綴一覧
┗2746.Oscuridad(91-95/174)
▼|
前|
次|
1-|
新|
検|
書|
リロ
91 :
ウルキオラ・シファー
2011/05/26(木)23:09:53
寝惚けている俺の言動など、お前しか知り得ないのは無論だが。
…俺自身も無自覚なのだと知った。
恐らく、狙い通りに動揺させられたのだろうが、……─何れ反撃してやる。
翻弄してやるつもりが逆に翻弄されているのを、悪く無いと思わせられる辺りがタチが悪いものだ。
(6/4 22:16)
[
返信][
削除][
編集]
92 :
ウルキオラ・シファー
2011/05/26(木)23:12:16
漆黒を白で染め替えるのは難事。
だが、黒は容易く純白を塗り潰す。
[
返信][
削除][
編集]
93 :
ウルキオラ・シファー
2011/06/05(日)18:22:07
修練の為の広間に赴く。
対峙するは、創造主。
直々に御声が掛かったのだ。
主と対峙するのは、苦手だ。
正面に立たぬよう互いに斜に相手を捉えた儘、柄に伸ばす右手の緩りとした所作。
相手に視認させず、鞘鳴りの音も立てず、無駄な動き一つ無く、流れるように抜刀した切っ先が向く先は互いの喉元へと。
間合いを測る足捌き。
余りにも、同じだ。
鏡と対峙しているのかと、既に術の内なのかと錯覚を起こしそうになる。
俺を創って下さった方なのだから、当然太刀筋も似るのだろう。
何の為に、剣を振るう。
何の為に、磨き上げる。
何の為に、研ぎ澄ます。
勝つ為か。
勝たねば己が死ぬ。
己が斬られぬ為、死なない為か。
死は何れ必ず、何者にも平等に訪れるというのに。
生死は対だ。
一生の長さと一瞬の死は、事象の表と裏だ。
死を無価値だと言うならば、
生にも同等に意味は無い。
強くなった処で何に勝てると言うのか。
剣を振るい何が得られる。
剣戟の音を、
噛み合う刃から飛ぶ火花を、
昨日か明日の事のように
遥か遠くから望むように感じる。
手に握っている筈の剣も、
己の躰も、最早形無いものに感じられる。
音も消えていく。
全てが消えていく。
全てが無い。
何も無い。
無音の真空。
対峙する水鏡。
剣を構える事で、意味を得る。
刃の光を視る事で死と対峙し、
全てが無情で空虚だと識る。
> VOID
[
返信][
削除][
編集]
94 :
ウルキオラ・シファー
2011/06/18(土)18:52:57
最近は殊更に、共に過ごす時間は半ば微睡んでばかりいる。
微睡み、深く心地好い眠りに堕ち、また夢現つに浮上する意識。
どちらかが身動ぎする度に、互いの背や髪を撫で擦る掌から伝う温かさ。
夢だろうと現つだろうと、
お前が居れば其れでいい。
[
返信][
削除][
編集]
95 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/03(日)16:53:43
豪放で粗野な振舞いこそ変わらんが、其の実疲れているのだろう。
だが、寝顔は穏やかだ。
何時だったかのように、夢魔に脅かされていなければ良い。
俺が身動ぐと、両の腕に力が籠もる。
時折不服も露に唸り声を上げたりもする。
髪を梳き撫で、背を撫で擦るとまた緩やかに寝息を立て始める様子に、俺も眠気を誘われる。
現世の宵を涼む為の浴衣とやらも、お前に似合うに違い無い。
最近は此処へ立ち寄る時間も随分と減ってしまった。
満了への祝辞やら、俺の拙い独り言に反応を残してくれた事への礼やら、色々と伝える機も逃してしまったが。
俺も奴も、変わらず此処に居る。
------------------------
夢の内、またあの黒い龍を視る。
俺と並んで音無く滑空し、漆黒の体躯には雷電を纏っていた。
[
返信][
削除][
編集]
▲|
前|
次|
1-|
新|
検|
書|
リロ
[
戻る][
設定][
支配人の部屋]