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┗2578.【一歩】(104-108/117)

|||1-||||リロ
104 :吉良イヅル
2013/08/27(火)20:56:27


また一つの季節が終わりを告げていく。
「おかえり」と「また逢おう」同時に紡がれる言葉。






君はある時、朝顔を見て
>「朝顔は朝に花を咲かせ、日が暮れると閉じてしまう。だから朝顔なんだ。」
と自慢気に教えてくれたね。
そんな事は分かっているのに、なんて漏れそうな笑みを堪えながら聞いていると…

>「また明日になれば元気な顔を見せてくれる。だから朝顔は好きだ。」
と嬉しそうに、けれど何処か切なそうな顔をしていた。

花に永遠は無い。でも、限られた時間の中で精一杯生きる。それは人もまた同じ。




日暮れの所為で、君の顔が上手く見られなかったね。その顔はどんな表情を浮かべていたのか、僕は未だ分からない。



辛い事を辛いと素直に言えない君へ…

大丈夫。僕が隣に居るから。
僕が君の帰る場所になろう。




後ろから抱き締めたその身体は、まだ夏らしいこの空気のように…
少し熱く、心地好かったよ。



>また明日、朝顔は咲いているだろうか。

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105 :檜佐木修兵
2013/08/29(木)18:56:58


一昨日は、『折角涼しいのにあんたが居ると暑苦しい。』と言われた。

昨日は、『蒸し暑いのにあんたが居ると暑苦しい』と言われた。

今日は、『暑いのに更に暑苦しい。』と言われた。






…いや、待てよ。
結局俺って…暑苦しいのか?
総合的に言うと暑苦しい部類に入るんだよな。

分かってる分かってる。
大体この時期には『涼しそうですね。』か『存在が夏ですね。』くらいしかお世辞めいた事は言われないから。








嗚呼、まだまだ夏ですね…(笑)

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106 :檜佐木修兵
2013/08/31(土)00:06:19

此処に来て何年経つんだろうか。
最初は怖くて怖くて控え室に入る事も戸惑ったりして(笑)
でも、いつの間にか沢山の奴らと関わって…



勿論、全部が全部良い事ばかりじゃなかった。後悔もしたし、自分がこんなにも情けない奴なんだと感じた時もあった。
けどその何倍も、楽しく幸せな時間が沢山あった。
今もこうして元気でやれてる。




この場所は俺にとってとても大切な場所。それは無くなっても変わらない。



此処を提供して下さっていた支配人さんには、有り難うとお疲れ様を。

そして、此処で出会えた友には、また何処かで巡り合える事を信じて――…





最後迄、俺は俺なりの一歩を此処に綴っていきたい。

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107 :阿散井恋次
2013/09/02(月)00:30:41



>―‐…お前は俺が守ってやる。だから、一生俺の傍に居ろ。




今更ながら随分と昔の事を思い出しちまったもんだよな。
あん時の俺は、この言葉の意味を全く分かっちゃいなかった。分かろうとしていたか…それも今となっては記憶の彼方だ。




>―‐…なら、君は僕が守る。だから、一生僕の傍に居てくれる?



お前から同じ言葉が紡がれて、初めて自分の無責任な言葉に気が付いた。

共に愛し合い、分かち合って来た。
それを今更好いた相手の後ろを着いて行くなんて、こんなにも哀しい事はない。




>共に歩ませてくれ。


せめて同じ路を辿らずとも、同じ場所から。









寝苦しい夜にふと掘り起こされた、淡い淡い記憶。




隣で眠る横顔は、今共に歩んで行けているだろうか。

気付かれないように、そっと顔を近付けた…







ら、蹴られた(笑)

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108 :吉良イヅル
2013/09/29(日)14:40:04



僕の声はもう届かない。
君の声はもう聞こえない。


そんな深い場所に辿り着かせてしまったのは僕だ。






もう、君の声すら思い出せない。

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