あれがね、いる前で口を滑らせた僕が悪いのだけど。 出会う前に綴っていた日記の存在を知られた。 誰にとも宛てないメモ帳だ。 ひとの目に触れさせるものでもない。 それをあまりに見たいと駄々を捏ねるから、 「それならふたりで作ろうか」 と言った次の日にはもう彼は何やら作業していて 一所懸命描き上げた絵画を掲げる子どものような顔で見せてきた。 僕はと言えば今改装作業をしている。 こんな古くて体裁の整っていないものは見せられないからね。 一緒に作ると言ったのに、という声が聞こえるが 昔のものが見たいと言ったのは君だろう。 そういうことではない? カカカ!なんのことだか。 2020/0106 |
『ここはね、あたしが予備に取ってある場所よ♪』 |
自身のこと |
・あれのことは大事に思っている。 ・僕は彼を愛している。 ・いつか手を離したい。 ・いつも譲らされる方。 ・食事は面倒。睡眠は億劫。 ・魔法は効かない。 ・↑3回に1回効く! ・↑バカを言っていないで寝なさい。 ・見栄っ張りの意地っ張り |
この場所 |
・気紛れに何かを書く。 ・綴るのは僕だけだ。 ・時期については固定ではない。 ・時が戻る、進む。 ・僕の姿をした僕以外の何か が出てくる時もある。 |
君のこと |
・「好き」以外の言葉を忘れた人形。 ・何を考えているのかが分からない。 ・近頃は人間の顔ができる。 ・いやそうでもない。 ・目を離してはいけない粗忽者。 ・案外僕の言うことを聞かない。 ✩·̩͙ |