろう

[返信][削除][編集]

|||1-||||リロ

[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP