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┗2672.andante(86-90/120)
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86 :
黒崎一護
2012/05/23(水)21:44:51
この時期は決まって切なくなる。
お前と出逢い──…
そして、失くした季節。
忘れねえさ。
絶対、お前を忘れない。
記憶は既に俺の一部、俺だけのモノ。
目を閉じれば、ほら、
「お前が視える。」
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87 :
黒崎一護
2012/06/06(水)23:06:49
人間は記憶の集積物なんだと。
成る程、そりゃそうだ。
この思考も、感情も、意思も。過去──そして今、形成されて、記憶として内に留まり未来の俺を造る。
其れは間違い無えからな。
だが恐ろしい事に、人間ってのはてめえ自身にとって都合の良いように記憶を解釈して、容易くそれを歪めちまう訳で。
……そう言う意味では、自分を変えるっつうのは案外簡単な事なのかも知れねえ。
俺が大事に抱えてる記憶は果たして、「真実」なのか「俺が歪めたモノ」なのか。
俺を苦しめ続けるモノが『本物』なのか──…ずっと疑っている俺が居る。
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88 :
黒崎一護
2012/06/14(木)21:29:35
ふと立ち止まって深呼吸。
ンで、落ち着いて辺りを見渡したら──…今迄見えてなかったモノ、見ようとしなかったモノが、幾つもこの目に飛び込んで来た。
欲張って全部見ちまうと、目が潰れんじゃねえかって思った程な。
──あァ、もっと見てえ。
そんで知りたい。
そしたらいつかさ、あいつが見てたモンと同じモンが見えんじゃねえか・って。そう思ったんだ。
結局、俺らは知らないモノを理解する事なんて出来ねえ。
だからもっと知らなきゃいけない。
解らなきゃいけない。
同じ轍を踏まねえ為に。
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89 :
黒崎一護
2012/06/16(土)09:29:37
嘘を吐く位なら、とか。
騙す位なら、とか。
言い訳はしたくない、とか。
そう言って黙り込むのはあんたの勝手。
態々説明を求めるのも面倒だし、俺も追及したりしねえよ。喩え多かれ少なかれ迷惑掛けられてたとしてもな。
でもさ、俺だって人間だ。
あんたがそうやって黙り込めば益々その「理由」を想像しちまうし、何故こうなったのか知りたいとも思う。
それを解ってるにも拘わらず、何も言わねえっつう事は…端から俺に「伝える事」を放り出してるって事じゃねえか?
…──幾らなんでも事有る毎にそれじゃあ、関わんのを放棄してんのと一緒だろ。
何も言わねえ事が誠実か?
それが誠意ってモンなのか?
嘘も言い訳も方便。
誰にでも一つや二つ人に見せたくないモンが有んのは当然で、それを隠そうしちまうのは仕方無え。弱いトコ、格好悪りィトコを知られんのが嫌で、格好付けたくなる気持ちもよく解る。
だからさ、嘘でも良いんだ。
聞かせてくれよ。
あんたの事情、あんたの思ってた事。
俺はあんたが曝け出した姿をその儘全部信じてやる。疑うつもりなんざ微塵も無えし、そうする意味も無い。
本当か偽りかなんて、実際、あんたにしか解んねえ事なんだからよ。
きっと、そうやって相手に伝え続ければ──いつかふと、本音を溢したくなる日が来る。聞いて欲しいと思う日が来る。
それが信頼ってモン、だろ?
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90 :
黒崎一護
2012/06/28(木)13:10:58
なァ、知ってるか。
どんなに痛くても、どんなに苦しくても、変わらない想いってのは確かに在るんだ。
なァ、解るか?
この感情が何なのか。
失くしてなんか無かった。
一番大切にしてたモノは…ずっと、いつだって、俺の傍に居てくれてたんだ。
初めて出会った時から、ずっとな。
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