※必読規約
※文字色一覧 □white □white2 □white3 ■Black
日記作成(表紙)には
【 使用C名をフルネーム(作品名) 】を使用してください。
】サイト移転・規約改正のお知らせ 一度上部の※必読規約からトップページへ目を通してくださいますようお願い致します。

スレ一覧
┗240.【保存】You knows how to captivate me.(50-54/158)

|||1-|||
54 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/05/27(水) 15:20


好いた相手の前でこそ、完璧さを失えない。
その感情は僕も理解はできる。
まぁそもそも君なんて僕の前で完璧だったことなどないのだから、
何をいまさらという話なのだけど。
それでも弱さを見せまいとする。
……人間はそうしてしまう生き物なのかもしれない。
そう、理解できるどころか……
僕の抱える同質の見栄や虚勢。
そもそも、君は〘映像の僕〙を見てここへ来たのだと、
そう言っていたものだから。
君が僕の隣にいることを志すに足る僕でいなければならないと。
そんな強迫観念を僕の心へ築き上げ、
そして壊したのは君なのだけれどね。
『Valkyrie』の『斎宮宗』を
恋人の前ではただの人間として愛を学ぶだけの
肩書きのない『斎宮宗』へ変えてしまった。
愛したのはそのままの僕だと。
僕を〘フレームの中〙から引きずり出した。
介在するものなく直接僕を見るその眸子は僕をどう捉えるのだろうね。
願わくば愛の光を見いだしてくれることを。



[返信][削除][編集]

53 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/05/23(土) 15:44

‬君はいつだってなかったことにしようとするけれど、
この世には良くも悪くもすべての瑕が残る。
そう、いまだ愛しい僕の『Valkyrie』へ瑕が残るように。
僕がいる意味はあるのか。
石片を投げ込まれた水面のように
僕の存在の意義が揺れて掻き消えてしまうのなら。


>(05/24)
僕が思っているよりもずっと、
良い意味で……世界は僕らふたりきりではないようだよ、影片。

>(05/25)
そう、世界には僕らふたりきりであると思っていた。
僕らの外へも世界はあるのだけど、そこで何が起ころうと……
たとえ外の世界の地が割れて空が燃えようとも
僕らふたりの美しき世界には何の影響もない、とね。
そんな風に思っていた外の世界の住人が、
僕らの世界が崩れそうになる瞬間にそこから声をかけてくれた。
いまさらながら気づいたのだよ。
僕らの世界の外側に。
喜ばしいことだね、君はこんなにも愛されている。


[返信][削除][編集]

52 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/05/20(水) 01:33


夢の中の君は、過去の君だった。
跳ねる跳ねる糸車のように次々に無駄な言葉を紡ぐのに、
肝心なことは伏せていたあの頃の君だ。
存在の否定は甘んじて受けるのに、
恋慕の否定には声を失うほどだった君。
だから、良く言葉を飲み込んでいた。
夢の中の僕はあの頃の僕で、
ああそうだ……僕はこんな、こんな人間だった。
君の意思を意に介さず振るまっていた。
いまは思うところもあるけれど、
僕の精神もあの頃へ戻っていたものだから、
それの何が悪いことなのか理解していなかった。
そして僕は君のクラスの友人にこっぴどく叱責を受けたわけなのだけど。
夢の中で。

正夢というか、なんというか、奇妙な巡り合わせもあるものだね。
夢の中の僕よりも、
どうやら現実の僕のほうが聞く耳を持っているらしい。
しかたがないね、愛すべき君の、愛すべき友人からの言葉だ。
聞かないわけにはいかない。

影片、いつまで起きている気かね。
そうだ、ひとは恋叶うと眠れなくなるのだよ。
ようやく現実が夢より素敵になったのだから。
とはいえ……もう良い時間だ。
くまの出来た顔で起きてきたりなどしたら承知しないのだよ。
ああ。ゆっくりおやすみ。
愛しい僕の幸せ。
僕の幸せは嵌め込み間違えた宝石の瞳を持つ、
うつくしいひとの形をしている。


[返信][削除][編集]

51 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/05/10(日) 16:35


愛を囁く唇。
マラスキーノチェリーのような佳麗な唇をしている。
透きとおるように美しい。
溶けかかった飴のような舌に刺さる甘さ。
それ自体は子供騙しだ。着色料とたっぷりの砂糖。
そんなところも君に似ている。
ただし、上手く扱えば贅を尽くした菓子のように華やかで、
きらきらと美しい宝石のように輝く。
その唇が愛を歌う。
その唇が僕の名を歌う。
僕はその響きに天上の鐘の音を聴くのだよ。
近頃は不慣れな言葉を使おうとしているようだけれど。
僕はたしかに単純な好意の言葉は好かない。
人や物や事象……何にでも適用できるようなそれは。
やはり子供騙しに感じるね。
けれど、告白は詩を綴る授業ではない。
愛を優美なる詩として表そうなんて、考える必要はないのだよ。
君の全体が、君の存在が、僕への愛の証明なのだから。


[返信][削除][編集]

50 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/05/01(金) 06:09


僕は何も悲観的な気持ちを持って、
〘ひとりで生きていく術〙を伝えているわけではない。
仮にも「師」と称されたのであるから、
独り立ちする君へあらゆることを残そう。
君はもうほんとうは繰り糸などなくとも自分の足で立てるのだから。
と、僕は僕の論が間違っているとは思っていないのだけれど、
影片の気には召さなかったらしい。
……君、怒るときに僕の名前だけを呼ぶのをやめないかね。
怒ると言っても大層なものではない。
まぁ怖くはないね。
それでも、
いままで影片が怒りの感情を見せることは少なかったものだから、
多少は感じ入るところもあるというか。
その感情を表へ出すことがあまり得意ではなかったのに、
変わったものだ。
君も変化していく。進歩していく。
あぁ……叶うのなら僕は、
春に開く蕾へ期待をするように、そんな君を見ていたい。
花開く君はきっと美しく、
花のように生命力に満ちて、ひとの心を惹きつけるだろう。


[返信][削除][編集]

|||1-|||

[戻る][設定]

WHOCARES.JP