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綴一覧
3103.呵々大笑
 ┗7

7 :ノイトラ・ジルガ
2012/04/26(木)22:02:42

>=============
記録帳(蜂蜜20120517より)
記念日・思慕・生誕・情景・覚書
>=============
 
>>2
ネリエル生誕記念日
生誕唄。【淡萌黄色(#93ca76)】

>>21,22,23
邂逅記録。(改竄中)
2012/05/03~2012/05/05

>>30
テスラ生誕記念日
生誕唄。【薄縹色(#507ea4)】

>>
贈り物。(改竄中)


>>>メモ
埋める>気分が伴ったら最優先
3人の返事。
伝言板蒼。
レス。山嵐?
そもそも蝶々。

69,9495,199,00

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2 :ノイトラ・ジルガ
2012/04/24(火)23:59:02

御前を祝う夜、
世界に惟一つ。俺の半身たる御前の生誕記念日。

HAPPY BIRTHDAY MY DEAR
>生誕唄。【淡萌黄色(#93ca76)】

特別な日、とはいえ過す時間は俺等以外にとったら惟の日常の一つ。
世界を形成する破片。
其れでも雌の生誕の日には祝いの宴をすると現世で見聞きすりゃァやってみるかと重い腰を上げて見る。
別段代わり映えしねェ、任務上がりの後にあの女を呼びつける。
淡萌黄色の柔く長い髪と目をした俺の、

任務が終わったら着て来いと命令した現世で調達した「ワンピース」とか言う代物。
刃から身を護れるようにも見えねェ薄くってちかちかしやがる布だが、見世の女に言わせりゃ此れが雌は好いんだとか。
>青磁色に花柄とシルバーラメのドットが浮かぶ繊細な生成り色のレースが縫い付けられたシフォンスカート
嗚呼、馬子にも衣装ッつうんだったか。
普段は食い気しかねェあの雌に少しばっかり色気が宿る。
普段砂上を勇ましく闊歩するパンツスタイルとは違う浮いた感触に照れてたのか、何だか識らねェが随分と大人しくしてやがったンで直ぐンでも押し倒せそうだったが、今日は人間みてェに振舞えと煩くテスラに言われたンで手は出さず迷子の末漸くと到着した御前を対面にクロスの机を挟んで着席。
硝子の中揺れる蝋燭に御前が食いたいって言ってた肉が美味いコース料理。
弾けるグラスに黄金色のシャンパン。
春野菜のアペリティフ。
茸のポタージュに、
続く魚と肉と待つ合間に御前がふと聲音を側める、甘ッたるいデザートに負けぬ甘言。
熟れる唇が紡ぐ誘惑。
鼻腔に馨る春。
甘い甘い、とびきりの白濁ケーキは部屋で二人で。

甘ッたるい人間の真似事。

御前がこうして年輪を重ねてくなら内側に何度も何度も俺を穿ってやっから。
御前が着る経験と同じ分、赤い子宮に。

嬉しいだろ、光る布切れや飾より。
腐敗か凋枯確実の花より。
俺の存在が御前ン中に存在ること。


>HAPPY BIRTHDAY MY DEAR


俺■黒皮の眼帯・爪先の尖ったハイカットの黒皮ブーツ・赤い長袖のネルシャツ(インナー)・胸にポイントの付いた黒テーラードシャツ(アウター)・ラインの入った黒スキニーパンツブーツ・赤い紐で結って片側から垂らし下ろした黒髪。
御前■俺のやった2WAYスカート・生成り色で柔らかいラインを描くレース衿のピンタックブラウス・春らしく花のシューズクリップで飾った踵の高い薄桃色のパンプス・緩く編んで靴と同色の花飾りで飾った淡萌黄色。春色の花とガラスの石を散らした指先(多分ネイルっての)。

21 :ノイトラ・ジルガ
2012/05/09(水)03:16:58

>==============
2012/05/03  El 14 suelo
>==============

>Tiempo de la llegada【23:50】
>御前、

長ぇ任務終り。
御前がもしかして任務先に来るかも識んねぇって一瞬期待したのは内緒。


本当は怪我やら雨が無ぇならシてぇ事は山とあったんだがな。
惟身一つで辿り着いた先にゃやや…っつうかかなり疲れた顔の御前。
寝てたのか任務の所為か。
労うよか笑っちまうのは御愛嬌、俺に触れりゃ大方回復すんだろうと強気で居たが。
二人で居る時の横顔にゃだーいぶ疲労が浮かんでた。
膝枕でもして慰めてやるのが正しい対処法か。
(其れでも任務先での土産やらを手にして帰還って報告は欠かさねぇのは流石)

そんなこんな喰いたいもんを喰って騒いで、多分先に眠いと放ったのは俺。

御前に構わず寝台占有、程無く擦り寄って来る所作は愛らしいもん。
御前の体温感じながら眠りに就く。
底抜けにしあわせってのを感じる。



>後改竄予定。気分が乗らねンで今日はオヤスミ。

22 :ノイトラ・ジルガ
2012/05/09(水)03:17:51

>==============
2012/05/04  El mar y rascacielos
>==============

>Muchedumbre【人ごみ】
>御前で怜洋。

こんな時期に非番なんて貰わねェからよ。
苛立ち通り超して呆れたぜ。
なんで人間てなァあんな湧いて出て来ンだ。

俺としたら即帰還りてぇ事この上無かったがよ、御前が来たい場所のひとつだってンで連れ立った先は海眺む摩天楼。
着いた先で飯、俺の希望は朝飯らしいモンってのは聞こえてたか今思えば疑わしい。
まァ、結果任せるッつった俺もいけねェんだが。
「本格印度カレー」ッてのは朝食らしいもんなのか?
兎も角かなり確りめのカレーでブランチ。
プレートの横辛さ指数なんてのが振ってあったらしいが…俺からは見え難ぃンだよ。もっと高いトコに書いとけよ。識らずに喰っちまったじゃねェか。
野菜のは兎も角、禽のは死ぬほど辛かった。御蔭でナンとか言うパンの減りが早ぇ早ぇ。何度黒人呼び付けたか識れねぇが…ま・御前が喜んでたんで概ね好し。


其れから下着屋。
意外にも御前が喜んで下着眺めてたな、手ぶら……色々とトラウマな訳なんだがそーゆーのが好いのか。(ふぅん)
御前にゃはあの空と草原が似合いそうだったな。
揃いの赤に兎でも好かったが。



>後改竄

23 :ノイトラ・ジルガ
2012/05/09(水)03:18:16

>==============
2012/05/05  El territorio
>==============

>Confesion【告白】
>御前、

───…虫の報せ、みてぇなもんだった。
0813のあの日御前に示唆された感覚に酷似てる。
ァ呼、きっと今言わなかったらきっと後々すっげェ後悔すんだと第6勘的なモンの悲鳴。
あんな場所であんな手前勝手な告白に為ッちまって悪ィとは思ってる。タイミングも言い方も全部。

伝えたもんは今の俺の精一杯でたったひとつ御前に打ち明けられなかったもん。

格好悪ィとは思う。

惟、御前に真摯にってのを伝えるにゃそう在る可きだと。あの日そう思ったのと同じによ。

貰った応え合わせに至極安堵した訳だが乗り越えるもんも、もう幾つか見えてやがる。
でも御前とならってのは好くある言い草たぁ思うがよ。
確信ッつうの?
其れ位ぇはすきだ、御前の傍に居ンのも。
飼い殺して、最期まで看取るンだろ?
確り据えろ、御主人サマよ。

(直近に為って不全)
(もうひとつの心臓も無論赤、)

(染めるのは俺の眼窩)

そうそう。あの日御前と作った砂糖掛けの焼き菓子ァ、寝室のサイドテーブルに置き去りンなってる。
ネリエルが狙ってやがるからよ。
寝付く時に馨るあの匂いは嫌いじゃねェ。

けど湿気る前にゃ喰わねェとなァ。

御前は何時、って問い質すより先に食ッてたら顔面凹む覚悟はしとけよ。


>気持ちに余裕があれば改竄予定。

30 :ノイトラ・ジルガ
2012/05/13(日)00:00:17

俺が翳すのは絶望。
為ら傍らに付き従う御前は
一体何を引き摺って歩むのか。

>生誕唄。【薄縹色(#507ea4)】

砂を食んで、
血を歩む。

遥か遥か、気が遠くなる位ぇ昔の噺。

虚孔は未だ隠して被うものが無く
背中にゃァ昆虫染みた硝子翅。
痩躯に白亜の頭蓋片を纏い、
常々血漿に塗る蟲節六腕で漆黒い空を掻いて居た頃から少し離れた位置に気弱そうな牙の生えた巨獣と四本脚の羚羊。
其れが俺は煩わしくて、隙が有れば頭から喰うつもりで居た。


羚羊は俺の後を歩む癖に矢鱈と強い素振りを見せた。
決して力を笠に着る事ァねぇが、逆に其れが俺には腹立たしかった。
牙のある巨獣は俺より遥かに弱かったが俺の行き先に必ず必死で着いてきた。

そうして何時か頭蓋の名残は一部だけに為り、俺の腕は歪んだ鎌の色をした大きく黒い刀に為った。
其れでも変わらずと俺の傍らには羚羊のアイツと巨獣だった御前。
───罵声を向ける、暴力と振るう。
殺すつもりで。

何時だったかふと俺と距離を置いた羚羊に御前は場所を埋めるように歩みを詰めた事が在る。
直ぐぶん殴ってやったが、悲観に呉れるでも無く惟ただ傍に居た事を隻眼に記憶えてる。


着かず、離れず傍に居て。
俺のひとつ狭い視界、其の後ろに必ず必ずついて歩いた。

何が愉しいのか、とも訊いたことがあるが其処が居場所なんだと訳の理解らねェ応えしか返っちゃ来なかった。






あの日。

俺の刀たる腕がひとつ。
翡翠に手折られる瞬間。
初めて内側に疵を受けた時にも御前は傍に居た。
喪失った俺とは逆の隻眼に、折れる刀を初めて見せた。
御前の存在を月下明瞭にした初夜でも有る。
其れでも御前の場所は変わらずに。
惟一度だって祝ってやる事が無かったこの日に向ける聲はきっと規格外。

祝う辭は御前だけに、労いなんぞ必要無かろうが一晩位ぇは呉れてやっても好い。


屍色の花道に、吊れて逝くのは
ひとつきりの薄縹。



>岐路手繰る先。
>蟲翅透ける其の道が赤婀娜花の地獄とて、
>懼れず留まる事莫れ。
>憂うる事も悼む事も有りはすまい。
>此の先屍の花道は酒池肉林の絶望酒宴、

>謳え今宵の晩餐は、捥いだ絶望活け造り。