¶:遅ればせながら。 明けましておめでとうございます。未だに元旦のメールが返信し切れていない亀のようなとろさは、去年と相変わらず。前のノートの最後からもお分かりなように、499がラストと知らずに書いてしまったわけだが。もう個人的に突っ込みは頂いているので、このノートが終わりに近付いたら前以て指摘して貰えると有り難い。うっかりしないように気を付けるつもりだが、解らんしな。 今年も宜しくお願いします。 ¶:ひとえごころ。 根元から白く霞み、緩やかに枯れゆく姿が儚く映るのも偏に。 拡散と認識。 焼き付く色こそ、偏心。 ¶:裏腹に、秩序。 溶けた後に残るモノは、結露とはまた少し違って微かな温度を宿す。 その温度差が交わらない境界となり、触れながら隔たり合う。触れたら温かく、また冷たく。滑らかに、絡み付く。掌と甲を重ねて結んだなら、どうして交わりましょうか。 そんな距離を、愛しく思えば。 (裏腹と秩序。密接で在れば在る程に、抗う事が適わないのだろう。) |
¶:手作り弁当。 何故ハンバーグがそぼろのように崩れたのか。 ……まあ、メインはオレのカニさんウインナーだからハンバーグ(とは呼べないかもしれない物体。)はどうだって良いだろう。そうに違いない。作る前に店で弁当用品を見たら、ご飯に色と味を付けるふりかけが売っていた。それで淡い水色と白緑色にしてみた、色のチョイスは察して貰うとして。後々考えると寒色を見ると食欲が減少するのは判っていたのだが、薄い色だったから大丈夫かと思って混ぜた。後悔はしていない。綺麗な色だったしな。 他は野菜炒めを頑張った。入魂するくらい一つ一つ丁寧に切った。次は型で抜いて形を変えられたら完璧に違いないと思った。一度出来たスクランブルエッグはぐずぐずの卵と化したので、スクランブルエッグに見える所だけ詰めた。 メッセージカードは何だったか……キスマークはやっぱり要らないという話だったように記憶していたから、普通のメッセージにした。何か違ったなら言ってみろ、聞いてやらない事もない。今日の時間の掛かり具合から、後3時間早く始めたら余裕を持って作れそうだと思う。まあ、レパートリーも少ないし、当分作る予定もないから良いが。 オレの弁当を食いたいとか、相当腹に自信があるようだが大丈夫なのだろうか。正露丸も一緒に入れようかとも思ったのだが、オレの初めてで腹を壊せるなら本望だろう?もし腹を壊したなら、優しくそこを撫でてやっても構わないのだよ。 まあ、明日も良い子に頑張れよ。 ¶:這い寄るヒトデとルービック。 高尾のスクープ写真シリーズ(オレが勝手に命名。)が、凄い。驚いた……ヒトデ……いや、あれは呪いだろう。そう考えたら少しは格好良く見え――ないか、なるほど。高尾からのレポートに期待をしている。ヒトデは一匹なのか?そこが一番の期待ポイントなのだよ。 気になる。 |
¶:おしるこが欲しい話。 相変わらずこのバカがオレに対して失礼なのだが、未だに新年会気分が抜けていないのだろうか。オレが貴様に無礼講を許した覚えはないのだよ、バカめ。弁当を最初に頼む時は『宜しく』だった筈なのに、いざ食べてみれば『ほ/か弁よりかは不味いがスーパーの弁当よりは美味かった』だぞ。何様のつもりなのか。 初めて弁当を作った相手にこの言い草である。だからお前はダメなのだよ。朝から何時間も掛けて作ったのに、酷いと思わないか。以前はカニさんウインナーだけでも我慢出来るとか何とか言っていたのに、今ではハンバーグ(?)にケチを付けるような男なのだ。愛の足りないこいつでは、手料理に必要不可欠な愛情という名の隠し味にすら気付く事はあるまい……やれやれ。食べる奴がこれではオレの料理の腕前もなかなか成長しないのではないだろうか。ムカつくから毎回ハンバーグとカニさんウインナーは入れてやろうと思った。ハンバーグを作ったらちょっとした立体パズルになっただけなのに、もっと褒められて然るべきだと思う。これはおしるこをもっと貰わないと許せないレベル……そう、1ケースくらい。 友愛とは、なんて薄情なものかと。 (そんなこんなで。) 日記についてはもう良いだろう、解っているのだよ。もう覚えた、499だ。解っているのだよ。 オレのハンバーグをディスリスペクトするのはいい加減にやめないか、後悔させるぞ。あと、お前はオレのカニさんウインナーのあの躍動感と雄々しさに何も感じなかったのか。そこら辺の弁当に生息しているまるっこい蟹になんて負けない、立派な蟹らしさだったろうに……お前は本当に残念だ。もう少し見る目のある男だと思っていたのに、どうやら買い被り過ぎたようだ。 何だかしょんぼりしてきた。 オレのカニさんウインナーを食べるに相応しい相手を探さなければだな……違いの解る奴、誰か頼む。 ¶:ヒトデ2匹と鯖缶の話。 結局、ヒトデは2匹居たようだ。高尾は笑わずに居られたのだろうか。今日もミーティング中にえらい笑っていたが、きちんと話を聞け。何なのだよ今日は、青峰といいお前といい……まあいい。最近のオレの交友関係の所為で、青峰と言っても上手く認識されずに毎度話の前に軽い説明を挟むのを面倒臭がっていたら高尾のナイス・パス。『え?腹壊した方?』「ああ、何ならもう鯖缶で良い(ほ/か弁云々の後なので割と投げやりである。)」『おっけ』 鯖缶でも充分過ぎるな。……む。鯖缶の話をしたら食べたくなってきた。水煮が一番美味いと信じている。 そんな、ヒトデと鯖缶の話。 |
¶:安定に揺られて。 夜風が止んだ後に残った寝息は、秒針が消してしまう。夜が明ければまた静寂が訪れると知りながら、そっと耳を澄ませた。凍える吐息も凍る背も、隙間に埋めて眠りに落ちる。 先に揺れるブランコは、白い。 遠くまで飛べるのは振り子次第なのだと。いつまでも座っているオレには適わないと、そういう話なのだ。 漕いだら止める。そうする事で安心を得ているオレは、ひどく自分が老いたように思えた。 彼の漕ぐブランコは高く。遠い。 ¶:あるといいながある。 いつも色々な事を考えさせてくれる、貴重な縁だと思っている。お前の事をまた少し知れた気がして、不謹慎かもしれないが――嬉しく思った。最近世話になりっぱなしだが、これからも色々な事を話そう。 お前が居たら、頑張れる気がする。 朝起きたらきちんと水分補給をするのだよ、冬場は乾燥し易いからな。 おやすみ。 |
¶:犬バトン。 貰っていたのを今更消化してみる。 >犬バトン >これが回ってきたら次に書く日記の語尾すべて に「わん」「きゃんきゃん」「くぅーん」等をつけなければならない。 >好きな人の名前は必ず「ご主人様」にすること。 >日記の内容自体は普段書くような当たり障りのないもので構わない。 >日記の最後に5人!回す人の名前を記入するのを忘れないこと。 >既にやったことがある人でも回されたら【何度でも】やること。 家族がもう風呂に入ると言うから、ついでに入ったのだが、今入ったら眠る前が辛い気がしたのだよ……くぅーん。体温が低いとあまりヒートテックの恩恵が受けられないから、部活の時と湯上がりくらいでしか着用出来ないわん。身体が冷えている時に着たらえらい冷たいだろう、だからあれが暖かい服だとはなかなか信じられなかったわん。 ぼんやり髪をタオルで拭いつつ、このバトンについて考えてみたわん。このご主人様って、オレの場合誰の事を呼ぶのだろうか?くぅーん。ぴんとこなかったので、『おしるこ⇒ご主人様』でいこうと思うわん。今日はまだ、ご主人様とあえてないわん……青峰がうちの近くの自販機にご主人様が帰ってきてると言ったからか、本当にうちの近くの所にご主人様が回帰していたのだよ、わふっ。けれど、オレの好きな第一ご主人様(大納言。)ではなかったのだよ……くぅーん。 ご主人様……少し身体が冷えてきたからご主人様にあたためて貰いに行ってくるわん。愛しいご主人様にあいたいのだよ、くぅーん。第一ご主人様とはなかなかあえないけれど、第二ご主人様(ノーマルのつぶ入り。)と仲良くするわん。 第一ご主人様……くぅーん。 バトンを回す人は、オレと頻繁に話しているお前にしようか。日記でやってくれても良いし、話す時にわんわんしてくれても構わない。何となく見てみたいから宜しく。 他の人は、今回は遠慮しておく。 |