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┗2746.Oscuridad(96-100/174)
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96 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/07(木)22:27:53
浴衣。
鉄風鈴。
団扇。
冷や素麺。
葛切り。
畳の香と、麻や木綿の手触り。
短冊には、何も願っていない。
願いを文字に託して綴るという行為は、己の希望や決意の再確認でもあるのだろう。
俺達は二人で叶えていく。
細やかだろうとも、一つずつ。
(7/10 18:34)
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97 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/22(金)23:20:09
> 半。閲覧注意。
あれから幾月、何日。
現世の情勢を報じる紙面の片隅。
ほんの数センチ四方の其処に並ぶのは、記号の如き単なる氏名と年齢の羅列。
だが、絶える事無く。
帰らぬ同胞。
今、何処に居る。
砂礫の山は、何も答えない。
(如何か、忘れないで)
(私達が生きた事)
(私達が死んだ事)
(あなたが、生きた事)
文字と数字の羅列の其の先。
数多の声を聴く。
> 半。閲覧注意。
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98 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/23(土)23:03:04
満たされていながら酷く飢えていて、
枯渇しながら穏やかに凪いでいる。
何時迄経とうと慣れん癖に、
此の感覚に浸るのは既に不可欠。
恋情とは、妙な感覚だ。
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99 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/30(土)20:35:13
鋭利の最たるもの
一点の曇り無く、
清冽で冷徹なもの
俺を束縛し、苦痛を強いるもの
俺を解放し、自由を与うるもの
俺を俺たらしめるもの
優雅を感じさせる程の精妙さと、
鬼気迫る魔力を帯びる程の強度。
強靱さと危うさ。
其の双方を備えるもの
力と美
緩と急
畏敬と恐怖
光と闇と。
生と死と。
相反するものの極限の一致。
> 刀
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100 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/31(日)19:03:08
生誕の日に、贈り物をした。
実の処、随分前から何を贈ろうかと思考を巡らせ、現世に出向いた際にも其の事は常に意識の片隅に在った。
…身に付けるものが良いか。
いや、奴の事だから実戦の最中などうっかり壊したり無くしたりしてしまいそうだ。
…美味いものでも贈るか。
いや、喰ったら無くなってしまうものなど余りに素っ気無い。
あれこれとそんな事を思っていた。
形有るものに拘った訳では無い。
唯、俺がお前から受け取った時、素直に嬉しかった。
お前にも、同じような気持ちを感じて欲しいと思ったからだ。
彼の品は、偶然見付けた。
箱を開けた時の蒼空、虹、鳥の声。
鍵を渡した後で、らしくもなく些か不安も感じた。
良く考えれば嗜好の分かれる品だ、果たしてお前の気に入るか如何かとな。
気に入ってくれたようで良かった。
想いの籠もったものを贈るという行為の、気恥ずかしさや僅かな不安や、其れを遥かに上回る温かな感覚も知った。
──…此の先も、共に。
(8/8 23:36)
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