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┗2746.Oscuridad(95-99/174)
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95 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/03(日)16:53:43
豪放で粗野な振舞いこそ変わらんが、其の実疲れているのだろう。
だが、寝顔は穏やかだ。
何時だったかのように、夢魔に脅かされていなければ良い。
俺が身動ぐと、両の腕に力が籠もる。
時折不服も露に唸り声を上げたりもする。
髪を梳き撫で、背を撫で擦るとまた緩やかに寝息を立て始める様子に、俺も眠気を誘われる。
現世の宵を涼む為の浴衣とやらも、お前に似合うに違い無い。
最近は此処へ立ち寄る時間も随分と減ってしまった。
満了への祝辞やら、俺の拙い独り言に反応を残してくれた事への礼やら、色々と伝える機も逃してしまったが。
俺も奴も、変わらず此処に居る。
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夢の内、またあの黒い龍を視る。
俺と並んで音無く滑空し、漆黒の体躯には雷電を纏っていた。
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96 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/07(木)22:27:53
浴衣。
鉄風鈴。
団扇。
冷や素麺。
葛切り。
畳の香と、麻や木綿の手触り。
短冊には、何も願っていない。
願いを文字に託して綴るという行為は、己の希望や決意の再確認でもあるのだろう。
俺達は二人で叶えていく。
細やかだろうとも、一つずつ。
(7/10 18:34)
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97 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/22(金)23:20:09
> 半。閲覧注意。
あれから幾月、何日。
現世の情勢を報じる紙面の片隅。
ほんの数センチ四方の其処に並ぶのは、記号の如き単なる氏名と年齢の羅列。
だが、絶える事無く。
帰らぬ同胞。
今、何処に居る。
砂礫の山は、何も答えない。
(如何か、忘れないで)
(私達が生きた事)
(私達が死んだ事)
(あなたが、生きた事)
文字と数字の羅列の其の先。
数多の声を聴く。
> 半。閲覧注意。
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98 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/23(土)23:03:04
満たされていながら酷く飢えていて、
枯渇しながら穏やかに凪いでいる。
何時迄経とうと慣れん癖に、
此の感覚に浸るのは既に不可欠。
恋情とは、妙な感覚だ。
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99 :
ウルキオラ・シファー
2011/07/30(土)20:35:13
鋭利の最たるもの
一点の曇り無く、
清冽で冷徹なもの
俺を束縛し、苦痛を強いるもの
俺を解放し、自由を与うるもの
俺を俺たらしめるもの
優雅を感じさせる程の精妙さと、
鬼気迫る魔力を帯びる程の強度。
強靱さと危うさ。
其の双方を備えるもの
力と美
緩と急
畏敬と恐怖
光と闇と。
生と死と。
相反するものの極限の一致。
> 刀
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