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┗2541.宵ノ花(54-58/82)

|||1-||||リロ
54 :志波海燕
2010/09/17(金)00:49:31

  
ちと肌寒ィと、僅かばかり開けた障子の隙間を閉ざそうと腕を伸ばした。
細い其の隙間の向こうに薄ら浮かぶ揺らめきに手を止めると、予想通りの影が指先に留まった。



乗せられた音に耳を澄ます。

気恥ずかしいと告げながら、俺の望む羅列が落ちる。


戀しい、って思うと大概届くんだよな。読心術でも心得てんのか?
外は大分冷え込んで来たが俺の中は暖けェ侭。





月なんざ待たなくても良い。我儘は何時でも寄越せ。

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55 :平子真子
2010/09/18(土)23:25:59

  
無性に葉っぱ食いたなんのって年やろか。
晩飯は生キャベツ食うたった。豪華一品。嵩有るから結構腹満たされんねんな。
ああ?肉食系男子やぞ俺。草食うとるけど。

ちゅーかこんなに虫鳴いとったっけ。
道理で冷え込んで来た訳や。お天道さん顔出しとる間は未だ未だ暑いのにな。
俺は頭も身体も優秀やから平気やけど、オマエは体調崩さんよう気ィ付けやニャンコ。









何かな。病気か癖かもう何や解らんけど、やーっぱり気になんねんな。
不………っ器用などっかの妹。鍵もインクも突っ込まんけど一個だけ。オマエちゃんと笑てんのか。
何も無いなら良えわ。俺…ちゅーかシスコン兄貴の唯の過保護や。








眠。寝る。

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56 :志波海燕
2010/09/23(木)10:36:11

  
時を共有して十四の月。



――――――――――――

  
俺より随分と華奢に見えた。
寄り掛かる様に成って知ったのは、思いの外深く柔らかかった事。
言葉、仕種の端に覗く柔和さと丁重さは、知り得ぬ多くを感受して来た末に知らず身に染み入ったモンなんだろう。








夜を、幾度も費やして
一筋の絃を手繰り寄せた
     (其の先に、)
愛に模し張り詰めた其れは
しらべに震え
てのひらに解れ、終わらぬ
ループに融けていく。





俺は倖せだ。胸張って云える。
オメーもそう在ってくれりゃあ幸い。

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57 :志波海燕
2010/10/09(土)20:25:59

  
辛気臭ェのは性に合わねー。況してや人前で涙なんざ見せたかねー。
だから、淡白に済ませた。

(………や、かっこつけてェだけだったか。)










幾ら伝えても伝え足りねえ。
暖けェ周りに、感謝。


(…有難う。)











…おし。

大変なのはこれから。何時までも感慨に耽てる場合じゃねーぞ、俺。

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58 :志波海燕
2010/10/10(日)01:06:17

  
そう。
雨が好きだ。
(良く御存知で。)

音も、匂いも、色も。



落ち着く。
(まァ偶に深ーく沈む時も有るが。)



空気がー…空間が。断裂する感覚。
意識の透明度が増す。



だから好きだ。










雨上がりは好きじゃねえ―――…


…んだが。

夜一と迎える雨上がりなら悪くねえなと思った。





金木犀の香を纏いながら、な。


――――――――――


…逢いてェ。

夜一…。

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