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┗9.806の誘惑(16-20/88)

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20 :ゲノレマソ
08/07-02:45

奴は笑う。たとえ窮地に自身が追い込まれていようとも。左様なればと笑む。親愛厚き者が其の剣を向けたとて、寧ろ其れこそが至高だとでも云うように笑う。焦れてならなかったモノ。奴にとって俺も一部でしか無いのだ。其れが露呈した時分、皮肉な事に口角が僅かに上がった。憫笑。結果論として俺は得たかっただけなのだ。

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19 :
08/05-00:08

兄弟の契りを交わしたとて。あいつが俺の全てを引き継ぎ、俺がいねェとあいつが存在しなかったとて。俺とあいつの根底は違う。姿形が其れを物語る。同じだが違う。俺が此方側に来たのは何時の事だったか。まだ彼の方が生まれてすらいない時だった。あの時、少し困ったように笑んでいた少年と出会い、現在に至る。誰もが忘れ去ってしまった名。まるで遠い異國の、黒檀の瞳を湛えた友人宅の制度のような関係。俺が俺で在り続け、現在もこうして自分という物が存在して居るのはあいつが其れを望んでいるからと言ってもいいんじゃねェだろうか。紅よりも固いモノにより結ばれ、存在の意味を問う。過去と現在の理由は変わった。幸福という物がひとつでない事を知る。違うが同じ。其の意味は在って無い様な物なのだと彼に教えられた。蒼い蒼い瞳の向こうに。焔のように揺らめいている。

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18 :大≠王
08/04-23:22

我が祖よ、其れは愛では無いのだよ。御前は虚構でも良いと其れを欲しているね。されど御前の求めている物は、虚構では無く真実なのだ。上手く隠しているつもりなのだろうが、残念ながら滲み出ている。故に積み重なるは虚しさばかり。与えられ続けていても、満たされる事が無いのは、其処が根底に鎮座しているからなのだ。可哀想な御子、我等の祖よ。御前は私たちが知る由も無い孤独に見舞われている。払拭され得ない闇の中に居る。暗闇の中、無造作に御手を伸ばしたとて、掴める物など高が知れている。左様な事、私の音で零さなくとも、優秀な御前には解かっている筈だ。愛情と友愛は似て異なる物。忘れてはいけ無いよ。私の時と御前の時は違うのだから。

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17 :神≠聖
08/03-23:34

とても眠い。睡眠はしかと摂取している。寧ろ寝過ぎなくらいだ。だというのに、どうして眠いのだろうか。自然と目蓋が落ちる。眠い。とても眠いんだ。

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16 :
08/02-21:52

貴方が居なければ、俺は存在すらしていなかった。此れは抗いようもなく事実である。言葉と言うものは不思議な物で、自身が思ったことを具現化させるには難しく、また、相手に伝わるのは限り無く零なのだという。故に、生きる者はすれ違うのだと言っても過言では無い筈だ。心が決め付けてしまう節も有るのも要因のひとつであることは否めない。貴方の唯ひとつの思い付きとも言える行為が、俺という存在に繋がり、果ては貴方の存在の意味に成り得たならば、俺は其れで十分だ。たとえ、貴方が変わってしまったとしても。此れもまた揺らぎようもない事実なのである。

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