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┗2918.a ghastly draft(182-186/190)
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182 :
黒崎一護
2015/07/08(水)05:26:23
もう一度、あの日から始まった幸せに浸る日。
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183 :
黒崎一護
2015/08/01(土)01:09:39
>その光も、ここに届く今はもう無くなっているかもしれなくて
空が明るくなる少し前に、少しだけ星が先に光を引き上げていく気がする
それから深い黒が碧みがかって夜が明ける
光が、より強い光に飲み込まれてその姿を隠される前に
ふっと、諦めたような瞬きを見せる
…なんて、根拠も何もない俺のそう思ったってだけの話
ただ、無限ってのはそれを感じる者からすれば大きな時の流れに渡るもんだってだけかと思った
大きな大きな時の流れに乗ってきたものが、小さな時を受け継ぎ渡る者たちに、勝手にずっとそこにあると感じられているだけ、
誰かの永遠は、誰かの一時で、一瞬
それでもその一瞬は、確かに誰かを形成する一部に変わりなくて
それが小さいとか、大きいとか、誰にだって絶対の基準なんて作れねぇ
あの夜に向けられた目も、雨の中背にあった温かさも、本当の夜に手を握ってくれた感触も
確かにそこにあった幸せで、これ以上なんてない
この目に今も届く光が、夜を薄めてくれることは確かだから
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184 :
黒崎一護
2015/08/05(水)19:44:26
>100メートルくらい、全力で走れよ
息を切らしながら力を出し切った一人が、少し後に息も切らさずやってきたひとりに向けて呟いた
精一杯、一生懸命、力の限り…世の中に溢れる言葉の割には意味の大きさに叶わないことが多くて
何かが足りなかったから、あの一瞬は心が揺れてしまった、少しだけ力が抜けて…本当はそんな一瞬が隙間に隠れているのに、自分のさも正しいような姿に免じて目をつぶり酔う
目をつぶったその世界に生きているのではなく、目を閉じる前の景色の中に生きていることも忘れて
それは連なり、ひとつの影の色も変えて
その唇に嘘を塗れなくさせるのかもしれねぇ
>(汗かいて、息切らせて走って負けたら格好つかねぇだろうが…もともと得意でもねぇしよ)
それは、そんなことでしかない
同じように白線の上に立った時から、最初から信じられない自分と信じてやれない自分を抱えることの方が、一生懸命よりも少しだけ楽に苦しいと思ってるだけ
苦しい中でも少しだけ、ちゃんと楽なはずなのに、ずっと苦しく感じるのはそれすらも、できなくなってきちまったからか
>白線と白テープまでの数十秒間に似た
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185 :
黒崎一護
2015/12/21(月)00:37:49
>アンタと過ごした日々を繋ぎ合わせて、五感で感じられるもの全て残しておけたら
なんてな、
暫く開けられなかったこの覚書も、俺のために残していこうと決めたモノ
俺の気持ちの膨らみを、数秒逃さず記録できるビデオカメラなんてもんはねぇから
忘れていくっていう人間の生来のプログラムに、出来るだけ逆らって生きてぇなんて、きっと馬鹿がすることなんだろう
まるで玄人が作った完成品に、手を加えて本来の性能を損なわせる素人だ
鼓動も寝返りも瞬きも、俺は覚えていたい
その繰り返しの先に待つ、特別な存在のある生を
>ここに居てしか届かねぇ、俺には
>そんな綺麗な話なんていらねぇよ
>どんな形でもアンタの声が体温が
>ここにあって確かに俺に触れてて
>だってそうだろ全部そっからだろ
あの頃から少しだけ、ほんの少しだけ時間が経った
綺麗な話にも、少しずつ目を向けられるようになった
思うことは何一つ変わらねぇからこそ、だ
越えた夜の先に、居てくれる
すべての先に、居てくれる
触れられなくても、聞こえなくても
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186 :
黒崎一護
2016/06/13(月)02:35:45
アンタは俺を餓鬼だって言った。俺はよく腹を立てて、胸板を殴っては抗議したけど、いつも苦しくなるくらい抱き締められるか、これ以上ねぇくらいそっと髪に指先や唇で触れられるんだ。
人が本当に腹を立てるのは、弱いところを突かれた時だってよ。心の隅の方にあってなくならねぇ、不安とか疑いを人から暴かれるとしたら、否定してやるのはテメェしかいねぇから。
対等に見てほしくて、大人だと言い張った。見栄でも良かった。なのに、アンタの声に変えられちまった。
ずっと後になって気づいたんだ。嗚呼、俺は何処か…ほっとしてたんだ、
お伽話の中に出てくるひらひらした服を着た女の子とか、外国の人が呼び合うような言い方とか、幾らでもアンタは俺を特別なもんにして呼ぼうとする。出会ってから、幾つかの春を比べて話せるくらいの時間が経った、今も。
不十分なところを、好きだと言って。愛でてくれる。…そんな人だから、困惑する。
そんな時間に不釣り合いで、苦しくなる。
たった一晩の筈だった、こんなに長く傍に…居てもらった。
後になるほどヒデェもんだ…可愛いげも余裕もねぇ、荒れちまったままの声で…ぶつけて、
俺の感情の形はいつからか…いつも俺の事情でしか変わらなくなった。俺の胸にあるものも、一人よがりに成り下がった後の後、か。
思い出で、いつまで生きられる?
たくさん貰った…
目を開けて…、夢が見れるようになりてぇ。
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