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┗1762.愛し金糸雀(97-101/165)

|||1-||||リロ
97 :市丸ギン
2009/01/22(木)08:10:54

腕の中ですやすやと眠る雛の頭を撫でながら、此処数日で交わした言葉を思い出す。


嫌な夢見てしもうて、滅入るボクに掛けてくれたあの言葉。

救われた気がした。


いつもいつも、無意識の内に虚勢張ってたんかも知らん。
キミの前でも、ちゃんとしとらなアカン、キミを守らなアカン…そう考えとったんかも知らん。

以前は弱いところなんかあらへん、完璧な自分作る事に必死やった。


それでも、こないに深い関係になってからは其処まで強がる事もあらへんように思うてたんやけど…



なァ、やっぱりキミのが強いみたい。

きっとボクはキミに逆らえへんよ。




(それも、大好きやからこその)


(特権?)


キミが綺麗やと言うてくれた、柘榴石の眼に愛しい金色を閉じ込めて

ボクも微睡みの中に落ちようか。

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98 :市丸ギン
2009/01/24(土)01:14:14

キミを表す言葉、少し考えてみた。



そやけど、纏まらな過ぎで考えるん止めました。

強さも、儚さも、美しさも、賢さも備えた金糸雀に鴉は頭が上がらへんのです。



キミが時々見せる弱さですら愛しい。
弱さなど見せたくはない、キミはそう思うかも知れへん。

そやけど、ボクはキミが見せてくれるその弱さが愛しい。



無理して羽根膨らまして威嚇するんも、飛び続ける為ならば。


そやけど、な。


ボクの前ではそないな事せんでええ。
ありのまんまのキミで居ったらええ。

何度も同し事言うて堪忍な。

それでも伝えたい。



キミが大好きで、大切やから。



キミがボクの色を愛してくれるなら、
ボクもキミの色を精一杯愛します。


鴉から、愛しい金糸雀さんへの恋文を一通。

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99 :市丸ギン
2009/02/01(日)17:32:57


ボクは『ボクで』あり続けなアカン




『ボクは』ボクでしかない









(鴉は「カァ、」と一声ないた。)

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100 :市丸ギン
2009/02/05(木)13:11:20

時々思う。


キミが本気で怒るんはいつやろう、て。

ボクがどないに酷い事したかて、キミは怒りもせずに笑って「嬉しい」とまで言うてくれる。


泣いて罵りもせず、一番に部屋の心配して。

正直、阿呆やないか、と思うた。
次に、涙出そうになった。


心の底では、罵倒して欲しかった。
そうやって、キミを傷付けるボクから離れていったらええ…そう思うとった。


そやけど、キミは…
自分の事よりボクが一人で悩んで自責しとるんやないか、てボクの心配して。


何処までお人好しな子なんやろう。
そしてボクは、何処まで愚か者なんやろう。



こないに健気で、綺麗なキミを傷付けて…

ごめんな。




でも、好きやねん。


やっぱりボクは、キミやないとアカンみたい。




(嗚呼、思い出した。キミが怒るんはボクが自虐的な事言うた時。)


(全く、変わった子やな…キミは。)


だから、惹かれる。

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101 :市丸ギン
2009/02/06(金)06:50:38





(ボクは阿呆やな。きっと、これは直らへん。)


(直すつもりも、あれへんのやけど。)

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