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┗ジゼル(11-15/62)

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15 :
09/03-19:09

  嗚呼、夏が終わる。

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14 :
08/11-00:07

  苦手、と言われた。俺の、未来の別離に恐れるところを。しかし、その通りだろう。俺達はいつまでもこんな風にしていられない。いつかは別れる時が来る、あるいは、続くとしても何かしら関係を異にしたもの。ambiguousは嫌いではない、先の未来は分からないからこそ待つ楽しみがあるというものだ。けれど、この関係は必ず終わる時が来ることを知っている。どんなに愛してると囁き合っても、抱きしめ合って夜を過ごしても、いつかは終わりが来る。そう学んだ。そんなことを学ぶための恋では無かったけれど。結果として恋の終焉は絶望と愛憎を俺に植え付けた。今ではもう全く思い出すことはないと言えば嘘になる。どうしても思い出してしまって、彼奴の影を追いかけて、追いかけられなくて断念する。追いかけられないようにしたのは俺だ。だから、これで良いんだ。けれど植え付けられた別離に対する恐怖は、拭えない。元から苦手だったのも相俟って、大きな恐怖となって俺に圧し掛かっている。なるべく考えないようにとしているけれど、現在のことを考える以上未来のことを考えざるを得ず、深みに嵌ってしまう。今日という日がずっと、永遠に続きますように、なんて、もう願えない。

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13 :
07/16-15:32

  明日になれば全てが終わっていることが多い。喜びも悲しみも苦しみも。だから日が変わる瞬間が好きなんだ。今日が昨日になり明日であった今日が始まる瞬間。

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  手を取ってしまえば、寄りかかるのにさほど時間は掛からなかった。朧気に形取る幻想が耳元で囁くこともあるけれど、手を引かれて抱き締められればもう何も聞かなくて済む。幸せ、なんだ。恐らく、凄く。とても救われている。だから俺も彼奴を救いたいと思う。

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12 :
06/14-23:24

  時が経つことに薄れていく記憶。最早断片的になった穴だらけの記憶。いつまでも忘れない、なんて嘘だ。少しずつ水瓶から水が溢れるように、頭から抜け落ちていく。留めたいと思う記憶は特にない。留まらないならばそれまで。留まっているならば矢張り印象的で忘れがたいものなのだろうと思うだけ。

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  繋いだ手を離してみたりまた繋いでみたり。指だけ絡めて擽ってみたり。一見遊んでいる様に見えるだろうがそうではなくて、唯本当に繋いだまま歩み出して良いのか迷っているんだ。

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  好きだ、と俺を抱き締めて、俺の目を見て言うものだから、嗚呼、この幸せに浸りたいと思う。きっとその腕の中では俺は幸せで居られる。毎日愛の言葉を囁き合って、心と体を繋げて、充足感を得るんだ。何て素晴らしいんだろう。

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11 :
06/10-23:57

  手を引かれた。俺を過去から救い上げてくれるらしかった。惹かれたから振り払わなかった。

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