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┗1906.揚雲雀(101-105/169)

|||1-||||リロ
101 :朽木白哉
2009/04/12(日)13:35:42

暑い。
もう夏ではないかと疑いたく成る程に。

熱い。
注がれた所為か、放った所為か。
嗚呼、兄を想うが故か。


頬を伝う己が汗も、滴り落ちた兄の汗も、どちらの物か判らぬ程に、熱かった。

昨日の余韻か、はたまた元来の欲か。
此れ程迄に熱を欲し、躯が疼くように成る等二年前には思いもしなかった。

日に日に侵食されていく感覚。
触れる指が、舌が、髪が、何もかもが私を侵していくのだ。

誤魔化す事等出来ぬ、遣り過ごす事等尚出来ぬ。

一人で放つには兄が足りぬ。
兄が居てこそ、身を委ねられる悦楽。
識らなかった熱を与えたのは疑う可くも無く志波海燕、そなたなのだ。


兄と共に堕ちてしまえば良い。
何処迄も、深く、甘く、熱に溺れてしまえば良い。

朽木家当主でも、護挺隊々長でも無い。
思えば兄に心を掴まれた時から、私はどちらにも成り得なかった。

兄の傍に居る、私が私で在る事が出来る唯一の場所。

兄と過ごす夜は瞬く間に過ぎる。
否、夜だけで無く、共に過ごす時間は常に速く感じられる。

居ない間の長さは、兄を想う事で補うも、口唇が求めてしまう。


私を熱くさせる、兄の、口唇を…。

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102 :朽木白哉
2009/04/13(月)22:09:46



夜に、溺れてしまう。


理性が、保てなくなる。




…___て。

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103 :朽木白哉
2009/04/15(水)22:05:01

久方振りに香を焚く。


桜の名を持つ甘い薫りの香を。


甘い薫りに包まれ想うは、唯一。


唯、愛し君を。

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104 :朽木白哉
2009/04/19(日)16:38:49


>友へ

私から、兄へ紡ごう。

消された言葉。何れも、目にしていた。言葉を返す前に、消え去っていた。
けれど、兄が何を思って消したのか解らぬ故、私はただ、此処に在ろう。

友だと思ってくれているのなら、私なりの礼と義を尽くしたい。



此処に在る事が、私に出来る事だと考える。

どう捉えるかは、兄に任せよう。

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105 :朽木白哉
2009/04/23(木)15:27:06


嗚呼……

私は_に餓えているのか…。


久しい感覚に戸惑ってしまう。


喉が、渇く。

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