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Ringwanderung
 ┗74,75,84,86,92

74 :
10/11-19:45

彼奴が59務で1日居なかった。

だからと言うことではないが、
午前は朝から洗濯や掃除を済ませ、
午後は諸用で外出した。

此れは何ら変わらぬ日常。

何時しか隣に彼奴がいない事に、
違和感を感じる様になっていた。
其れは何時からだっただろうか…。

彼奴が隣に居る事が、
当たり前になってしまった。

互いに仕方のない事だと、
理解しているはずなのに可笑しなものだ。

だが俺は願ってしまう、欲して止まない。
叶わぬ事であるのは、
俺自身が一番よく分かっている。

それでも、

>>常に俺の手の届く所にいてくれ。
- Sei doch immer bei mir nahe zum Greifen. -

所詮、ただの戯言に過ぎんのだ。
愚か者だと笑いたければ笑うといい。

[][][]

75 :
10/12-07:10

#彼奴の為に綴る10のこと
アーサーのいない休日に持て余した時間に白紙へと綴った言葉を此処に残す。もしお前が同じ様に時間を持て余したのなら読んでほしい。
( 最愛以外閲覧注意 )





>> null
”Guten Morgen.” ”Good Morning.”
何気なく交わす挨拶に、今だ俺は幸福感を募らせている。お前はどうだろうか、同じ気持ちだったらいいんだがな。

>> eins
…触れたい、抱き締めて、其の白い首筋に歯を立てたい。幾度となくキスをして、鼓動が重なる程に体を寄せて、お前を感じていたい。あの声で俺の名を呼ばせたい。

>> zwei
他から見れば、この数日など大した時間ではない。だが俺にとっては違う。正に此れは苦行だ。本来であれば、1日足りとも離れたくはない、ほんの数分でも構わない、お前の顔が見たい。この感情が重症と言われればそうかもしれん。お前はこんな俺の執着心をどう思うのだろうか。時々、とても不安になる。

>> drei
”127回”
俺が此の手記を書いてお前を呼んだ回数だ。アーサーやら彼奴やらお前やら、色んな形で俺はお前を呼んでいるようだ。此処に記された回数が、多いのか少ないのか正直俺には分からない。だが、これからもこの数値が伸び続ける事だけは、今の俺にも確実に分かることだ。

>> vier
時間を持て余した結果、出逢ってから今までのお前との思い出を眺めていた。それでふと思った事があるのだが、お前は俺を縛るのが好きなのだろうか。

>> fünf
時々思うんだ。お前をめちゃくちゃに_したい。お前が俺にする様に腕を拘束してもいいのだが…俺はお前の視覚を奪いたい。目を布で覆ってしまえば、お前の神経はもっと俺に向くだろう。俺の声や手の感触から体温まで、その過敏になる体で感じさせたい。焦らし続けて懇願させたい。そのまま俺の事しか考えられなくなればいいとさえ思ってしまう。こんなのはまだ願望の一部にしか過ぎんのだが…こんな事を言ったらお前は呆れるか、それとも俺を嫌うか。

>> sechs
寂しいという感情をお前も抱く事があるか。お前は俺と似ていない様で何処か似た部分がある。相手に取って迷惑だと思う事は、必死に押し殺そうとするだろう。少しずつお互いにその癖を直していきたいものだな。きっと二人なら直るだろう。確証はないが、そんな気がしてならない。

>> sieben
俺は呼吸をする様に至極当たり前にアーサーの事を愛している。此れは前にも一度、此処へ記した事があるな。俺はあの時と何ら変わらず今日も同じ事を考えている。

>>acht
お前は幸せなのだろうか。
俺を必要としてくれているだろうか。
アーサー、俺はお前を苦しめてはいないか。

>>neun
問うばかりでは仕方がないな。
だが気になってしまうのは、お前を愛する故だと理解してほしい。俺は自信家ではないんだ。自信がなく不安だ。だから、心配性な俺は日々鍛錬を積むんだ。努力をしている事で安心感を得ているだけに過ぎない。アーサー、お前は此れを読んで何を感じているのだろうな。

>>zehn
アーサー、愛している。
帰ったらお前を抱き締めてもう一度言おう。


さて、行ってくるとしよう。

> Ich liebe dich.
#彼奴の為に綴る10のこと

[][][]

84 :
10/19-17:23

彼奴とゆっくり過ごせる日を、
待ち侘びては時間だけがいつも過ぎていく。
毎日顔を合わせてはいるはずなんだが、
欲深くも会話以上を求めそうになる。
そんな時間など何処にも有りはしないと言うのに。

最近の俺たちと言えば、
喧嘩ではないが仲睦まじいというには、
少し微妙な空気になる事が少なくはなかった。

”59務の疲れのせい”と言えば、
其れは只の言い訳だ。
現に俺は己の感情を操縦しきれず、
大人気無い事をしたのだからな。
それについては、
言い訳する前に反省すべきだ。

よって、
俺は改善すべく努めなければならん。
#言わば今後の課題だ。

しかし、
課題はそれだけではないな。
根は俺が思っているよりも、
ずっと地中深く眠っているようだ。

だが、諦めるつもりはない。
少しずつでいい。
向き合って行くとしよう。

改善されるのかどうかを問われれば…
そうだな。

>それはまだわからないな。
 - Das lässt sich noch nicht abschätzen. -

今日は俺が彼奴の帰りを待つ日だ。
珍しい事だが時の流れが遅い。

[][][]

86 :
10/20-23:58

最近、何かと俺の手記は話題が暗い。たまには明るい話題も必要不可欠である、とは思っているのだが…何を書いたらいいか分からない。色々考えた結果、彼奴について綴る事にした。俺の最愛であるArthur Kirklandという男についてな。

アーサーはとても表情豊かだ。照れたと思えば拗ねていたり、時々哀しそうな顔をしている。知れば知る程、色んな表情で俺を魅了して止まない。しかし、あまり俺に甘える姿を見せない、稀に見せてくれる事もあるのだが回数でいうと非常に希少だ。酒を飲んだ時は、甘えたになる様だが、暫くは禁酒みたいだからな。見る機会は無いだろう。人の心配や厄介事には敏感なくせに、自分の事となると途端に無頓着になる。其れは俺がどうこう言ったところで、彼奴の形成する一つの要素なのだろうから…今更どうなるものでもない。其れに、その優しさが俺を惹きつけている事は間違いない。

と、自分で書き出しておいて何だが…恥ずかしいものだな。今回はこのぐらいにしておこう。

[][][]

92 :
10/24-00:00

お前を妻として迎えてからまた一ヶ月が経った。まだと言うべきか、もうと言うべきか。お前が59務に出向いている時に考えていた。結局、答えは出なかったのだが…どちらにせよ、大切な時間である事には変わりはないからな。お前が居なければ時間は長く感じ、お前と過ごす時間というのはあっという間に過ぎて行く。

きっとどんなに待ち侘びた約束の日ですら、
刹那的に終わってしまうのだろうな。

考えない様にしている、と強がりを言ったりもしたが、何も考えない訳ではない。浮かんでは消してを繰り返しているだけに過ぎない。

俺の脳は例えるならば、黒.板に近い。
考えたくない事柄が浮かぶ度、荒々しくその思考を全て消していく。白く汚れた其処は靄がかった様に残ってしまう。水拭きしたからと言って消えるものではない。時間が経てば、薄っすらと浮上して、再び考えた記憶を呼び起こしてしまうものだ。

だが、一つ気付いたことがある。
固着して考える事は全てお前に関する事のようだ。

瞬間的にどんな感情を抱いていようと、俺の思考はすっかりお前に支配されてしまったのかもしれんな。日々深くなる愛情以上の何か、この感情を何と表せば伝わるだろうか。

>わかるだろうか?
  - Hast  du es gesehen ? -

言葉に出来ないのなら、此れも体現するしかないということだろうな。愛情という言葉であっさり纏められてしまう程、俺は単純思考な男ではないんだ。

お前が一番其れは良く知っている、
のかも知れんがな。

[][][]



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