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┗ひとりで留守番日記(39-43/57)
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43 :
子独
02/17-21:21
この前、兄さんが帰ってきたときにちょっとドキッとすることがあった。
>「そういえばお前」
兄さんは雑談の最中に普通の声で言った。
>「面白かったか?あの本」
最初はなんのこと言われてるのかわからなかった。
でもよく聞いてたら、おれが兄さんがいない間に兄さんの書斎で読んだ戦術書のことを言っていたみたいだ。
勝手に部屋に入ったのを咎められているわけじゃないってわかってほっとした。
ほっとしたら、次に不思議になった。
兄さん、あんなにたくさんある書斎の本の中からまるで見てたみたいにおれがどの本を手に取ったかわかってしまったんだもの。
もちろん読みっぱなしになんかしないで、読んだ本はちゃんと元の位置に戻した。
>「ちょっとだけ位置がズレてたからな」
そのズレなんてほんの数ミリじゃないだろうか。
書斎に並ぶ膨大な本の一冊のミリ単位のズレを数週間家を空けていてもわかってしまうなんて兄さんはすごい。
すごいのを通り越してちょっとおかしいんじゃないかとすら思う。
普段は全然神経質な性格でもないし整理整頓に厳しいわけでもない。
実際兄さんの本棚っていろんな本がいろんな所に入っててごちゃごちゃしてるし。
著者別にも内容別にも年代別にも並んでない。
けど何がどこにあるのか兄さんは全部わかってるようだ。
兄さんにしかわからない分類法に基づいて整理されているんだろう…おそらく。
机も引き出しも棚の小物も、おれが見ると一見ごちゃごちゃしてるようだけど、ちゃんと整理されているに違いない…と信じたい。
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42 :
子独
02/14-07:10
兄さんがいない朝はいつものことだ。
おれはまだ弱いけどもう小さい子供じゃないから、兄さんがいなくても朝の身仕度には何も問題ない。
それでも、窓辺に兄さんの鳩が来ていないか確かめずにいられないんだ。
少ししか離れてないのにもうさみしくなってきた…なんて、手紙には書けないな。
兄さんのことだから心配するに決まってる。
いつまでも兄さんに甘える子供だって思われても困るしな。
子供のままじゃいつまでも一緒に連れて行ってもらえないから。
゚・*:.。..。.:+・゚
兄さん、そちらの朝はどうだ?
こっちは寒いけどよく晴れてるよ。
兄さんの無事を祈ってる。
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41 :
子独
02/12-07:00
しばらくは忙しそうで鳩もなかなか飛んでこない。
こういうときこそおれがしっかり留守番しなきゃ。
疲れて帰ってきた兄さんが安心してただいまを言えるように。
おれが弱気になっちゃだめだ。
きっともうしばらくの辛抱だから。
゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚
>>>3898
あなたの本棚にも並べてくれたんだな。
ちょっと気恥ずかしくもあるけど、入れ返してくれてうれしい、ありがとう。
少しずつだけど海上戦術も勉強中なんだ。
脚色された愚兄の土産話と並べるのも失礼とは承知しているが、あなたの綴る話は兄さんが遠征から帰ったときに聞かせてくれる武勇伝にどこか似ているところがある。
暇潰しだなんてとんでもない。
これからもあなたの話を楽しみに待たせてくれ。
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40 :
子独
02/07-22:43
やっぱり兄さんは優しい。
いつか兄さんについていけるように体を鍛えることにしている。
ローデリヒはまだ早いって言うけど兄さんは珍しく賛成なんだ。
基礎的な体づくりをしておくことは重要なんだって。
でもやっぱり思うようにいかない日もある。
上手くメニューをこなせなくてノルマまで到達できなかった。
体調が悪いわけじゃなかったのに。
普段は気持ちの切り替えも大事だって気合いを入れ直して明日に備えられるんだけど、今日はどうしてかそれが上手くいかなくて、ちょっと落ち込んでしまった。
兄さんは、どうして何も言わないのに気付くんだろう。
兄さんからの手紙を読んだら元気が出た。
これから返事を書こう。
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39 :
子独
02/06-22:13
昨日のことはおれの勘違いだったらしい。
ほっとしたが、気を抜かないようにしないと。
想いを告げるまでは秘密にしておきたい。
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