一覧
┗鳥啼(4-8/8)
▼|
前|次|
1-|
新|
検|
書込
8 :
日
11/29-19:02
>>>3809勧酒澳様
この様な散文を本棚へなど、誠にありがとうございます。
>くちなしに
山吹の衣をお贈り致しましょうか。口の無い私には、それしか術が御座いませんので。
この場での思ふは、感謝の念とお捉え下さい。
[
返][
削][
編]
7 :
日
11/25-19:39
>今でもべつに/お前のことを/おこつては/ゐないんだ
長い長い時間の末、不注意で漏れた深い嘆息、小さな風の音。
もう駄目らしいと言う貴方の声音。
貴方の許しの代償が貴方の命であるならば
私は永遠に、莫迦だと罵りあいながら貴方と生きていたかったのです。
杉苔や銭苔に満ちた永遠の棲家で、貴方と共にありたかったのです。
莫迦、莫迦。
ああ、一等の莫迦は貴方を逃せなかった私。
[
返][
削][
編]
6 :
日
11/19-12:09
>お前なしでは生きてゆけない
×月××日×曜日
ーーーが昨日の午過ぎから帰りません。もう帰らぬのではないかと、一日ぢゆう涙が止まりません。
帰つて来たら「どこへ行つていたのです」と云ひたい。
×月××日×曜日
ーーーは帰つてきません。ーーーの事で頭が一ぱいで、今日の順序をどうしていいか解らないのです。
×月××日×曜日
もうーーーの帰つてくる見込みは薄くなつた様に思ひます。ーーーが出て行つた翌くる日の晩の大雨が恨めしい。
#迷い人
#××××××の×××に×××。お心当の方はお知らせ乞××戻れば乍.失.礼.呈.薄.謝××××円電××××。
×月××日×曜日
突然大雨が降り出しました。
×月××日×曜日
ーーーはまだ帰りません。いつ迄も涙が止まりません。
ーーー、ーーー、と呼んで泣き入るのです。
×月××日×曜日
雨、ひどい寝不足。
×月××日×曜日
ーーーが出ていつてから×××日目です。
×月××日×曜日
ーーーや、ーーーや、ーーーはもう帰つて来ないのでせうか。
ああ、随分滲んでしまつた。
これは涙か雨粒か。
[
返][
削][
編]
5 :
日
11/18-18:44
>君がため
彼の方の為ならば、何を命を惜しむ事がありましょう。
けれど、けれども、彼の方と共にする時が愛おしく愛おしく堪らないのです。
もう一時、もうほんの少しでも構いません。たった一秒でも長く共にありたいのです。
ああ命が惜しい。
命を惜しまぬ戀を、数多に傍観して参りました。流れ行く時を惜しむ戀を、数多に諦観して参りました。
[
返][
削][
編]
4 :
日
11/11-14:59
>何でも大きな船に乗っている
絶間なく黒い煙を吐いて、蘇芳を追いかける。
「この船は西へ行くのか」と問うた者があった。
金牛宮の七星、神の創造したもうた地平線、洋琴の調べ、ぼちゃんと小さな水しぶき。
何にも耳を傾けず、ただ一定の速度で陽を追いかけるその船の振動が、酷く恐ろしいのです。
地平線は遠く陸は見えず。それが酷く不安なのです。
時折、指を絡めている筈の彼の人の体温すら、感じられなくなるのです。
いっそのこと、不安気だったゆきずりのあの方の様に、ぼちゃんと。
いえ、いえ、甲板から足を離す勇気すら持ち合わせていないのです。
必死に必死に彼の人の体温を探り、彼の人の甲に頬を擦り寄せる事が、精一杯の勇気なのです。
[
返][
削][
編]
▲|
前|次|
1-|
新|
検|
書込
[
戻][
設定][
管理]