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┗朝靄に消える笛の奏で詩(211-220/500)

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220 :千歳千里
2008/11/13 00:50

白か素肌に浮かび上がる朱色に只々焦燥と狼狽えるばかり。余りの情け無さに思わず握り締めれば其ん体温ば余計に感じっけん直ぐ離すの繰り返し。外気で冷えた筈ん掌の今は上昇、共に鈍痛。明滅した文字列の返しば思い出しては取り消したく下唇に歯を立てた処で勿論塗り潰すなン出来る訳無く。消えるこつ無かっち冷静な理性が唱えたとて感情が頷いて呉れるこつ無く爆発寸前で。
頼むけん俺ン掌ば微かでん良かっち掴ンで呉れンね。崩れっ仕舞うこつ無かよ、決して無か。雨空の作る約束ったい。やけん、…ア、眠ったごたる。

幾らか湿り気帯びた前髪ば拭って其ん夢路の改竄でん出来ればなんて綺麗な絵空事描いて、時折乱れる呼吸を耳に緩り瞼伏せた。

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219 :越前リョーマ
2008/11/12 23:58

炊飯器を覗いたら中身が無くて一気に脱力した。
空腹と惰性が格闘の末に勝った食欲に突き動かされて台所捜索開始。
色々漁って見付けたのがホットケ.ーキの元一つ。此れオヤツじゃん、…ま良っか。
箱の後ろ睨みつつ悪戦苦闘、の途中でテレビ画面に目が奪われて停止。一時も油断成らない展開にハラハラ。
フッと食事を思い出して手元を見てみれば案の定真っ黒な俺のご飯代わり。ちょっと、悲しかった。



揺ら揺ら戯れるストラップがじゃれてるみたいで面白くて、無意味に揺らして遊んでみたり指で弾いてみたりしてたら、笑われた。

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218 :千歳千里
2008/11/12 00:59

右から左へ。左から右へ。転がした小瓶は何処かへ。
サラリ、サラリ、砂ん音楽。指から零れ落ちる小さか音符。
両掌で掬った星の海。足元にバラ撒けば部屋ン灯りの総て消失。
其ん馨に包まれながら今日は眠る事とすっけん。
―…、嗚呼。口許の緩む。

共に本物でん踏み締めに行こか。
鳥ん波音が心地良く響く筈ったい。

明日は砂遊び。

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217 :千歳千里
2008/11/11 22:26

きっと逢魔が時ば魔力
其う、思う程に鮮やかだと
視界奪った夕方五時の空と想い
茜色すら塗り替える
さしおり体内廻る生命色に
体躯中血液の逆流ばしそうで
思わず、身震い一つ







ハハ、阿呆らしか



―――

 求むるは恋
 与えるは愛
 奪うは体温
#願うは、君

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216 :千歳千里
2008/11/10 22:27

動けるだけ動いて疲れ果てる迄活動ばして意識半ばに柔らかな寝台へダイブ。俺ん名前呼ぶ彼ん声だけを耳に残しながら一日が終焉迎える。
こぎゃん利己的な思考に溺れた儘今宵も夢に泳ぐ。
#嗚呼恵まれた残像

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215 :渡邊オサム
2008/11/10 09:11

御目当ての曲が納められとるからと借りたCDン中に思いも拠らぬ伏兵、ボリュームを上げて其の世界だけに支配為れた儘瞼を下降為せた。
聞き流す予定は何処かへ放り捨てて只々ひたすらに没頭。
舌上では既に手放せられん様成った苦味を堪能為ながら紫煙を燻らせる。嗚呼苦い。

氷河の割れ目に別れ告げたかて望む強さは得られへんのや。
如何せ同じ雄叫びなら希望やら未来やら、序でに奇跡でも叫ンどきますか。
懇々と延々と。入り混じって分別すら出来へン様成ってまう迄。
絶叫も歓喜も静寂も総て溶け込ンで呑み込める迄ずっとずっと、ずっと。

紫煙と一緒に途切れ途切れな吐息を吐き出した。
屋上から見下ろした景色は見慣れた部活動。気無しの視線に気付いたンか一瞬かち合った眼差しに向けて手ェ閃かせたら無言で手招かれた。
早う来いっちゅー事か。面倒、で無くて先生はまだ休息中やから行けんわァ、堪忍な。

苦。

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214 :仁王雅治
2008/11/09 23:45

夢は現と隣合わせ
運命は必然と隣合わせ
月は太陽と隣合わせ
涙は笑顔と隣合わせ
過去は現在と、隣には成らない
過去に奇跡を望んだ処で無意味
望郷は時と場合で美談と懐古、時に逃亡

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213 :千歳千里
2008/11/09 20:59

背を預け切っ仕舞う依りも総てを此ん胸で抱き締める依りも上回る安堵は背中合わせ。
見えずとも体感ば出来る確かな存在の倖せな事。
未だもう一歩ば進むこつ出来て無か俺やけん内心に抱く様々な想いも有るかと思うばってんが遅々とした歩みでん隣で歩みたかっち、思う。心底。

此ん小さく頼り無か掌、笑って掴んで呉れますか。



――俺と云う影ば形成する為に必要不可欠な友人へ捧げる、一頁。喜びなっせ、とか云うてみた。

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212 :仁王雅治
2008/11/09 00:04

最近立て続けに起こっとう馬鹿みてェに小さな偶然。

手にする切符が悉く、両想い切符。

此れを手に入れれば好いた奴と両想いに成れると、何時の日か授業合間の暇な一時に隣の女子から嬉しそうに教えて頂いた。後の話は聞き流しとったけ覚えとらンが、切符を手にする度自然と両端の数字を見る様に成ったンはきっと自然の成り行きじゃろう。

此処数日、手にした切符の数は両手では足りン程。
然し、其れを手にする度数字に意識を向ければあら不思議、見事な迄に両端は1の数字で揃っとう。例外無く。
一体何度両想いに成れと云うのか。其の都度痛みを味わえとの通達か。

幾度目かの奇跡、明日も起きるか否か。ちと愉しみ。

――初めて日記らしい事を書いた気がするぜよ。ピヨ。

>dear magician.
(11.09/21.05)
逡巡する最中に鐘が鳴ったけ一応足跡放置して御出掛け。
半刻程自室4、鍵を日付四桁にてうたた寝しとう。

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211 :越前リョーマ
2008/11/08 23:00

朝も昼も夜も、月は消える事無く存在し続けてる。
消えるのはきっと、見てない所為だから。



君の面影から滴が滴り落ちて其れを拭うとしたら振り解かれた。
背は向けず霧散した人型を見据えた儘、伸ばした掌の行き場を失って微笑する。

喩え満ち満ちて居たとしても後悔は消失ないし懺悔は未だ奏でて止まない。
胸に留まる微細な棘は如何やら抜け落ちる事を知らないみたいだ。

後悔しない様にと告げる傍ら、此れは本当の俺かと猜疑が産まれるんだ。
問う気持ちを飲み下して微笑う。深底は砂に埋めさせた儘。

隙間無く此の胸に抱く体温は果たして触れて居て良いのだろうかと不安が過って廻る。

貴方に向ける眼差しは微かにズレて行って、
(貴方に嘘を付いて居る様で)
貴方を捉える此の腕が掠って虚空を掴んで、
(貴方に告げて居る言葉が嘘偽り無き真意だとしても)
自らを抱き締めて仕舞う前に解放した方が良いのだろうか、
(何時か震えて来そうで酷く不安なんだ)
貴方で無く失う痛みを体感する前に。そう、総ては俺の為に。

(縋り付ける程、強くは無いンだよ)

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