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┗2903.二人の「F」(31-35/155)
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31 :
バラガン・ルイゼンバーン
2011/08/05(金)00:31:34
盤は整った。
膨大な升目に乗せる駒の全て、ここに世界を見る。
述べて申せ、机上に慎ましさを求めてはおらん。
対等に論を並べられてこその英知を欲す。
賭けをしようじゃアないか。
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32 :
バラガン・ルイゼンバーン
2011/08/17(水)22:34:07
壁も床も天井までも飽きたらず、足を置く所全てを汚して行きおる。
色濃い香を放っておる其奴が一番関心が無く、此処が何処かも興味の無い眼だ。
あっぱれ、よく似合っているぞ。
その足も手も、奪い、潰す事の為にある、
藍染さえ居らねば儂の下に加えてやっただろうに、
血まみれの獣、惜しいものよ。
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33 :
バラガン・ルイゼンバーン
2011/08/20(土)20:50:32
砕く音が聞こえておる。
我先にと群がる者共の中から伸びる手も直ぐに埋もれおった。
あとは骨も残らん。
証は何処にも無い。
これが掟で節理。
敗者に価値は無い。
もっとも、そんな蟻を喰ったところで何の糧にもならんのじゃがな。
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34 :
バラガン・ルイゼンバーン
2011/08/20(土)21:18:58
あの若僧が持ち込んだ物は、
根元的に存在していた理屈を平等に並列させる事で秩序を作り出した。
獣にしかなりえん者共を自らに似せて尊び、人になる事を奨励した。
沈まぬ陽を掲げ、城塞を築く事でその中に集う者共にかつての人の暮らしをとらせる。
平等であり、平穏であると錯覚させる為に。
戻れる筈が無かろう、儂等は何故に孔を持ちこの砂の世界におるのだ。
その人の姿をした神とやらに救われなかったが為に此処に墜ちて虚ろなるものとなったのだ。
人を真似て人に戻れるなどとまやかし、従順なる駒に飼い慣らされて行く愚か者共よ。
人で無い儂等に平穏の意味は無い。
無駄に数を増やし続けのさばるだけの蟻も要らん。
全てを憎しみ喰らい、奪い合い壊して、この世界すらも呪う程に吠えるのみ。
もう一度教えてやろう、ここは価値の無い世界だ。
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35 :
バラガン・ルイゼンバーン
2011/09/01(木)21:17:33
足跡は無い。
影も無い。
残り香すら落とさん。
儂の後ろを追える者はおらん。
全て老いて消えてゆくからだ。
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