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┗朝靄に消える笛の奏で詩(462-471/500)
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471 :
渡邊オサム
2009/11/16 19:12
冷蔵庫開いて見りゃあ有る筈のモンが見当たれへん。…おォ、倒れさす気か。外出禁止令下っとる身ィやし買い物する選択肢は端から無い。どないしろと。
アカン、ストレス溜まる。誰ぞ俺にとって究極の癒やしアイテム、無糖珈琲。恵んで下さい。
嗚呼、明日迄耐えられる気ィせえへんよって。
序でに煙草も切らした。何やねんな今日は。厄日か。
せやから俺は今独り身なんか、そうなんか。厄日の所為やったんか其らしゃあないな。何、違う?何が違うねん、其れ以外理由無いやろ、見付かれへんやろ。
未だ違う云うんならホレ、此のレポート用紙十枚全部使て詳しく説明しィ。停止日は明日午前九時、時間厳守やさかい。楽しみにしとるでェ。
……阿呆臭。カフェイン不足すると頭に花咲きよる。もう寝よ、御休み。
嗚呼、上の嘘やからなァ。本間に持って来んで良えで。
俺への愛の告白なら受け付けます、何て。
―――
蒸せ返る程の思考ンの渦に身を投じさせたいんや。
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470 :
仁王雅治
2009/11/14 23:24
君 の 笑 顔 が 泣 い て い た 。
光でも射さンのかね。
真夜中の訪問者と阿呆と気分屋と。其々の想い、其々の時間、何を感じ何を模したンか。
異なる暖かさ、似通う痛み、底知れぬ深さ、触れる事は赦されン。
空いた洞は埋めるべくして埋まるンよ。
空いた儘に於いては、広がるばかりやぜ。
何事も表が有れば裏も有り。
布団を掻き抱けば夢ン中へ行けるかのう。無音は嫌いじゃ。
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469 :
仁王雅治
2009/11/13 16:09
太陽を探して居る。寒いけ陽光を身が欲っするンじゃよ。夜空で陽は見えンきに見付け難いンはしょうがねェか。
小さな小さな可愛い子。自分の体躯を両腕で抱え込ンで必死に自身を守ろうとしちょる。誰から、かは良う分からん。彼の子しか分からンのじゃろう。
迷い、立ち止まり、苦しみ、振り切り、又歩み出す。繰り返し、ぐるぐると行きつ戻りつ何度でも。
俺に出来るンは文字を綴る事位やき一石投じるとは言えンかも知れン。
耳を澄ませとう。何もせンが其方に向けてじっと。
抱え込むンは、体に悪いぜ。
――…プリ、
生憎と割いて遣る言葉は無いンよ。察するンは容易でも発する事は出来んぜ。じゃて、無いンよ。―…情すら、な。
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468 :
切原赤也
2009/11/12 00:15
無駄に心配掛けて悪ィ。心遣い、有難う御座います。つか何時の間に来たンスか。
こう云う時は何も行動起こさないに限ンな。早々に寝る、御休み。
揺蕩う意識の底から浮上して瞼を開くと視界に移った覚えの無ェ物達が。
うつ伏せの儘で枕元から届く花の香りに気が付きゃ意識は暖かな夢の中に堕ちてった。
何の花だ此れ。綺麗だから何でも良っか。
昨日の俺と擦れ違い。
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467 :
越前リョーガ
2009/11/10 23:12
指先から転がる様に手離れた携帯電話から洩れた雑音が何故か懐かしくて鼓膜から離れやしねェ。
消去、保存。…保留、すっか。
―――
火照った頬に時折浮かぶ苦悶の皺、乱れがちな呼吸を堪えてンのが又辛そうでよ。側に居てやる事も何も無ェし、歯痒いったら無いわ。
手洗ったばかりの冷えた掌で額撫でて遣ったらちったァ楽に成ったのか表情和らげて呉れた物だからよ。態々冷水に両手を浸しに行った俺。
可愛い可愛い、生意気な彼奴の為にっつって何でもして遣っちゃうのよね。嗚呼俺って良い兄貴だ事。(何て、彼奴が聴いてねェから言える台詞。聴いてやがったら一発手痛いの食らう羽目に成っちまうからなァ)
明日は俺様特製の料理でも振る舞うか。食べて呉れっかは又別問題だがな。
> Wake up,Kitty.a tardy slip.
お兄ちゃん、心配で寝らン無いのよ。
――
> 冷 た い 雨 が 頬 を 濡 ら せ ば 、 君 が 泣 い て 居 る 様 で … ――
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466 :
仁王雅治
2009/11/08 01:17
好いた奴が見知らぬ異性と仲良う手握っとう姿を発見したら如何する。
俺はきっと其の場に立ち竦ンだ儘見送ってしまうんじゃろう。携帯開いて、閉じて、開いて、…閉じる。そして何事も無かった様に逆の道へと進み行くと思うンよ。
意地でも追い掛けると云うた友人には負ける気かと憤慨されたが、(其処迄責め立てる事柄で無かろ。此れは唯の机上論なり。)敗北と云う依りは其の程度かと俺の中で何かが下がるだけの話。真実と言い訳を交互に聴きながら判断せンとなァ。以後を。
人間千差万別、其々に感じ方受け取り方が異なる。やけ面白いンじゃよ。未知なる物に触れた時の駆け巡る感情、其れが大切なンやろう。
チラつくオーブが酷く鬱陶しかァ。消失して呉れンかの。
―――
夜は好いとう。静寂が孕んだ雑音を体感するンが心地良いけェの。全てに自己が融解して揺蕩う感覚と共に夢に堕ちるンよ。
仄暗い空間の中、何時もは流す音楽のボリュームを零にして両掌で耳を覆ってみた。無音が更に遠退く。
脈動する音の他に地の底が身じろぐかの様な音が聴こえる、と云ったンは誰じゃったか。
だが俺には水中に体躯丸ごと沈んだ時の様な印象を覚えたのう。何処か時間が遠く緩りと過ぎ行く様な不可思議な錯覚。嫌いで無か。
折り重なった氷が戯れた所為か汗ばみ出す。不意に足を滑らせ転ぶ音色は何故か幼子達を連想させた。
早く起きろ、と不機嫌そうに歪ンだ容貌が見えそうじゃ。
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465 :
仁王雅治
2009/11/06 18:57
鴉が鳴いたら帰ろ。
脚が向かう場所が帰る所。嫌々ならば後ろ向きに踵からタダイマ。
御家が一番。
―――
可愛ェ子。
良い事では無いンじゃろうが、言葉は悪いがちと利用させて頂こうか。互いに損はせン筈やけ、…のう。
―――
(11/10)
今宵雨が降って呉れたけホンに良かった。緩りと深く深く眠れそうじゃ。
歌声が聴こえる。何の曲じゃったかの、聞き覚え在る気がするンだがなァ。幾等思考に耽ってみても海馬が遣る気無いンか、輪郭すら思い起こす事が敵わンなり。
天使の歌声。ワイングラスの縁を滴で湿らせた指先で撫ぞると聴こえる不可思議な音色。雅な昔々の貴族が好んだンじゃと。
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464 :
仁王雅治
2009/11/05 01:56
視界内を浮遊するさながらオーブの如き乳白色。今宵の月の形に良う似とう。
冷えた床に口付け。今日は自棄に冷え込ンでいる様じゃの。何故、と呟けば触れた口唇が震え上がるけェ。
やけ御前サンは不得手なンよ。見透かす其の二つの眼が必ず射抜く。
何故理解っちまうかの。上手く取り繕うた心算だったンじゃが、…明日から詐欺師の名を返上した方が賢明かね。いっそ御前に献上して遣ろうか。
言葉で表現したならば御前は丸で麗らかな春の木漏れ日の様で。気付けば包ンで呉れとう。優しくすっぽりと、主張する事無く射し込む。
御前の言葉はホンに、暖けェ。
御前に一心に愛されとう御方はホンに倖せ者。
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463 :
仁王雅治
2009/11/03 23:17
何故俺は今、御前の側に居ないンじゃろうな。御前が泣いて居る様で、縮められン物理的な距離がホンに歯痒くて堪らンなり。
出来得る事ならば今直ぐ御前の許に駆け付け、強く強く、此の両腕で抱き締めながら優しく頭を撫でて遣りたいンに。
気付かンとでも思うとったか?ハ、俺を見くびりなさンな、詐欺師の目を誤魔化せるとでも。
――…俺の許に御出で。泣き止む迄何も云わず、唯々隣に居るきに。
十五夜は終わって仕舞ったが、彼の月の様に御前を導いて遣る。出来る限り、と言い切れンのが俺の情け無ェ所じゃのう。全く。
御前は強情で意地っ張りやけ、愛しい彼の子には弱みを晒け出せやしないンやろう。寂しがり屋の癖に。きっと彼の子にもバレちまってる。
なァ、此処に来ンしゃい。俺は何時も此処に居るだろ、一緒に立ち止まって空見上げる位はして遣れるぜよ。
眠れン夜は他愛無い日常的な会話を。御前が寝息を立てて夢路を辿る迄、口唇は閉ざす音を紡いで於くけ。
独りでは無か。周りを見て御覧。光を見失わン様に、涙は流しきって。
笑って魅せて呉ンしゃい。御前の笑顔は可愛いらしか。
―――
……逢いたい。逢いたい。逢いたい。
何度口にした事か。
――…逢えンがな。
居場所を俺は知らンきに。
御月様でも眺めちょるかのう。
嗚呼、…今宵はホンに、月が綺麗だ事。
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462 :
仁王雅治
2009/10/30 11:42
嗚呼、雨滴が温度を奪う。気付けば被っちょらンかった筈の毛布を握り締めて眠りに落ちて居た。
御前は未だ其処に居る心算か。ちィと動いてみたら如何じゃ。
いずれ濃霧に飲まれちまうぜ。
御前サン、気付いとう?最近棘の量が増加している事を。防護の為と理解はしとうが人に依っちゃあそうは見えンつう方も出て来よるぜ。
なァ、ちと自身を見詰めンしゃい。そして其の両腕で己を抱き締めて慈しンで遣れ。誰も咎めはせンのやけ。
嗚呼、御前の表情が足掻く其れで無かったンが救いじゃ。倖せに成りンしゃい。自身を大切に、毎日笑える様に。
其の穏やかな空気が揺らぐ事の無い様祈っとうよ。其ン雰囲気に触れる事は結構好ンどるんよ。御前らしい、柔らかな言葉を紡いで、織り成して。御前に似た姿を見掛ける度、懐古の時計が主張し出すンは秘密にして於こうか。
如何か、末永く笑顔を咲かせて呉ンしゃい。
嘲笑う事が出来たのなら楽に成れたンやろう。明日の夢を似た姿に望み排他し縋り付く。異なると詰ったとて微笑えば赦される訳では無いぜよ。先を見据えて泣きンしゃい、マ リ ア。
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