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Ringwanderung
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389 :
独
06/26-12:00
#20180626 12:00 -Leben-
最愛を抱き締めて眠る夜はとても穏やかだ。寝不足というのもあり眠りに落ちるのに大した時間はかからなかった様に思う。何時も目覚めは彼奴より早い。起こさぬ様にと彼奴の寝顔を見守っていると双眸が開き、朝の挨拶を交わす。
>穏やかな一日の始まり。
#今朝も暑くなりそうだな。
洗濯を干しながら焼け付く様な日差しに思わず腕捲りをした。出掛けるには良い日だが、生憎と今日も予定がない。愛犬の散歩ぐらいなものだろう。
#今日は兄貴も居ないし、
やっと先日に購入した本を読むことが出来そうだ。
また珈琲でも淹れるとしよう。
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19:40
夕方に何やら騒がしいと思って外を見れば、突然の豪雨だった。
瞬く間に地を染めた雨は針金を天に向かって張ったかの如く、一直線に落ちていった。彼奴が濡れていなければいい、と思った。そんな事を考えていれば、電話越しにローデリヒに「また考え事か」と言われてしまった。
最愛という存在はしっかりと俺の意識に根付いている。其れはまるで心臓に絡み付くように根を伸ばし、血の流れさえも牛耳っている気がするんだ。
馬鹿げていると言われそうだが、誰かを愛するということはきっとこういう事なのだろう。この根が生き絶えたとき、きっともう俺は此処に立っていられない。
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390 :
独
06/27-23:12
#20180627 23:12 -Leben-
>公園の傍に濃桃色の紫陽花が咲いていた。
菊の家では紫陽花といえば青色や薄紫色が多いようだが、フランシスの家では桃色や赤紫色の紫陽花が多く見られる。理由は土壌の水素イオン濃度の違いであるというのは世に存在する幾多の本が解説している通りだ。
#此れは先日に花屋で聞いた話だが、
花言葉というのはその花の色によっても意味が異なるらしい。折角なので紫陽花で調べてみたんだが、紫陽花の代表的な花言葉は『移り気』。青色や青紫色は『冷淡、高慢、辛抱強い愛情』、濃桃色のや赤紫色は『元気な女性』、そして、白色は『寛容』。色が違うだけで言葉の印象がこうも変わるのは面白い。紫陽花が別名『七変化』と言われる理由も頷ける。
鬱陶しい雨空に光が差すように濡れる紫陽花には、凛とした美しさがある。時が許すのなら、何も考えずに草木を眺めて過ごしてみたいものだ。世には紫陽花の名所が数多くあるらしい。
そういう場所へ足を運ぶのも良いかもしれないな。
>折角なら最愛と見に行ってみたいものだ。
何故こんなにも花に興味がいくのかと考えたが、
十中八九、彼奴の影響だな。
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0:06
59務絡みで考え事をしていたらこんな時間になってしまった。考えども考えども、考えねばならん案件も目を通さねばならん書類も山積みだ…此れでは優先順位を決めるだけで骨が折れそうだ。気が付けば、日が変わってしまった…今夜も彼奴の隣で眠ろう。
>Gute Nacht, Arthur.
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391 :
独
06/28-20:10
#20180628 20:10 -Leben-
最愛より先に家を出て、最愛より後に帰宅する。今日は俺の方が少しばかり早かったがな。思えば昔もこんな感じだったな。最近は夜に顔を合わせれば、お互い疲れた顔をしている。互いに59務が多忙なのだから致し方ないところではある。
1日のうちの僅かな時間でも最愛と話し触れ合うことができる幸せというのは計り知れない。不思議なことに向かい合って話しをするよりも、彼奴に触れながら話す方が素直に話し易くなる気がするな。不器用な俺たちにはこれが良いのかもしれないな。
彼奴と挨拶を交わす度に思うことがある。
>此処へ戻ることができて良かった、と。
あと数時間後には記念日になる。
大切な日だ。
#明日はお前と少しでも祝えたら嬉しい。
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本日、本棚を更新した。>>64
昔、俺の手記を純愛と称してくれた者が居たが…今は純愛というには程遠いな。
きっと『狂愛』の方がしっくりくる。
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393 :
独◇
06/30-11:01
#20180630 19:49 -Leben-
>早朝から愛犬たちと散歩に出た。
既に光りを差す空は日が高く上がると暑くなりそうな陽気だった。公園の木々が青く、その向こうに見える雲は眩い白さのまま早足に空を流れていく。朝の風は気持ちが良い。これが数時間も経てば熱風に変わるとは思えない程だ。
今日は洗濯物がよく乾くに違いない。
昼下がりに何時もの様に兄貴が押し掛けて来た。
昨晩言っていた予定と今日の予定が全く違う事に困惑を覚える。無計画的な事は苦手だが、其れが通じる様な相手だとは思っていない。結局、兄貴に言われるがままキャンプ用品を積んで山へ向かった。
#ハンモックの気持ち良さは罪だ。
場所を確保して早々、兄貴は頑丈そうな木を探しながらハンモックの良さについて熱弁していた。確かに其の気持ちはわからんでもない、野外でのハンモックの心地良さは素晴らしい。
木陰で作業するとは言えど、この時期の火起こし作業は苦行の様な熱を放つ。しかし、火を起こさねば調理が出来ないのだから仕方がない。豪快に歌いながら野菜を切る兄貴を横目に俺は汗だくで火の管理をした。こんな日に男二人でカレーを作っている。何故こうなったのかと我に返った所で、兄貴にしか理由が見当たらず、俺は黙って己に割り当てられた作業をこなした。
#クーラーボックスには冷えた炭酸飲料。
酒でもあれば更にテンションも上がったことだろう。組み立て式のテーブルには出来上がったカレーとパンとヴルスト3種。炭酸飲料で乾杯して其れらを食した。こんな休日も悪くないと思ってしまうところが、兄貴に甘いと他者に言われる所以なのだろう。
>見上げれば空もすっかり夏模様だ。
>また最愛とも出掛けたい。
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394 :
独
07/01-20:21
#20180701 20:21 -Leben-
>今日の天気も快晴だった。
昨日は外出したため、今日は自室で肉体を休ませることにした。珈琲を飲みながらパソコン内のデータを整理していたが、やはりデータと言えど思い入れのあるものは捨て難い。結局、大してデータ容量が軽くなることはなかった。
#今日から7月が始まった。
季節はすっかり夏に移り変わったらしい。気が付けば今年も半年が過ぎていた。長く生きていると時間という概念が欠落してくるものの世が季節を語ると気付かされる。今年の夏は何があるだろうか。
>何か楽しみを作りたいものだ。
休日に最愛が居なくとも、
俺は変わらず彼奴のことを考えたりしている。最近は恐ろしい位にとても穏やかな日々が続いている。挨拶を交わし、頬や髪に触れ抱き締め、そして、キスをする。理性と本能の狭間で揺れる事もあるが、今は理性が以前にも増して優勢といったところだ。
#最近はよくフランシスに茶化される。
フランシスは話のネタを見つけると、まるで弱味でも握ったかの如く絡みが増える分かりやすい男だ。特に人の恋路に首を突っ込みたがる上に、惚気話を聞かせろ、などと非常にタチが悪い。俺がその手の話をするのが苦手なのを知っていてこの有様なのだから、本当に困った奴だ。そのくせ自分の話になるとはぐらかす。全く何がしたいのだろうな。
>惚気話をするのは苦手だ。
>気恥ずかしい上に無性に彼奴に会いたくなる。
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