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┗1622.玉散る刃の巡恋歌(162-166/186)

|||1-||||リロ
162 :朽木白哉
2012/03/20(火)00:16:55

得られぬ哀しみに打ち拉がれる位ならば、潔き降伏の旗を掲げるべし。
然すれば、汝、純白の御旗を闇に染める術を知る事になろう。

まこと恐るるべきは深淵に潜む悪鬼にて、自ら対峙したる閻魔は其の影にしか過ぎぬ。
見極めが利かぬ理性を以って、玉散る刃など奮うべきではなかろう。
傷付くのは貴様では無い。
貴様の真に護りたき者を、貴様自らの牙で喰い千切る事になる。
何故其れが解らぬのか。



斯様にも稚拙な道理が解せぬうちは、傲慢で怠惰な眠りに耽るがいい。







万年の惰眠を貪り給へ。








── 道化師ノ夜 ──

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163 :志波海燕
2012/04/07(土)03:09:13

指先から零れちまう詞達は、何を求めて何処へ逝くんだかな。

俺自身でさえ行先なんざ不明で、ぐるぐる廻ったように見えるセカイん中を、更にぐるぐる周る燕が見えた。
まるで、左様なら、と。
別れを続けるが如くの仕種だけを残して嘘みてえに晴れ渡った昊を、俺は唯々見上げるだけだった。

夢かとも考えたが、確かに其れは現実だった。
イヤ、現実だったと、単に俺が思い込んでるだけかもしれねえ。
其れでも俺には夢とは到底思えねえから。





詰まり、
信じたモン勝ち。






俺は、俺だけを信じて進めばいい。
易いハナシじゃねえか。

オマエが好きだ。

そう、簡単に伝える事が出来ねえ俺が悪いんだろうよ。








── 望月 ──

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164 :浦原喜助
2012/07/11(水)01:06:32


そうか、あの時もこんな風に迷ってたんでしたっけねえ。

急に降って湧いたような話にアタシは動揺した。
何かを教えるとか、誰かを育てるとか。
アタシみたいな人間には不向きなんス。
裏の無いハナシなんて面白味に欠けるでしょ。
セカイを動かしている気で居たいじゃありませんか。
喩え其れが夢幻だとしても、
喩え其れが単なる思い違いだとしても。
損得勘定だけで選びたく無いんスよ。




…なァんて。
矢っ張り商売下手だな、アタシ。






── 下弦ノ月 ──

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165 :志波海燕
2012/07/25(水)01:30:41


知りもしない未來を語り、叶いもしない永遠を約束する。
愛の証だとばかりに繰り返された其れが、今の俺には酷く滑稽に…イヤ、哀しく思えるのは何故だかな。
真っ直ぐな鋒で、俺の胸を抉られているような錯覚すら憶える。

長く広い溝は其れこそ永久に埋まる事は無え訳で。
廻るセカイのド真ん中で、俺は一人斬魄刀を振り回す。
斬りてえモンは一つだけ。
欲しいモンも一つだけ。
だが、一つは二つで二つは一つ。
三つになることは無えけど、七つになったりはする。
さァて、何だ…って、まるで謎々みてえだが。



一寸だけ。
頭を空にさせて欲しい。
外界から遮断されたセカイで、俺は。
カラッポな頭使って考えてえだけだ。





逃げてえ、と。
嘆いていたオマエの気持ちが少ォしだけ解った気ィする。





── 若月 ──

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166 :浦原喜助
2012/08/08(水)02:40:47


何時もそうなんス。

アタシは最後の最期で詰めが甘い。
長い夜を越えて、
長い途を通い捲って。
最終的にアタシ自身、何が欲しいのか解らない。

多分なんスけど。
アタシは結局何も欲しく無いんじゃないかなァ、と。
人間は独りじゃ生きられない。
だから、縁や絆を大切に。
そう遣って他人に偉そうな口を叩く事で自らを正当化しているに過ぎない気がする。
綺麗事上等、なァんて言いながら反吐が出るほど綺麗事が嫌いなんス。
他人を騙す以前に、アタシはアタシ自身に嘘を吐いてる。
其れを知っているからこそ、何かを欲する事に引け目を感じる訳だ。



矛盾ばかり溢れて来る割に綺麗な色で染め上げられたコレ。
アタシは何時になったら捨てられるんでしょ。





…ねえ、アタシに教えちゃくれませんか?







── 居待月 ──

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|||1-||||リロ

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