アマゾン

綴一覧
┗2672.andante(91-95/120)

|||1-||||リロ
91 :黒崎一護
2012/07/02(月)13:07:51

約束が重荷になって、全部面倒になって、俺を縛るアレコレから逃げ出そうと決めて一歩前に踏み出すとさ。

決まってお前の存在に気付くんだ。
何も言わずに服の裾を引く、お前に。


だからいつも踏み留まる。
もう少し、もう少しイケるだろっててめえ自身を誤魔化しながら…──ささやかな絆を護る為に、俺は此処に残ってる。


…お前を好きになれたなら。

もう、何度そう思ったか解らねえ。

[返信][削除][編集]

92 :黒崎一護
2012/07/11(水)00:04:44

息を潜めて、じっと耐えてりゃいつか誰かが助けてくれる?…んなワケ無えだろ。

伝えなきゃ気付かれねえよ。

口にも出さず、行動でも示さねえ想いは…誰の胸にも届かねえ儘消えてくだけだ。

そんで無かった事になる。
カタチにしなかったモノは、誰の記憶にも残らねえ。社会においてその存在すら認めらんねえモンに成り下がる。
酷だが、仕方ねえ事。


無闇に表現すりゃ良いってモンでも無えけど、だからって想った事を片っ端から隠しちまうのも考えもの。

肝心な事をちゃんと伝えられる強さを持ちたいと──…願った。

[返信][削除][編集]

93 :黒崎一護
2012/08/05(日)02:58:31

もしお前と再会出来たなら、
「ごめん」と言うつもりだった。

もうお前に逢えないと知って、
呟いた言葉は「愛してる」だった。


結局の処、俺が伝たかったのは反省とか後悔じゃなかったんだ。ただ素直にお前が「好き」だと…──そう、一言伝えてやりたかった。

もう随分月日は流れたが。
あの時の気持ちだけは驚く程褪せずに残ってる。スゲーよなァ、我ながら引くぜ。…ヒトの心にそんだけのモノを遺せる奴に、いつか俺もなれんだろうか。

なァ、…───。

[返信][削除][編集]

94 :黒崎一護
2012/09/13(木)12:30:51

その「事実」は疾うに受け入れた。

それは全部、俺の居ない処で起こって、俺の手の届かねえ処で終わっちまったコト。
防ぐ術も、知る術も、俺には無かった。


今更どうにもなんねえのは解ってるし、どうにかしてえとも思ってない。
これが結果で、運命。喩えどんな道を辿ろうと、結局こうなっちまってただろうって…──漸く、そう思えるようになった。


唯、伝えらなかった事が哀しい。

そんだけ。
ホントそんだけだってのに…きっと、この気持ちは生涯俺の心で燻り続けんだろう。

そうして俺はまた、月日を重ねていく。

[返信][削除][編集]

95 :黒崎一護
2012/10/29(月)14:24:11

屈託無い笑顔や、曇り無い瞳。
淀みなく紡がれる言葉。

紛い物だろうが、
偽物だろうが、

俺には関係無え。


目の前に有るモン総てが本物。
俺にとっちゃ、紛れもない真実。

[返信][削除][編集]

|||1-||||リロ

[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP