素敵な週末を
医者という仕事には休みがないらしいと聞いていたが、本当にないらしい。当直明けに迎えに行った次の日も普通に朝から出勤だと言うから、代休ねぇのかと聞いたがあるわけ無いだろ、だとよ。あるわけ無いわけねぇだろ、と思ったが全て賃金になるらしい。端金だが、と笑っていたが笑い事で済ませていいのか。そして今日も当たり前に遅くまで仕事だった先生の送迎係をこなしていた。
日付が変わったあとの連絡は珍しいなと思ったが、
>今何している
>間違えた
>日付が変わっていた
>忘れろ
なんて日付が変わったことも気づかねぇような奴から連絡きたら流石に心配になるだろう。車があるから迎えはいらないと駄々をこねるやつを明日も送るから、そうじゃなきゃタクシーで行け、と丸め込んで助手席に詰め込んだ。今日もおやすみ3秒かと思ったがぶつくさ言いながら起きている。流石に夜中に呼びつけたオレに悪いと思っているらしかった。そう思うならもうちょい……ああいや、仕事のことはコイツのどうにかできる範疇を超えてそうだから、これは仕方ないことなのかもな。
もうこのままうち来て泊まれば?飯も風呂も用意するし、何もしないし、と誘ってみるが首を振られる。自宅に必要な資料がある、今日はどうしても一人で眠りたい、だってよ。資料なら明日の朝とりに寄っていいし、別に一緒に寝なくても客間ならいくらでもあるから遠慮はいらねぇよと言ってみたんだが、
>あなたはすぐそうやって自分の城に囲い込もうとする
>よくないぞ
と怒らせちまった。う、…図星。言い返せずに黙っているとぷいっと外を向いてる。どうも今日はご機嫌斜めだな。腹が減ってんだろうな、きっと。
もう少し走って相手の家の門の前に横付けする。眠ったかと思ったが起きていて、ついたのが分かるとこっちをじぃっと見つめてくる。まだちょっと怒ってて、このままお休みはちょっと寂しいから機嫌を取りたかった。ごめんって、といえば何に謝っているんだ、と声はまだ少しトゲトゲしてる。いつも囲い込もうとしてるから?と言ったら、
>マヌケ
とちょっと笑ってた。お前の前ではオレはいつもマヌケだろうよ。
>あなたといると甘えてしまう
>きっと触れたくなって困る
>だが流石に体力の限界なので今夜は遠慮する
そんな事を言って帰っていく先生を、危うく無理やり連れて帰りそうだった。ぐっと握りこぶしを握って我慢したオレを褒めてほしい。
>また週末に呼ぶ
……なんて甘く囁かれて、待てんのかな。心配になってきた。
日付が変わったあとの連絡は珍しいなと思ったが、
>今何している
>間違えた
>日付が変わっていた
>忘れろ
なんて日付が変わったことも気づかねぇような奴から連絡きたら流石に心配になるだろう。車があるから迎えはいらないと駄々をこねるやつを明日も送るから、そうじゃなきゃタクシーで行け、と丸め込んで助手席に詰め込んだ。今日もおやすみ3秒かと思ったがぶつくさ言いながら起きている。流石に夜中に呼びつけたオレに悪いと思っているらしかった。そう思うならもうちょい……ああいや、仕事のことはコイツのどうにかできる範疇を超えてそうだから、これは仕方ないことなのかもな。
もうこのままうち来て泊まれば?飯も風呂も用意するし、何もしないし、と誘ってみるが首を振られる。自宅に必要な資料がある、今日はどうしても一人で眠りたい、だってよ。資料なら明日の朝とりに寄っていいし、別に一緒に寝なくても客間ならいくらでもあるから遠慮はいらねぇよと言ってみたんだが、
>あなたはすぐそうやって自分の城に囲い込もうとする
>よくないぞ
と怒らせちまった。う、…図星。言い返せずに黙っているとぷいっと外を向いてる。どうも今日はご機嫌斜めだな。腹が減ってんだろうな、きっと。
もう少し走って相手の家の門の前に横付けする。眠ったかと思ったが起きていて、ついたのが分かるとこっちをじぃっと見つめてくる。まだちょっと怒ってて、このままお休みはちょっと寂しいから機嫌を取りたかった。ごめんって、といえば何に謝っているんだ、と声はまだ少しトゲトゲしてる。いつも囲い込もうとしてるから?と言ったら、
>マヌケ
とちょっと笑ってた。お前の前ではオレはいつもマヌケだろうよ。
>あなたといると甘えてしまう
>きっと触れたくなって困る
>だが流石に体力の限界なので今夜は遠慮する
そんな事を言って帰っていく先生を、危うく無理やり連れて帰りそうだった。ぐっと握りこぶしを握って我慢したオレを褒めてほしい。
>また週末に呼ぶ
……なんて甘く囁かれて、待てんのかな。心配になってきた。