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┗2749.(A)ideologue(166-170/200)

|||1-|||書|リロ
166 :小島水色
2012/10/28(日)01:32:45




・苦しい。
 終焉りが見えない事が、こんなにも苦しいだなんて。
 君に欠けているのは、知性と面影だね。
 けど、其を欠けていると感じるのは、僕が不完全で甘ったれだからでしかないから。気に病まないでよ。


・どれだけ輝いていようが、やっぱり僕には意義を見出だせないものでしかないんだ。
 柔和な眼差しを求める僕を、理想と現実のギャップに藻掻く僕を、何かまっすぐと見据える僕を、嗤うのは僕自身。
 また厭世家ぶって。只の臆病者の泣き言じゃないか・って、怒られるかな。
 けど、此の問いを抜本的に摘み取る事はできない、屹度神様にも。
 だから変哲な学問が生まれるんでしょう。
 こーゆう事を吐き出せないのが
僕には絶望でしかないんだけど。
 世界はそう甘くないみたいだ。 


・僕は僕であり続ける事が怖い。
 僕でなくなってしまう事も怖い。
 僕が未熟である事にこうも耐えかねて居るのに、同時に誰よりも僕が終わる時を畏れて居るんだ。(僕を取り巻く世界が、)


・明日起きたら大好きな言葉を書き留めよう。
 僕が其を得て来なかったように、僕だけが得てきた何かがあって。
 僕は僕と云う現状に枯渇すると同時に、其の温もりに心からの感謝を絶やすべきじゃない。どれだけ腐っても、心の片隅に措いておきたい。そして、出来るだけ沢山の色で、世界を見せてあげたい、小さい僕に。 


・フラストレーションが溜まる、
 ってこんなにしんどい事だったんだ。僕は僕でずっと変わらない筈なのに、僕が僕で有ることで手に入らないモノが増えてきた。
 此の痛みを知ることで、僕は心から世界に敬意を払える。
 月の裏側にも、屹度同じようにキスしたいと思う。


・僕と云う存在を水面に浮かべて、
 滲み出るモノを道標に出来たら好いのに。
 何時だって一番見えないのは直感だし、自然に生きる事が何よりも難しい。と、思うんだ。


・けど誰かの謳うやり方は苦手なんだ。
 僕の嫌う、人為的取り決めに踊らされるみたいで。
 

・僕は、何時か、誰かに何かを与えられるのだろうか。
 重みとか、甘さとか、そういうものの滲む声がこの喉から捻り出せれば好いのに。
 見知らぬ旅人にだって、何だってあげられる。けど、それもこれも全部、僕が彼から欲しがっているという現象でしかないんだ。

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167 :浅野啓吾
2012/10/29(月)00:00:40






こんなオレを、愛して呉れてアリガト。
こんなオレの、背を押して呉れてアリガト。
こんなオレを、笑って呉れてアリガト。
こんなオレと、手を繋ごうとして呉れてアリガト。


パラレルワールドは動き出して、
オレは君の隣に居ることが出来ない、けど、さ。

やっぱりオレは君が好きで、好きで好きで大好きだから、
バイバイ言って手を振って、汚い虚言を並べたトコで漸くそれに気が付けたから。

きっとオレはずっと君の背を追い続ける。
オレの背を押して呉れてる筈の、君の背を追い続ける。


御免な、アリガトウ。
もうメソメソ啓吾はお終いだって。

君がオレを必要として呉れて好かった、
それだけで歩いていけるって──


(君の手を放した瞬間、此の目に光が灯らなくなっちまってるとしても、)

きっと見付けるから。


>2013/01/12

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168 :黒崎一護
2013/01/25(金)01:21:38






血を運ぶ音、俺を受け取る音、
耳まで朱に染めて、潤んだ目で見詰めて来る事、
粘膜を重ねて鼻先を擦り合わせるだけで、俺達にしか通じない記号の香を嗅げる。

象が月の上に立つように、
水が杯を満たすように、

星の手に掬い上げられて、
顎を取られ、口付けられ、溶け合われる。


俺が目を瞑り顔を背けて来たモンを、
目の前に晒されるように、肚の奥底から補填するように、
俺とは違う出来をした腕に抱かれ、俺が与えた鼓動に耳を寄せて、
俺は全ての建前を捨てる。


(見付けて呉れて、ありがとう。)

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169 :毒ヵ峰リルカ
2013/01/27(日)23:55:46








久し振りに立った此の場所で、一冊一冊の冊子に詰まった息吹に触れて嘔吐感が込み上げて来た。
生の眩しさだとか、忘れたい気持ちだとか、痛い位の共感だとか、一つ一つ擦ってはあたしが参っていくのが分かる。


踏み出した途端、足許は歪んで(最初から此の答えに足場なんて無かったの。見えないふりしてただけね)、足が竦んで、総て投げ出したくなるけど、

此れがあたしの言いたかった「我が儘」だから、そうと言い聞かせるしかないから、手探りで進んで行くしかないわね。


不合理な選択が、何時か最良の未来に繋がって行くように。
後悔も懺悔も、何を選んだときにも付きまとって来るモノだって───


少なくとも今此処にいるあたしの、傍に居てくれるヒトがいて、犠牲になって呉れるヒトがいて、
此処にいるあたしにだからこそ、掛けて貰えた言葉が有って、見える景色が有る。

不安とか、希望とか、ない交ぜになって押し潰されそうになるけれど、

あたしはあたしの愛する人たちに報いたいという想いだけでも屹度頑張れる。

だから──


顔を上げて。
あたしは少女を止めなきゃいけない。


────────────────



投げちゃダメ。
終わればたーのしい一時が待ってるんだから!

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170 :阿散井恋次
2013/02/16(土)07:35:15




俺で書いたのがミス。
ボヤき難いったらねェ。

愛とかいう陳腐な響きに全てを掬われて、支えられてる。

ふと手前ェを立ち返って、
其の滑稽に眉を顰め魂を押し潰されそうに成りながら。



進むしか無ぇンだ・と、
何度も何度も言い聞かせ乍ら、
未だ、何処かで後戻り出来ると思ってる甘えた心が───

薄紅の花が舞う前に、
きちんと全てに片を付けて、
腹括って、道整えて、前を向くことが出来たなら、


幾度慟哭こうと幾度挫けようと、
振り返った軌跡を手前ぇ自身で誇れるように。


其の為に、


悪ィが利用させて貰いますぜ・っつー……


あー……

だな。

俺のあんよは未だよちよちしてンだってよ。

御前に、支えられてる。

愛してる、心から。
愛してる、誰よりも(──って確信できる、当面)

御前の鼓動で俺は胎児に戻る。
御前の手で俺は獣に成る。
御前の聲で俺は年老いて、


一つ、心からの思い遣りを褐色の土に落とせる度、
嗚呼、此奴が好きだなァ、って───


其の指で触れて
其の口で囁いて呉れ。


────────────


蝶、スンマセン、
つか悪イ? や・好い、スンマセン。

忘れられた頃に返します。


────────────


日付を間違ったか、と、思った。
否、多分意表を衝かれたンだろ。

世界で一番綺麗な面して(少なくとも俺の眼にゃァそう視えてました)、
女も羨むような白い項を曝して、

夜空の星にまで悋気を起こすアンタが
愛しかった。


狡い言葉許り使って、
面と向かって傷付けてたら只只耳を垂れるような、
少女みたいなアンタが愛しかった。


好きでした、誰よりも。
俺たちの道が交わる事はもう無いけれど、

初夏の深淵に想いを馳せて下さって
有り難う御座いました。


本当は無垢で誰よりも幼いアンタが、
此の先剣を振るっても良い、振るわなくても良い、
漏れなく咲って居られますように。

何時か心から安らげる場所を見付け、腰を落ち着けて下さるように。


色々な夢や生き方があるし、
追えるならば追えば良いと思う。

アンタの器を息苦しいなんて決して思って欲しくねぇし、アンタは其さえ逆手に取れる珠だって、思ってます。


けど、安らぎっつーのも要るんじゃないかって。

あんた、手前が思う程脆くは無ぇけど、手前が思う程強くも無いんスよ、屹度。



偉そうに色々抜かしましたけど、
此れもアンタに色々話を聞かせて頂いた結果です。

大切な選択を前に、其の言葉を何度も何度も反芻しました。

戴いたモンを、微塵も返せちゃ居ねぇけど、
俺は何時でもアンタの前途を応援しています。

其で不服なら───何時でも、
取りに来て下さい。


今迄有り難う、
屹度又何時か出逢いましょう。

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