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┗3420.春宵一刻(1-5/111)

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1 :黒崎一護
2016/10/16（日）09:09:56

もう、振り返らない。

――――――――――――――――――
cheak it!!!!!

本棚☆☆☆
>>47

バトン
>>48,49,50,51,53,54,55,56,57,58,59

※誰でも乱入可能。その際は、名前の後に何でも良いから好きな記号を付けて。

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2 :黒崎一護
2016/10/16（日）10:15:27

ハジメマシテ。
マジで10年振りぐらいに脱色畑に戻って来た俺デス。当時は某所で友達が浦原サンやチャド、変態石田で登場してよく遊ばれてた。浦原サンは飄々としててかっこよかったし、チャドは愛情豊かで俺にしたその仕草が未だに忘れられない。変態石田はもう本当に変態で好きだった。変態石田とは一回しか会った事ねえけど、窓の外の木に登ってコッチ動画撮影して来たり、最後に抱えて攫われたのは覚えてる。懐かしいな。付き合ってたわけじゃねえけど、ふざけ合って遊んでた。あいつ、今どこに居るんだろう。もう、連絡先すらない。連絡、するつもりもねえけど、あの後できたらしい恋人とはうまくやってるんだろうか。…もう10年だ、別れてるかもな。
覚書の文字色に、「蜜柑」って色を選んだ。この色は、懐かしい色だ。あいつが決めてくれた色に似ている。少し、懐かしい気分になって、色々と思いだした。もう、全ては過去の事だけれど。
振り返る事はない。

こうして書くと、恋人に見せた時、あんまりいい気分はしねえだろうなと思う。
俺だって、石田と会話してる時にあいつの過去の話が出ると、少し焦燥感に駆られる。シラナイ過去がある。きっと、色んな出会いがあって、色んな事があって、今の石田がある。その石田が、今は俺を好きだと言ってくれている。愛してるって、言ってくれる。「結婚しよう、黒崎。」とか、馬鹿じゃねえの。馬鹿だ。だって、まだ知り合ってちょっとしか経ってない。確か…、待てよ携帯見てみる。え…っと、10月の11日の夜中に知り合って…、13日にあのアイコン(笑)ぐらいから、石田の態度が変わってる…？よく分かんねえな、こいついつから俺の事好きなんだろ。聞いてみよ。
俺は…、多分会って暫くした時から好印象抱いてて、12日にはもう好きで…、13日にどうしようもなくなって…、今は考えただけでちょっと…その…。…言えねえ。

文字数ヤバそうだから、次の一枚。

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3 :黒崎一護
2016/10/16（日）10:45:52

「俺はもう二度と恋愛ができねえと思ってた。」
そう言った台詞はあいつにスルーされたけど、本当にそう思う。未だに忘れられない人が居て、俺は一週間に二回は思い出して、泣く。喉は酸素を取り入れてくれなくて、心臓の位置から鮮血が垂れ流されてるような、死ぬんじゃねえかって感覚に苛まれる。先日は、浦原サンにこっそり貰った薬を、起きる度に飲み続けて、3日間昏睡した。目が覚める度に、苦しかったから。…丁度、石田に会う前だったかな。
でも、漸く分かったんだよな。俺があの人に抱いているのは愛じゃない。好きではあるけど、思っていた後悔とか想いとかじゃなかった。棄てられたショックで無我夢中に相手でヌいた後、訪れたのは性欲の消失。それを隠してなお縋る俺に再び与えられた彼の愛情に感じる苦痛、応えられない引け目、もう恋ではなくなっていた事に気付かないが故の胸の痛み。…俺がずっと、一年近くも燻ってた感情は、愛じゃなく、どんないさかいがあっても好きなことに変わりない相手への恋が失われた事への痛みでしかなかった。
その事に気付かないフリをしていたのか、本当に気が付いて居なかったのか。俺はもう存在しない愛を叫んで、囚われてきたんだ。
俺に、大切な事を教えてくれた人。人を思いやる単純な事が出来てない俺を叱ってくれた人。これまで俺が付き合ってきた人達はその時その時で一番だった。だけど、あの人は多分、俺っていう人間の一生で一番愛する人。この人が居たから、俺はいま石田の傍に居られるんだと思う。俺は毎日、今日もありがとうって石田に言う。今日のこの一日を、傍に置いてくれてありがとうって、心から思う。俺は石田とこの先もずっと下らないこと言い合って、触れ合って、出来たらもっと深くまで、先まで、傍に居たい。その事が不安で、時々、悲しくなる。でも、今だいすきなのは石田で、大切にしたいのは石田で、今日も俺は石田の言葉を待ってる。

次の一枚でとりあえず了。

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4 :黒崎一護
2016/10/16（日）11:32:43

俺は、割と気疲れするタイプだ。道を歩いてて困ってる奴が居たらそいつが生きてようと死んでようと放っておけないし、顔には出さねえけど、楽しい事も苦しい事もまともに食らって生きている。正直、楽じゃない。人に漏らした所で、分かって貰えるとは思ってない。あの人も、結局俺の事は理解できなかった。「お前の事を理解してくれる人に出会えると良いな。」なんて無責任な事、よく言う。苦し紛れに側に居る適当な奴とっかえひっかえしてみたけど、俺は結局、独りを選んだ。毎日が平穏だった。時々あの苦しみに苛まれたりしたけど、日々の生活に忙殺されて、何となく毎日は過ぎて行った。だけど、やっぱり俺は、ある夜に動いた。大勢の人ごみに向かって、手を、なんとなく差し出してみた。その手を、握ってくれたのが、石田だった。
多分、その意味を、石田は知らない。俺が、石田がどんな遍歴を経てそこに立っていたのか分からないのと一緒で、石田もまた、俺がどうしてあの夜この手を差し出していたのか、きっと知らない。伝える必要もないと思う。俺がいつか石田にこの場所を教えて、石田がこの文章を何回読んでもぶっちゃけちんぷんかんぷんだと思う。書いた俺も数秒過ぎたら分かんねえもん。(笑)心の欠片を拾って書いた文章は酷く不格好で消費期限は一瞬だ。でもま、それで良いと思う。何回も言う通り、先の事が不安だ。心は重い。だけど、俺は、ここに石田への想いを書いた事は一生忘れないと思う。それが、大事なんだと思う。

…夕べ、不器用なりに、気持ちを伝えたら、正論で返されたけど、俺は理解出来たよ。きっとあの人に会う前にその言葉を受けて居たら、理解出来なかったんじゃねえかな。ちゃんと、謝れたし、石田も、謝る必要なんてないのに、謝ってくれた。ほんとは、嬉しかった。俺が泣いてた、真実を石田は知らなくても良い。全ては過去の事だから。全部差し置いて、「今は大丈夫？」って、聞いてくれた。石田の優しさは、今は俺だけの物って思っても良いか？今、好きなのは、黒崎一人だけって言ってくれた。石田のその言葉、大切に想って良いか？
（…俺の言う「好き。」は、本当の「好き。」だからな。信じて良いぞ。）
”結婚しよう、黒崎。”って、冗談？なぁ、教えて。俺は、冗談でも嬉しかったよ。たりめーだろ、って、返しそうになったわ。…お前が、俺に「僕の隣にいてくれ黒崎。」って言ったのに、俺が「当たり前だろ。」って返したみたいに、極当然の返事だぜ。よし石田、渋谷住もう。

まあ色々書いたけど、今日も俺は石田が大好きデス。←つまるところ、石田はこれだけ分かってりゃ良いよ。

んー、もう二時間ぐらいか。石田から連絡来るまで。ちょっと昼寝しよう…。
…”控室”っていうのに一回行ってみてえけど、人来るの？疑問。それじゃあミナサマ、イシダサマ、sweet dreams for 俺。いしだのゆめがみられますように。出来たらえっちなやつ。

P.S
そういや、2人の時は名前で呼び合う事になった…。マジ最悪だ…、だって顔見て呼べねえよ…。…うぅっ、恥ずかしい…。…練習しなくては…。”人前で呼んだらお仕置き”とか言ってたけど、名前呼びに慣れたらどうするんだよ。くそ、最近ほんとうに弄られてばっかりいる。弄られキャラ確立か…！…でも石田楽しそう…。ぎりり…。けど石田の色に染められてってんのが自分で分かって、照れて涙目になる。涙目でここ打ってる。くそぅ。…もっと石田に好きになって貰いたい。結局の所、そこ。sit!

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5 :黒崎一護
2016/10/17（月）06:18:31

…ぅあっちィ！身体が、熱い。煽られて、煽られて、あんなとろとろになっちまったの、初めてかもしれねえ。キスだけであんなになるんなら、本番って俺一体どんなになるんだろう。こわい、でも、シたい。…隣でこっそりシコったのバレてねえだろうな…。…どうやらぐっすり寝てるな…。ほっ…。
(下ネタ陳謝！)

話は変わって、今日は、良い日になった。例えて言うなら、逆ジェットコースター。ほら、ジェットコースターって、上がって下がるじゃん。その逆。下がって、上がった。
涙が出そうだ。「信じてくれて、ありがとう。」って、石田が言ってくれた。俺の気持ち、少しでも伝わったかな？言葉って、難しい。気持ちを全部、言葉に載せるなんて無理だ。気持ちをかいつまんで、話すしかない。相手の事を考えて、決めつけ過ぎないで、結論を急がない。
昨日の昼間から、俺の悩みと質問を、石田に何て、どんな言葉で言えば良いんだろうって考えた。たまたま相談に乗ってくれた子のアドバイスと、幾通りもの言い方が、頭の中をぐるぐるぐるぐる回って、出口のない迷路みたいに、俺を悩ませた。大体、石田は何て言うだろう。そればっかりは到底想像もつかなかった。
行き場のない涙は滲むし、本当に息苦しくて、ベッドにぐったり横たわってた。しかも、よりによって石田の帰りが遅かった。でも、携帯見たら既読ついてるし、一体何なんだ？どうしたら良いんだ？言わなきゃいいのか？…なんて、半ば投げやりになり出した頃、そう言えば一昨日の夕方から眠っていなかったせいか、浅い眠りを繰り返しては、はたと浮上して。生理現象に心臓が追い付かなくて、ばっくばく言ってたけど、それどころじゃない。石田から何か連絡があったらすぐに分かるよう、携帯を胸の上に置いて、じっと静かに瞳を閉じてアイツの帰りを待ってた。

帰って来たアイツはあっけらかんとしていて、ぜんっぜん件の話題に触れようとしてこない。そうだ、石田が眠る前に言おう。そう決めて、沈む気持ちを必死に隠して、石田の言葉に相槌を打っていた。そして、やっとタイミングが来た。本当にこのタイミングで言って良いのか分かんない。でももう言うしかない。一生懸命に考えて口から出た言葉はほんとに簡素だった。…石田が口を開くまで、”あれも言えば良かった…。”とか、床を見乍ら思った。でも我慢して待って、石田がくれた言葉は、ほんとに誠実で、優しかった。”雨竜を信じて言って、良かった。”そう口をついて出てた。

多分、石田が言いたかったのは、今を大切にしたいって事だと俺は思ってる。お互いの努力次第でこの先だって分からないし、未来は真っ暗じゃない。そう、石田が一本の道を指差してくれた。それは、これからも一緒に歩いて行こうって言う、…何つーんだろ、いざないとか、許しとか、そう言うの。
石田が告白してくれたのは13日だったけど、何だか心の中で、今改めて俺達付き合ったなって思った。…石田の答えによっては、俺は石田の前から居なくなってました。もしもその答えが返って来ていたら、俺には無理。一分一秒好きを重ねて行く程、辛いだけ。…石田が居なくなる事態を、俺は恐がって、ぐったりしていたんだろうな。神様仏様にジャッジを委ねた。今日、石田が俺の傍に残ってくれたら、奇跡。

…奇跡の続きはちゃんとあったよ。石田はゆっくり、俺の隣で眠ってる。そして、明日も石田は俺の目の前に居る。嬉しい。良かった。…幸運だ。石田が眠りから覚めたらさ、夢の続きを、一緒に見ようか。だってお前、俺の恋人だもん。手ぇ繋いで歩いてって、良いよな？まだまだ行こうぜ、俺と一緒に、同じ道を。

…はぁ！安心したら腹減った。飯食うどころじゃなかったー。朝飯はよー。

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