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┗765.AZALEA【保存】(15-19/44)

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19 :夢|野|幻|太|郎(ヒ/プ/ノ/シ/ス/マ/イ/ク)
2018/10/30(火) 22:22

# ハンドクリーム
手荒れなんて今まで気にしたことなどなかったけれど、独歩と話していてふと欲しくなったので、小生に似合いそうな香りのものを選んで欲しいとねだったのは数日前のこと。
> 余所の誰それへの対抗意識か、と問われて初めて気付いたものの、そんな意図は到底なく。
> 妾がねだった理由は、独歩との秘密としておきましょう。


頼んだその日には、香りは決まっていて。
鈴蘭、と選ばれた其れは、小生には到底似合わぬ可憐な花だった。

小さく凛と咲く初夏の花。
別名、君影草。谷間の姫百合とも。

清廉な白いその花が、自他共に認める阿婆擦れなわっちにお似合いとは飛んだ皮肉だこと。……なんて、思ったわけではありませんが。
本当に、何故この花なのかと首を傾げてしまったんですよね。


しかし、翌日に選ばれたハンドクリームは、とても香りのよいもので。
独歩から聞いたタイミングが閉店間際だったため、急ぎ買いに走ったのですが、急いだ甲斐があるものでした。
> 独歩ともお揃いのものなのですよ。


買ってから毎日、朝、昼、晩と使っております。
余は執筆の最中、考え事をすると顎や唇に触れる癖があるのだが、そのたびに華やかな香りがして。
> そのたびに、貴方を思い出すのです。

貴方に触れるこの手から、鈴蘭の香りはしているのでしょうか。
貴方の好いた香りが、貴方が俺に相応しいと選んだこのこの花の匂いが。


> ──さて。今になって、国外の風習について知ったわけなのだけれど。
> 期待してもいいんですか、独歩?


なんてね。


さてはて、勘の良い方はお気付きでしょう。
小生が綺麗な話しかしないときは、頭が回っていないとき。

即ち、

# 風邪、悪化の一途なう!

某、今日もダメな日でござる。

今夜も独歩に甘えて眠ります……独歩が休みなのに。やすみなのに。なぜ俺の体は休みを求めているのか……はぁ、儘ならない。俺だってえっちしたいのに。セックスしたい。いい加減独歩と身を結びたい、奥の奥まで繋がってひとつになりたい。

> 明日には治っていますように。


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18 :観|音|坂|独|歩(ヒ/プ/ノ/シ/ス/マ/イ/ク)
2018/10/30(火) 12:12

今日は俺が休みで、アイツは執筆中。
ベッドの上で惰性を貪っていても考えるのはアイツの事ばかりなので、いっそ日記でも書くか、と、ペンを握ってみたのは良いものの。

> 折りたたみ方を教わってない。

教えませんって言われて終わってしまったんだ。
……でも、今書きたいことを折りたたみ無しで書くのは、

> ───そうだ、アイツが書いた日記のを見てみよう。

編集ボタンから記事の原文を見れば、………、


# どっぽは きじの おりたたみかたを おぼえた !


よし、これで書ける。
……いや、そもそもなんで教えて貰えなかったんだ?自分で調べて書きなさいってか…?

# ×××(18禁注意)

> ───セックスしたい。

日も高い内からナニ言ってやがるんだと思われそうだが、わりと、真剣に、したい。
だけど俺は病人に手を出す趣味はない。大事だから。アイツが大事で大事で、本当に俺にとっては宝物みたいな奴だから、体調とか都合とか考えたら我慢だってする。
でも普通、考えるだろ。今夜は出掛けるって言ってるからやめよう。今日は長時間運転付き合うって言うしダメだ。体調が優れない?論外。寝かさなければ。
別に、ただセックスしたい訳じゃない。つーか俺に限ってそれは有り得ない。
何故なら俺は過去めちゃくちゃ好きだった恋人に、それこそ大恋愛していた恋人に「お前を抱きたいんだよ」と泣かれてしまうくらいに、性欲が薄いらしい。
属性リバってどっちも出来るけど別にどっちもヤりたくないっていうある種の属性詐欺では?と我ながら思う程な訳だが。

> 幻太郎が相手なら話は別だ。

触りたい、触って欲しい。
とろとろに蕩けた瞳を見たい、ギラギラと欲を滲ませた瞳で見られたい。
甘い嬌声を聞きたい、低く掠れた声で名前を呼んで。
余すとこなく所有の証を散らしたい、触れられていない場所がないくらい痕を刻んで。

──ああ、俺にもこんな欲があったのか。
アイツを目の前にするとそんな欲が止めどなく溢れて来て、困る。
セックスを覚えたての餓鬼かよ、もう直ぐ三十路だぞ。いや、ある意味では本当に、覚えたての餓鬼か。
こんな感情今までなかったんだから。

幻太郎がエロいのが悪いんだ。ネコの時は酷く妖艶にしどけなく誘って来る。慣れてる?めちゃくちゃ男を喰って来た遊女顔負けな感じか?無理妬く。でも興奮する。誘われてあんな興奮したの初めてじゃないか、俺。
そのくせタチの時はトロトロに蕩けさせられそうなくらい格好いい。めちゃくちゃに抱いて、奥まで全部犯して、いっぱいにして、なんて言いそうになるから恐ろしい。今までなにされても受け流せたのに。萎えが少ないんじゃない、ナニされても受け流せただけだ。すまない。幻太郎にされたら受け流すとか無理だけど。きっと全部に、反応、してしまう。

───さて。何故真昼間からこんな事を書き出しているのかと言うと。
俺も、本当に、幻太郎としたいと思ってるんだよ、って伝えたかった。

ただ無理はさせたくないのも本心。だから、元気になったらまた触らせて、って。
それこそ、そうだな、アイツが反応してもしなくても良い所で伝えておきたかったんだ。




# にゃーん

幻太郎が猫耳とかあざと過ぎるな?可愛すぎるな?無理しんどい。
ハロウィン。コスプレ。
幻太郎は着せて脱がせたいタイプかもしれない。どっちだろう。
俺は着せたい。着せて着せて着せまくりたい。なんなら幻太郎のファッションショーが見たいレベル。
格好いい幻太郎、可愛い幻太郎、妖艶な幻太郎、綺麗な幻太郎。たくさん見たい。
もはやハロウィン関係ない?あぁそうさ正直関係ない。上で散々欲望をぶちまけておいてなんだが、事これに関してはその先の脱がせた楽しみよりも着せる楽しみが優っているんだ。
そんなだから、昨日も猫耳つけた幻太郎の可愛さに悶えながら写真撮りまくっていた。ら。

> 距離感感じるので辞めます。
> 小生はアイドルではなく、貴方の恋人なのですから。
> 写真でなくもっとなでなでとかしていただかないと。

可愛すぎて全力で抱き締めた。
俺の幻太郎が今日も可愛い。愛しい。可愛すぎて語彙力なくなるわフザケンナ。


あ、幻太郎の休憩になってしまった。
まだまだ書きたいことがたくさんあるんだが、また次回。
やっぱりアイツみたいに面白いことは書けないな。ただの惚気日記だ。
……また呆れられるかもしれないけど、呆れた後に優しく笑ってくれる幻太郎が、今日も、大好きだ。

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17 :夢|野|幻|太|郎(ヒ/プ/ノ/シ/ス/マ/イ/ク)
2018/10/29(月) 21:09

# 37.1度は微熱
と思っていたら独歩に怒られました。

今夜は水晶鶏の鶏卵とろとろうどん。豆腐と生姜マシマシ、野菜がなかったので白菜のキムチを水洗いして入れました。
食後に薬を飲んで、湯浴みを済ませてあったかくして眠りましょう。独歩の言いつけ通りに、ね。

あまり頭が回っていないので、いただいた私信はまた後日とさせてください。
いろいろ書きたいこともあるのですが、今日はどうにも上手くまとまらない。
言葉を紡げぬ作家など所詮只の穀潰し。明日には復活せねば、おまんまが食べれなくなってしまうからね。

ですので、今日は一つだけ。いとしいひとへの想いをのせて。


# 独歩の日記
愛しい人からラブレターを貰うなど初めてのこと。
嬉しくて、想いを伝えたら泣かせてしまいました。伝えたいことを伝えただけなのですが。
……別れたあとの話など、するものではないのですね。


> それでも願ってしまうんだ。
> 例えば貴方が息を引き取るその瞬間、俺との時間を思い出して幸せだったと思って欲しいと。


そんな恋にしたいと思っているのですよ。

俺は貴方よりも後に死にたい。独歩を置いていくと碌なことにならなさそうだからね。
もしも貴方が先にいってしまったのなら、俺は貴方との思い出を抱いて、貴方と過ごした場所をふらりふらりと巡っては、先にいってしまうなどばかな人だと笑いながら貴方が好きだと言ったものを目一杯食べるんだ。
そうして過ごしたそれを何処かに綴って、誰かへと残そう。
> 幸せな生涯を過ごした作家がいたのだと、後の世にも残るように。

そうすればきっと、俺の亡きあとも貴方のことが誰かの記憶に残るだろう。

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16 :観|音|坂|独|歩(ヒ/プ/ノ/シ/ス/マ/イ/ク)
2018/10/28(日) 20:53

#愛しい泣き虫
幻太郎は泣き虫。
普段から泣いてる訳じゃないけど、色々いっぱいいっぱいになったら泣く。
幻太郎の泣き方は凄く綺麗で、ぽろぽろぽろぽろ、宝石みたいに涙を零すんだ。
それを見ると愛しくて愛しくて堪らなくなる。
抱き締めて、キスして、たくさん甘やかして、優しく寝かしつけてやりたくなる。
>…昨日は俺の勘違いで泣かせてしまった。本当にごめん。

泣くのは俺の腕の中だけにして欲しい。
あの綺麗な涙を他の奴になんて見せたくない。
醜い独占欲?知ってるさ、でも幻太郎は俺のだから。
あの涙を見られるのは、震える肩を抱き締められるのは、俺だけで、良い。
ああ、またあの綺麗な泣き顔が見たい。出来れば幸せだと、嬉しいと泣かせたい。
今までたくさん我慢して来た、いっぱい頑張って来たアイツの悲しいのも苦しいのも全部、流してしまえたら。
>初めてだ、こんなにも誰かを幸せにしたいと思えたの。


#世界の中心
29歳にもなれば、そこそこ恋をして来たし色々な経験をして来た。大恋愛の末に失恋した時なんて本当に酷かった。飯は食えないわ夜は眠れないわ。
>メンタル豆腐にも程がある。
流石に死にたい…みたいなことを言ったりはしないが。
俺は好きな奴にはやたらと報告するクセがあったりするし、何処に居ても何を見てもそいつを思い出してしまう。
これは好きそう、あれ似合いそう、ああいうの好きって言ってたな、なんて。街を歩いているだけで楽しくなる。本気の恋愛中はそんな感じ。

>だから別れた後が酷い。

何処に行ってもその人の欠片が散らばっていて、苦しくなるんだ。
楽しかった場所、好きだった場所がひたすら辛い。我ながら馬鹿だとは思うが、一時期本当に酷かった。まあ、結局時間や周りの優しい人達のおかげで立ち直れたが。
でもあの辛さを知ったから、二度とそんな恋はしないようにしていた。
していた、筈、なんだ。

>幻太郎に出逢うまでは。

あれは幻太郎が好きそう。これは幻太郎にきっと似合う。そういえば幻太郎はああいうの好きだったな。
街を歩いていてもそんな事ばかりで、昨日なんかコンビニで引いたくじで雪見だ●ふくが当たった時に普通に幻太郎と半分こ出来るとか考えた。馬鹿か。幻太郎にもばかじゃないですかって言われた。
でもそんな毎日が凄く楽しくて。幸せで。
幻太郎に伝えたいことがまだまだたくさんある。まだまだ行っていない俺の好きな場所がたくさんある。そこで見たもの、食べたもの、感じたものを幻太郎に伝えたい。
アイツは茶化したり笑ったりしながら聞いてくれるから、たくさん、話したくなる。
笑えるだろ?今の俺の世界の中心は、間違いなく幻太郎なんだ。
いつかを考えたら怖くないと言えば嘘になるさ。きっと痛みはあの時と比べ物にならない。
だけど、それでも、今この瞬間。
確かに俺は、とても幸せなんだと。
それだけは胸を張って、言えるよ。

>全部、幻太郎のおかげなんだ。


#最後に。
書き出したらまだまだ書けてしまう。なんだこれ怖い。
まだ漸く一ヶ月経ったところなのに。なんだこれほんと怖い。
文字数やべぇな。2ページとかで収まるのかな。
これを読んだ幻太郎はどんな反応するんだろうか。
笑うかな、呆れるかな、書きすぎだって怒るかな。
>…喜んでくれたら、良いな。

幻太郎。昨日も伝えたけど、俺を見つけてくれてありがとう。
好きになってくれてありがとう。
面倒くさい俺を見離さずに一緒に居てくれてありがとう。
何かあってもちゃんと向き合ってくれてありがとう。
───たくさんの幸せをくれて、本当にありがとう。

俺は、少しでもお前に返せてるかな。
ちゃんと、幸せにしてやれてるかな。
喧嘩?すれ違いもあるし、良いことばかりじゃないし、
幸せな時ばかりじゃないけど
いつか、いつか俺たちの道が別れたとしても。
こうして共に過ごした時間は幸せだったと、思い出してお前が笑ってくれるような。
そんな日々を、これからもお前と送りたい、です。


長々とごめんな。あとで畳み方教わったら畳む。
幻太郎、愛してるよ。
一日遅れになってしまったけど、一ヶ月、ありがとうな。
これからも宜しくお願いします。

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15 :観|音|坂|独|歩(ヒ/プ/ノ/シ/ス/マ/イ/ク)
2018/10/28(日) 20:52

#初日記

アイツのあの日記に続け書くのどうなんだ、って正直思わんでもないんだが、謝罪は本人に直接する。初日記なんて言いつつも今から書くのは完全にアイツ本人に向けたただのラブレター。だから、閲覧非推奨。
そんなん本人に直接言えよと突っ込まれそうではあるが、アイツが日記を書くのを楽しみにしていてくれた以上、此処に書くことに意義があるかと。
俺のちゃんとした?日記はまた後日。正直、アイツ程面白いけとは書けないから本当に書いて良いのかと思うんだが…せっかく共同の日記だからな…。
文字数とか気にせず書きたいことをガンガン書くから折りたたむべきか。あ、折りたたみ方分からん。後でアイツに聞こう。


# 綺麗な言葉が好き
喋ってる奴を二度見したそこの貴方。気持ちは分かります。つらい/ウザい/うるさい/ブッ●すぞオイの俺ですどうも。
イヤ、これはこれで好きなんだ…スカッとするだろう…?
まあ、それはそれとして。とにかく元々綺麗な言葉が好きだ。「余所の恋人」「余所の主人」が関係するゲームもそういう言葉の世界。嗚呼、彼処での言葉がとても好きなんだ。
幻太郎は綺麗な言葉を使う。普段は語彙力無くしたり汚い言葉を使ったりもするし茶化すし訳分からんこと口走ったりするし訳分からん呪いを掛けたりもするが。元々、とても綺麗な言葉を使うんだ。普段だって会話の端々からそれを感じ取れる。
それは一番最初に貰った手紙からもそうで、…本人は俺が惚れたのは素の喋り方を聞いたから、と思ってるみたいだし、本気で落ちたのは確かにそこだけど。
でもぶっちゃけてしまえば、俺は最初の手紙からもう、幻太郎に惹かれるものがあった。言葉も、考え方も。有り難い事に沢山の手紙を貰っていたあの時、その中からお前を選んだのは、本人はその気はなかったんだろうけど…文字通り言葉が俺の心に残ったから、だな。
平安時代は文で恋を育んでいたらしい。平安文化というのが好きな俺は綺麗な言葉を扱う者には否応なしに惹かれる。それが幻太郎だった。
だから、まあ、最初から幻太郎に対しての好感度はほぼMAXに近かったんだよな、実は。
これは本人にも言ったことがなかったんだけど。
う/た/恋/。あれの超訳好きだわ。幻太郎に一首贈るとしたら、そうだな、

>「君が/ため
> をしから/ざりし 命/さへ
> ながくも/がなと
> 思ひける/かな」


# 鈴蘭
花を贈る時は、必ず花言葉を意識して贈る。月下美人も桃の花も悩み抜いた末だからな。
だから勿論、鈴蘭にだって意味がある。いや、単純に俺が好きな匂いだったからってのはでかいけども。アレ本当に好きな匂いなんだよな。
幻太郎に選んで欲しいって言われた時に真っ先に浮かんだのが、まだ出会う前に一度だけ買うか迷ったあのハンドクリーム。結局その時はやめたんだけど、幻太郎に言われて思い出した。
鈴蘭の花が元々好きだし、あの香りも好きだし…。
あとは、花言葉もだけど花を贈る意味とかも色々。
某国ではスズランの日、なるものがあるらしい。日にちは全然違うんだけど、それは「愛を贈る日」。
その日に鈴蘭を贈られた人には幸せが訪れるらしい。だから、スズランの日…はまだずっと先だけど、幻太郎に幸せが訪れたら良いと願って選んだり…した。

あとは、鈴蘭が似合うと思ったから、かな…。幻太郎が微笑んでる姿を思い浮かべたら、こう…やっぱり向日葵とか薔薇とか牡丹のようなパッと目を惹く華やかさより、桜だとか鈴蘭だとか、一度視界に入れば目が離せなくなるような、そんな、美しさを感じたから。
>……今は、ハンドクリームだけど。スズランの日には、鈴蘭のブーケを贈れたら良いと思う。
>それまで隣に居てくれよ、幻太郎。

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