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┗3462.歌詠み兎(12-16/25)

|||1-||||リロ
12 :松本乱菊
2020/06/13(土)23:17:23

お互いの気持ちを、素直に正直に。
そういうやり取りは苦手だったかもね。
勿論、隠し事や言いにくいことがあった訳じゃない。

ただ、あの子は引っ込み思案で
大好きなあんたに嫌われたくないって想いが強かっただけ。
きっと我儘を言えばあんたは喜んで聞いてくれただろうし
困ったことや悩み事があれば親身になってくれたはず。

でも、あんたがそうやって周りの人に手を差し伸べて
その分傷ついて、消耗していたのがわかったんだと思う。
傷つけて、無理をさせてしまうことがわかっていたから
言いたいときに言えない。
そんなことは何度かあったはず。

それでも、あんたがあの人を引き合いに出したように
あの子もあたしを引っ張り出してたら少しは違ったかもね。
好きあっている恋仲同士では互いを想いあって言えないことも
別の姿を借りて紡げば角が立たずに真っすぐに伝えられる。
そういう術を身につけていても良かったかもしれない。

ねぇ、あたしももう少しあんたと話がしたかったかも。

2020.07.23

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13 :綾瀬川弓親
2020/06/13(土)23:17:38

どこにいても見つけられる、なんて。
そんな熱烈な言葉をもらったことがある。
それは例えの話じゃなくて、
実際出歩いてる痕跡を見つけては
あの時そこにいたのが僕だって言い当てられたことが
何度もある。
勿論、僕の美しさを見紛うことはないのだろうけれど。

姿が違っていてもぴたりと当てられるから、
自分の力量不足や拙さを心配したこともあった。
きっと字面や言葉の選び方、表現のニュアンスを頼りに
識別していたんだろうけど、
僕はそういったことにはてんで疎かったから、
それを手品か何かのように思えた。
今となっては、その力を磨かなかったことがひどく悔やまれる。

もしも、まだこの世界に君の気配が残っていたとして。
僕にその力があれば、君を見つけ出すことができたんじゃないかって。
そんなことばかり考えてしまうんだ。

2020.08.30

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14 :虎徹勇音
2020/06/13(土)23:17:50

秋の訪れを知るのは、金木犀の香り。
だったんですけど。
どうやら今年は、香りの便りは来てくれなかったみたいです。

隊舎へ向かう途中、どこからともなく香ってくる
あの匂いが好きでした。
瑞々しくて甘く香る、橙色の小さな房。
大事に大事に籠に入れて、部屋に置いていたこともあったっけ。
雨が降ると一気に散ってしまうから、楽しめるのは短い間。

植えていた木がなくなったのか、私が気づけなくなったのか。
確かめることはできないけど。

秋は好きです。
でも、あなたとの別れを思い出すから寂しくもあります。

2020.10.10

>気づいたら
今年は開花が遅かっただけみたいですね。
むせ返るような甘い香りに驚きました。
もうなくなってしまった、と思ったのに
不意に現れて心を占めてしまう。
本当、狡いですよ。

2020.10.13

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15 :檜佐木修兵
2020/06/13(土)23:18:11

二月も思い出さないこともあれば、三日と言葉を我慢できないときもある。
罪な男だな、うちのお姫さんの心を攫っちまったアンタは。


ああすれば良かった、こうすれば良かった、なんて。
過ぎ去っちまったことを悔やんで何になる?
そりゃあ、時が経って省みれば新たに気づくこともあるだろう。
至らなかった己の言動、相手が抱えていたかもしれない痛み。
なんであの時の自分は気づかなかったんだって、己を責めたりして。

でもそれは今の自分に経験があるからだ。
辛い別れを経て、他人の抱えるものに敏感になったのかもしれない。
失敗と成功を繰り返して、視野と選択肢を広げたのかもしれない。
今の自分にはそれができるのは、過去から今日が繋がっているから。
だからあの時の自分の過ちを、ただ責めることは止めちまえ。

ま、成長した自分を見てほしいって気持ちはわからんでもないが。
あの時泣いてた嬢ちゃんは、
今じゃとんでもなくイイ女になってるぜ、なんて。
嘯くくらいは許してくれ。

2020.10.16

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16 :伊勢七緒
2020/06/13(土)23:18:25

あなたに、逢いたい
2020.11.02

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